現在の
仕事内容について

資源開発プロジェクトを
あらゆる側面からサポート。

資源部は石油・天然ガス開発、地熱開発に取り組んでいます。資源開発は発見から開発・生産に至るまでに長期間を要し、技術系・事務系含め多くの分野のエキスパートが連携してプロジェクトを進めます。私は石油・天然ガス開発の油層エンジニアとして、入社以来10年間にわたって世界各地の石油・天然ガス開発に携わってきました。油層エンジニアは、探査・発見された油ガス田から、いかに経済的に油ガスを多く回収できるかを評価・追求する専門職で、油・ガスの流動性の解析を基に、井戸の数やその配置など最適な開発計画の立案をする役割を持ちます。
現在は本社の事業統括課でプロジェクトの管理・推進、生産・操業管理、油ガス田の売買検討、子会社の株主対応など、資源開発に関する管理業務に従事しています。

私の
挑戦と失敗

誰にいつ、どこで、何を、
どのように伝えるか。

資源開発は莫大な投資を必要とするため、通常、プロジェクトは複数の企業による共同開発となります。その中でもっとも投資額が多くプロジェクトの中核をなす企業をオペレータと呼びます。私はこれまで、ベトナムの油ガス田開発ではオペレータとして、イギリスとノルウェーではノンオペレータとしてプロジェクトに参加しました。
困難を感じたのは、ノルウェーのプロジェクトでのことです。油層エンジニアとして数多くの生産最適化提案を行いましたが、オペレータになかなか採用してもらえませんでした。油層の観点では良いアイデアでも、操業や地上設備の制約条件など別の観点から厳しかったり、オペレータの解釈と違ったりと、不採用の理由は様々でしたが、同様の提案がすでに評価済み、もしくは別策を実行中で間に合わないという理由には参りました。オペレータほどタイムリーに情報を得られないこともあり、最適な時期に提案できないという構造的な問題だったからです。こうした経験から私は、誰に、どういう場で、どのように、どの程度まで評価を固めて伝えるのが最も効果的かを考えて、提案するようにしました。個別にオペレータ担当に連絡するのか、技術会議等で公式に提案するのか、他パートナーに先に提案・説得後にオペレータと交渉するのか、それぞれに一長一短があり、相手の性格や会社のキャラクターなどを鑑みて決定する必要があります。また、そもそも信頼関係がないと聞く耳を持ってもらえないので、普段の技術会議等での発言や会議外でのコミュニケーションで徐々に信頼を積み上げていく必要もありました。
一方、プロジェクトにとって一番重要な要素である提案内容(技術力)については、日ごろから操業状況のフォローアップ・丁寧でスピード感のあるデータ分析を徹底するだけでなく、自分の分野外のトピックやオペレータの戦略なども把握するようにし、相手の立場に立った総合的な提案ができるよう意識しました。結果、ノルウェーから帰国するときに、あるオペレータの担当から「核心に迫る鋭い提案や質問が多かった。プロジェクトへの貢献ありがとう」という言葉をいただくことができました。

将来の目標・
キャリアビジョン

どこまで行っても終わりのない、
資源開発の奥深さ。

油層エンジニアとして10年の経験を重ねてきましたが、知れば知るほど資源開発の奥深さを感じています。例えば、ある油田で経済的に最適な生産量を推定する場合、井戸の数やその配置の仕方・生産区間の長さなど、考える要素は膨大にあります。そして膨大な要素が絡んでいるからこそ、生産最適化の糸口も数多くあり、検討事項がさらに増していきます。どこまで行っても終わりがないのが資源開発という仕事の魅力です。
現在は東京から世界のプロジェクトを統括する立場ですが、10年後にはプロジェクトリーダーとしてチームをリードする仕事をしたいと思っています。また、カーボンニュートラルが注目されている中、CCS(Carbon Capture and Storage:炭素回収・貯留技術)など、石油ガス開発と他分野を組み合わせ、相乗効果を生み出すプロジェクトも手がけてみたいです。

質問・回答 Q&A

Q 学生時代に学んだこと、注力したことは?

学生時代は資源工学と地球物理学関連を中心に学びました。研究室では火山噴火メカニズムの解明や噴火予測につなげるために、マグマの流動シミュレーションを用いて噴火直前のマグマの挙動を推定する研究に没頭しました。

Q 出光の志望理由と入社の決め手は?

研究を通して培った地下流体の知見を活かすために、資源開発系の業界を志望し就職活動を行いました。出光興産は、当時石油開発業界で唯一実際に地熱発電所の操業を行っており、石油・地熱どちらも興味があった私は、就職活動当初から第一志望でした。

Q OFFの過ごし方は?

これまで趣味はランニングで、時間を見つけては汗を流していました。しかし、それも第一子が誕生するまで。今では時間の許す限り、子どもの世話と遊び相手を務めることが趣味であり、また癒しの時間になっています。

同僚からの声

後輩ながら信頼できる相談相手。

先輩:T.T

MINAMIさんは、とても尊敬できる後輩です。ホーチミンの海上掘削施設、ロンドン、ノルウェー、東京と同じ時期に長期出張や駐在をしていたこともあり、出会いは会社でしたが、仕事もプライベートもなんでも話あえる友人だと私は考えています。
仕事の面では専門分野が違うため、お互いの得意な分野で補うようにプロジェクトに関する意見交換を行っていますが、私の方からMINAMIさんに相談することが多いかもしれません…それでも毎回丁寧に答えてくれるMINAMIさんは非常に信頼できる同僚でもあります。
コロナ禍ということで出社する機会もあまりなく、コロナ禍が収まった暁には好きなビールの飲めるお店で一緒に楽しみましょう!

1日のスケジュール例 SCHEDULE

08:00
業務開始(現在は9割以上在宅勤務)
メール・ニュースチェック。
08:30
報告資料作成・情報共有
生産・操業関連やプロジェクト進捗に関する報告資料を作成。
09:30
油層評価
シミュレーションソフト等を用いて、ベトナムの担当プロジェクトの油層評価。
12:00
昼食
家族で食事。食事後は子どもと遊んだり寝かしつけをしたりと、リラックス。
13:00
ベトナム事務所の担当と電話
進捗や今後の予定を確認。
13:30
雑談タイム
課では週一回雑談タイムを設けており、在宅勤務でのコミュニケーションを促進。
14:00
会議
課や部の定例会議やプロジェクトの進捗会議等。
15:00
油層評価(午前の続き)
 
16:30
業務終了
在宅で通勤時間がなくなった分を子どもと過ごす時間に。