INTRODUCTION
OUTLINE
出光のDNA
当社は、“仕事を通じて人が育ち、無限の可能性を示して社会に貢献する”ことを大切に考え、社会に必要とされるエネルギー・素材を安定供給しています。
今後もその使命を果たしながら、カーボンニュートラル・循環型社会に貢献する新しいエネルギーや素材、ソリューションを社会実装していきます。
ここでは、出光興産のアウトラインをご紹介します。
出光興産の理念 PHILOSOPHY
企業理念
真に働く
国・地域社会、そこに暮らす人々を想い、考えぬき、働きぬいているか。
日々自らを顧みて更なる成長を目指す。
かかる人が集い、一丸となって不可能を可能にする。
私たちは、高き理想と志を掲げ、挑み続ける。
当社にとって企業理念は、「この会社は何のために存在しているのか」ということを示すものです。
社員にとっては、自分が何か判断に迷ったときのよりどころであり、常にこうありたいと目指すものです。
「真に働く」。それは、単に事業を通して利益をあげれば良いということではありません。
その事業が、誰のために、何のために存在するのかを考えること。
また、日々の仕事が、自らの成長につながるものであること。
そうした一人ひとりの想いと行動が、より良い未来をつくっていくと考えています。
すべての事業、すべての行動が、この「真に働く」という理念に紐付いているのです。
出光興産のいま PRESENT
多様なエネルギー・素材を安定的に届け、人々の暮らしを支えていく。
その土台となるのが、ここで挙げる出光興産の特徴・強みです。
「真に働く」のもと、1.4万人のグループ従業員が活躍
当社は創業以来、最も重要な経営資源は「人」であると考え、「人が中心の経営」を実践してきました。
企業理念「真に働く」は、この価値観を「一人ひとりの従業員が日々心すべきこと」「会社として社会に提供する価値を約束すること」として捉え直し、成文化したものです。
この企業理念のもと、1.4万人のグループ従業員が、多様な価値観・キャリア・専門性などを活かして活躍することを目指し、挑戦を続けています。
グローバルに展開する60か所以上の海外拠点
世界各地に60か所以上の拠点を有しており、石油製品・石油化学製品・石油ガス開発・石炭・潤滑油・電子材料・再生可能エネルギーなど幅広い事業を海外でも展開しています。
社員の活躍フィールドは、世界に広がっています。
エネルギーの安定供給とともにカーボンニュートラルに挑戦する製造拠点
国内1製油所、3事業所体制で、燃料油をはじめとするエネルギーと石油化学製品などの製造・安定供給を担っています。
これらの製造拠点は、カーボンニュートラルの実現に向けて「CNXセンター※」構想を掲げ、エネルギー・マテリアルトランジションにも取り組んでいます。
コンビナートの広大な敷地や大型船が入れる桟橋、タンク群などの既存設備は、水素・アンモニアや合成燃料などの製造や貯蔵、使用済みプラスチックのリサイクル、バイオマス燃料などに活用できるポテンシャルがあります。
※CNX(カーボンニュートラル・トランスフォーメンション)センター:当社が持つ製油所・事業所の敷地とアセット、ノウハウを総合的に最大限活用し、低炭素のエネルギー・素材を供給する事業モデルに変えることが「CNXセンター」のコンセプトです。
地域に密着した全国6000超のSSネットワーク
地域社会の課題やニーズをよく知る特約販売店をパートナーとし、全国に6000超のSSネットワークを有しています。
このネットワークを活かし、SSを地域の暮らしを支える、多様なエネルギーとモビリティの拠点とする「スマートよろずや」構想を掲げました。
バイオ燃料の供給や、EV充電の拡充、モビリティコンテンツの展開などエネルギーとモビリティの両輪で、地域の人と豊かな暮らしをサポートする「生活支援基地」への進化を目指しています。
数々の高機能材を創りだしてきた高い研究開発力
石油精製で培った技術を活かし、有機化学、環境負荷物質の低減における知見、技術的強みを有しており、これらを高めることで新たな素材やプロセスの開発につなげていきます。
社会課題の解決に向け、コーポレート研究や各事業に属する製品研究で培ってきた技術をクロスファンクショナルにテーマ化し、国内外の大学、研究機関と連携するオープンイノベーションを推進します。
例えば、当社ではこれまでに、青色に発光する有機EL素子を発明し、国内の発明表彰としては最高峰である「恩賜発明賞」を2018年に受賞しました。
また、一般的なポリスチレンの性質に加えて、耐熱性、耐薬品性、電気特性などに優れたエンジニアリングプラスチックである「シンジオタクチックポリスチレン(商品名ザレック)」は、当社が世界で初めて合成に成功しました。
石油にとどまらない幅広い事業ポートフォリオ
当社は、燃料油や基礎化学品にとどまらず、潤滑油・機能化学品、電子材料やリチウムイオン電池材料といった高機能材、風力・太陽光・バイオマスなどの多様な電力・再生可能エネルギー、石油・石炭開発、石炭と混焼することが可能なブラックペレット(バイオマス燃料)や地熱発電を手掛ける資源事業など、幅広い事業ポートフォリオを有していることが特徴です。
カーボンニュートラルの実現に向けて、既存事業を活かしながら新たな変革を目指します。
向き合う課題とビジョン TASK & VISION
こうした理念、強み、特徴を活かしながら、私たち出光興産は、2050年のカーボンニュートラル・循環型社会において、エネルギーとカーボンニュートラルソリューションのメインプレイヤーとなるべく、2030年までに新しいエネルギーと素材の社会実装に取り組んでいきます。
- 2030年ビジョン:「責任ある変革者」
エネルギーの安定供給責務を果たしながらカーボンニュートラル社会の実現に貢献する - 2050年ビジョン:「変革をカタチに」
3つの事業領域の社会実装を通じて既存インフラを有効活用しながら「人びとの暮らしを支える責任」と「未来の地球環境を守る責任」を果たす
事業ポートフォリオの転換
現在の5つの事業セグメントを有機的に結合・再編した“3つの事業領域“での社会実装を通じて、事業ポートフォリオ転換を推進します。事業構造改革投資は、2050年を見据えて、様々な選択肢を幅広く検討したうえで厳選を行い、2030年までに累計1兆円規模で実施していきます。
事業ポートフォリオの転換は、事業構造改革投資だけではなく、人的資本投資との両輪により進めていきます。
当社は創業以来「人が中心の経営」を標榜し、すべての従業員がそれぞれの能力や個性を存分に発揮し、“成長“することを大切にしてきました。 人財戦略KPIの1つとして、従業員一人当たり教育投資額を掲げており、事業構造改革を実現する人を育成し、個々人の”成長“に繋げていきます。