企業市民活動

考え方

「真に働く」の企業理念に基づき、出光興産が事業活動を展開する国・地域社会の人々の暮らしを心豊かで平和なものとするため、企業市民活動推進ガイドラインを策定し、様々 な企業市民活動に取り組んでいます。

方針

企業市民活動を行う意義・目的や活動における重点領域および大切にすることを当社の企業理念・ビジョンに則して明確にし、活動を通じた人の成長や社会への貢献を実現すべく2022年に以下の企業市民活動推進ガイドラインを策定しました。

企業市民活動推進ガイドライン

当社は、「真に働く」の企業理念に基づき、当社が事業活動を展開する国・地域社会の人々の暮らしを心豊かで平和なものとするため、「環境」「文化」を軸にさまざまな企業市民活動を行ってまいります。
1. 重点領域
「環境」 未来の地球環境を守る
「文化」 心の豊かさを育む
2. 重点活動
地域の自然環境を保全・再生する活動
芸術を通じて、人・地域・次世代をつなぐ活動
3. 大切にすること
(1)従業員の参画
従業員による自発的な参画を支援し、人の力を社会のために生かすこと。
(2)地域とのつながり
地域固有の環境や文化を尊重し、地域に暮らす人々を想い活動すること。
(3)グループの強みの活用
当社グループが持つ資産やノウハウなどの強みを活用すること。
(4)ステークホルダーとの共創
多様なステークホルダーと連携し、価値の共創に取り組むこと。

ガバナンス

サステナビリティ方針・推進体制>ガバナンス

取り組み

企業市民活動の実績

年度
活動費(単位:百万円)
2021
401
2022
340
2023
338

※2023年度は、以下の内容を集計しています。
出光音楽賞、Idemitsu Art Award、環境フォト・コンテスト「わたしのまちの○と×」、みらいを奏でる音楽会、ふるさとプロジェクト、北海道出光こどもお絵かきコンテスト、出光生きもの探検隊「草木と貝の教室」、事業を展開する地域の環境保全・清掃活動など

環境:未来の地球環境を守る取り組み

バイオ炭づくりでCO₂削減と里山整備

千葉県市原市において、当社グループ従業員や地域住民、市原市の里山整備ボランティア「市原SaToYaMaよくし隊」の方々など計40名が参加し、バイオ炭づくりを実施しました。
枯れた竹を放置すると、微生物による分解過程でCO₂が発生しますが、これらを炭にすることで炭素を固定化し、CO₂排出量削減ができます。今回は、間伐した竹から約450kgの竹炭を作りました。CO₂削減量に換算すると約800kgとなり、一般的な家庭から排出されるCO₂の約3.5ケ月分に相当します。
また、間伐により地表まで太陽光が届くようになり、生物多様性の保全に貢献できるほか、根の深い植物の生育を促し地すべりのリスクを低減するなどの効果も期待されます。
今後も企業市民活動推進ガイドラインに基づき、従業員の参画を推奨しながら、当社グループの強みを生かして地域やステークホルダーの皆様と連携し、活動を継続していきます。

竹を間伐する様子

竹を間伐する様子

バイオ炭を袋詰めする様子

バイオ炭を袋詰めする様子

竹を間伐する様子

竹を間伐する様子

バイオ炭を袋詰めする様子

バイオ炭を袋詰めする様子

竹を間伐する様子

竹を間伐する様子

バイオ炭を袋詰めする様子

バイオ炭を袋詰めする様子

インドネシアにおけるマングローブ植林活動

2011年に石炭マーケティング会社として設立し、現在は出光グリーンエナジーペレット事業の現地サポートも行う出光エナジーインドネシアでは、様々な企業市民活動を実施しています。
2023年は現地NGO「LindungiHutan」と連携し、マングローブ1,000本植林プロジェクトに参加しました。北ジャカルタの人工島を含んだ開発の進む地域および西ジャカルタのタンゲラン地域において、駐在員・従業員とその家族を含む15名が2回の活動に参加しました。
経済発展が続くインドネシアでは、マングローブの消失とともに、高波による沿岸浸食が顕著になり、人々の暮らしに被害を及ぼすことが懸念されています。本プロジェクトは、沿岸地域の保護による洪水抑制に加え、CO₂排出量の削減や生態系の維持も目的としています。
今後も自然環境の保全・再生に貢献する、地域に根ざした活動を継続していきます。

植林活動の様子

植林活動の様子

植林活動の様子

生物多様性

文化:心の豊かさを育む取り組み

出光音楽賞

当社提供の音楽番組「題名のない音楽会」の25周年を記念して、1990年に「出光音楽賞」を制定しました。この賞は、わが国の音楽文化向上の一助として、将来有望な若手、新進気鋭の音楽家の活動を支援するものです。受賞者の多くは、その後も国内外でめざましい活躍を遂げています。当社は、心の豊かさを育む「文化」を企業市民活動の軸の一つとし、今後も人・次世代をつなぐ「出光音楽賞」の歴史を紡いでいきます。

出光音楽賞

Idemitsu Art Award

Idemitsu Art Awardは、2024年で53回目を迎える公募制の美術賞です。1956年にシェル美術賞として創設され、2022年にIdemitsu Art Awardに改称しました。
次代を担う若手作家のための美術賞であり、創設当初より完全な公募制で実施しています。現在では「若手作家の登竜門」として美術界で高い評価をいただいています。

Idemitsu Art Award

環境フォト・コンテスト「わたしのまちの〇と×」

小学生から高校・高等専門学校生までを対象として、環境問題への意識を高める機会の提供を目的とした環境フォト・コンテストを文部科学省・環境省の後援を得て2005年から毎年実施しています。
一人ひとりが自身の視点で環境問題を捉え、未来へ残したい「〇」の風景と改善したい「×」の風景を写真に撮り、コメントを添える作品制作を通して、児童・生徒たちの可能性がさらに引き出されることを期待しています。近年ではSDGsなど環境教育の一環として授業や夏休みの課題で多くの学校に活用していただいています。

環境フォト・コンテスト「わたしのまちの〇(まる)と×(ばつ)」

みらいを奏でる音楽会

コンサートの様子

コンサートの様子

事業活動にご協力いただいている地域の皆さまへの日ごろの感謝を込めて、2006 年よりコンサートを継続的に開催しています。若手音楽家の発表機会の創出とともに、子どもたちが音楽に触れ、楽しむ機会を提供したいという想いを持ち活動を実施しています。

みらいを奏でる音楽会

ふるさとプロジェクト

和太鼓体験の様子

和太鼓体験の様子

次代を担う子どもたちへ、和楽器奏者による伝統楽器の演奏と体験学習、桜の記念植樹を行う機会を提供したいという思いから、2018年より各地の小学校で「ふるさとプロジェクト」を開催しています。

ふるさとプロジェクト

海外におけるその他の取り組み

オーストラリアにおける地域社会課題解決への取り組み

石炭事業の拠点の1つである出光オーストラリア(ブリスベン)では、マネジメントレベルによる以下の4つの方針の下、地域の社会問題解決に資する取り組みを長期的な視点で進めています。

・環境管理ポリシー
・エネルギー管理ポリシー
・文化遺産ポリシー
・ステークホルダーエンゲージメントポリシー

2023年の活動実績

ボガブライ地域チャイルドケアセンター建設
未就学児の預かりと学童保育を行う施設を建設し、地域政府へ提供しています。(2021年6月開設)
ボガブライ公立学校へのパソコン寄付
ボガブライ公立学校へパソコンを90台寄付を行いました。
レスキューヘリコプターと地域病院への支援
農村部における救急医療の向上や地域病院の充実化を支援しています。
今後も長期的に、地域の人口維持や豊かなコミュニティづくりに貢献できるような取り組みを支援していく予定です。

製油所・事業所での取り組み

各製油所・事業所では操業開始以来、地域社会との結びつきを大切にし、企業市民として様々な地域活動に取り組んでいます。
取り組みの詳細は、リンク先のページをご覧ください。

北海道製油所|地域との取り組み 千葉事業所|地域との取り組み 愛知事業所|地域との取り組み 徳山事業所|地域との取り組み

グループ製油所における取り組みの詳細については、リンク先のページに掲載しています。

京浜製油所での取り組み 四日市製油所での取り組み 山口製油所での取り組み