※所属等掲載内容は取材当時のものを含みます。

ロジックがなければ人は納得しない。
情熱なしに人を動かすことはできない。

仕事をする上で大切にしていること

SKILL

ロジックと情熱

周囲を巻き込んでビジネスを前進させるためには、人を納得させるロジックが不可欠。しかし、理屈だけでは人は動かない。そこに情熱があってこそロジックは力を発揮する。

MIND

仕事を楽しむ

仕事は人生のすべてではないが、人生を構成する重要な一部。仕事を楽しんだ分だけ、人生は豊かになる。

私のキャリア MY CAREER

入社
1年目
千葉事業所に配属。運転員として交代勤務に従事。安全に対する高い意識、徹底した取り組みを学ぶ。
入社
2年目
生産技術センターに配属。海外に技術ライセンスしたポリマー装置の担当として、さまざま検討課題に取り組む。
入社
9年目
千葉事業所に配属。石油化学装置の改造検討や収益改善、トラブル対応などのスタッフ業務に従事。
入社
14年目
製造技術部に配属。先進マテリアルの事業化検討や機能材料装置を建設する海外プロジェクト管理を担当。

キャリアインタビュー INTERVIEW

新規ビジネスの創出を手掛けたい

私は、主に製造分野でキャリアを重ねてきました。この間、さまざまな業務に携わってきましたが、直属の上司や先輩、関係各所の色々な人から技術面・仕事面の指導やアドバイスをいただけたことが、自身の成長に大きく寄与しています。その原点は千葉事業所です。運転員として交代勤務に従事し、現場点検から運転操作など、一通りの業務を経験しました。運転員の先輩からは、安全に対する高い意識、徹底した取り組みの大切さを学びました。過去に起きた事故事例の勉強会では、設計のほんの小さな不具合が大きな事故に繋がりかねないということを知り、装置の運転や現場操作だけでなく、安全を担保するためには、関連する全ての業務がしっかりとなされている必要があると理解できました。
また、あるプロジェクトでは、スケジュールに追われる中、追加で必要な検討が発生した時、プロジェクトリーダーが「必要なことだからやろう。できる方法を考えよう」と前向きにチームを引っ張っていたことに、とても感銘を受けました。以降、自分としても必要だと思った業務は積極的に引き受ける姿勢を持ち、仕事に臨んでいます。こうした先輩方の仕事に対する真摯な姿勢は、自身の手本になっています。仕事観は教わるだけではありません。上司や先輩後輩、同僚など一緒に働くメンバーの姿勢を見て、自分で感じ取るものでもあると思います。

ロジックだけでは人を動かすことはできない。

生産技術センターでは、海外に技術ライセンスしたポリマー装置の担当となり、トラブル対応や収益改善検討など、様々な検討課題に取り組みました。最初は上司がフォローしてくれましたが、ある程度経験を積むと仕事を任せてもらえるようになり、一人で現地(台湾)へ赴き、問題の解決に当たりました。現地メンバーとのコミュニケーションは英語が基本ですが、それに加えて、ときにはホワイトボードに書いた漢字で意見交換をすることもありました。コミュニケーションをとっていく中で感じたこととして、問題は伝達内容ではなく、意志が伝わるかどうか、ということです。最初の頃は意見交換を重ね、重要な検討課題と認識しているにもかかわらず、一向に進捗しない、何度依頼しても進まないケースもありました。色々悩み、考えましたが、原点に戻って目的・意義を再度自分の中で整理し、この課題を遂行することでどのようなメリットが得られるかを、ロジックと情熱を持って相手に伝えたことで、ようやくメンバーに動いてもらえるようになりました。どんなことでも、ロジックがなければ人は納得しません。しかしロジックだけでは人を動かすことはできないのです。ロジックと情熱、そのどちらが欠けても不十分です。

仕事は人生の重要な一部。だからこそ仕事を楽しみたい。

現在私が所属する製造技術部は、既存事業から先進マテリアル、カーボンニュートラル・トランスフォーメンションなどの新規事業まで、多岐に渡る分野の事業企画から設備改造・新設実行までを推進する役割を担っています。その中で私は、固体リチウムイオン電池のキーマテリアルである固体電解質の事業化検討や、マレーシアで建設中の機能材料装置のプロジェクトなどを担当しています。
エネルギー業界が大きく変わろうとしている中、脱炭素・循環型社会の実現に寄与する事業に関われることは、とても楽しいですし、ワクワクします。大きなチャレンジだからこそ、そこには自身の成長があり、やりがいがあるとも感じます。仕事は人生のすべてではありませんが、重要な人生の一部ですから、楽しんだ分だけ人生は豊かになると思います。変化の激しい時代だからこそ、自身のキャリアの変化も楽しみながら、これからも様々なことに果敢に挑戦していきたいと考えています。

0から1を生み出し、事業化へステージアップ。
人々の笑顔に満ちた社会の実現に貢献。

仕事をする上で大切にしていること

SKILL-1

基礎研究力

新たな価値を生み出すために、不可欠なのが基礎研究力。これをなくして研究の競争力を高めることはできない。

SKILL-2

事業化力

優れた基礎研究成果を、製品化に結びつけ、社会課題への貢献と収益化することも大切。
企業では高いコスト意識を持って研究を事業化へステージアップする力が必要。

MIND

人を笑顔にする

自分自身の研究成果を形にして、人々を笑顔にしたい。それは高校時代から思い続けてきた、もはや自分にとっての人生哲学。

私のキャリア MY CAREER

入社
1年目
次世代技術研究所に配属。導電性高分子の特性向上検討を担当。企業研究者としての基礎を学ぶ。
入社
2~3年目
コート剤の用途探索を担当。マイルストーンを置いて期限を意識しながら研究に取り組む。
入社
4~5年目
中長期で行う新規材料開発プロジェクトメンバーに選抜され、新規ポリカーボネート(PC)の重合検討を開始。
入社
6年目~現在
新規PC開発のステージアップに伴い機能材料研究所へ異動。現在は、製造条件確立と用途探索をしており、事業化に向けて奔走中。

キャリアインタビュー INTERVIEW

高校時代から変わることのない人生哲学。

私は理系の大学に進学した時から、将来は研究者として働くことを希望していました。自分の手で人々を笑顔にしたい。そのために世の中に新たな価値を送り出す研究職がベストだと考えました。大学では有機ELに関する研究を進めていたのですが、師事していた教授がテレビ番組の有機EL特集に出演し「先端研究で世界を変えよう」とおっしゃったことにも感銘を受けました。
出光興産は有機EL開発企業として、高校時代から興味を持っており、第一志望として就職活動を行いました。最終面接で「大学で研究を続けることもできるのに、なぜ出光興産で働きたいのか」と尋ねられた時、迷うことなく「自分が開発した材料で世の中を笑顔にしたい!」と答えました。その気持ちは今も変わることなく、もはや私の仕事哲学、人生哲学になっています。

次世代技術研究所で鍛えられた基礎研究の基本。

最初の配属は、コーポレート研究部門として中長期の研究開発を進める次世代技術研究所でした。ここでは、レジリエントな事業ポートフォリオの実現に向けた次世代素材の基礎研究を中心に、市場ニーズを先取りした革新的な技術開発にも取り組んでいます。0から1を生み出すという点で大学の研究室に通じる部分もありますが、企業では市場ニーズより、明確な目標とテーマを設定して研究を進めます。また、開発期間も限られており、テーマの「生き死に」が短期で決まることもあります。私自身も担当していたテーマが半年程度で終了したことがあり、その理由は特許のケア不足でした。次世代研究所での5年間で、私は技術と知財は両輪であることも含めて、企業における基礎研究の基本と厳しさを徹底的に身につけることができたと感じています。
また、入社3年目から、事業部や機能材料研究所とも連携して、従来のPCにないユニークな特徴を持つ新規PCの開発を担当しました。当初、ラボスケールで進めていたこの研究テーマは、事業化に向けてステージアップすることになり、私はそのテーマと一緒に機能材料研究所に異動することになりました。

研究を事業化する力。

現在は、新規PCの商業生産に向けて、製造技術確立に向けた検討を進めています。私は開発の責任者として、テーマ運営や実験の管理、特許取得などを行うほか、新規PCの顧客提案も行っています。顧客提案したある企業では、最初は厳しい表情だった担当者が、新規PCの試作品に触れると、とても驚いてくれたことが印象的でした。こうした顧客と直接触れ合える機会が多いことが、マーケットのニーズに対してソリューションを提供する機能材料研究所の特色です。私はここで、開発のスピード感をもって事業化へとステージアップする技術を学ぶことができました。
ラボスケールから手がけていた新規PCは近く上市することが決まり、自らの技術で人々を笑顔にするという私の夢は、出光興産という舞台で実現に近づいています。とはいえ私の歩みが止まるわけではありません。石油需要の減退が進む中、出光興産は石油事業に依存しない事業体へと変革することが求められています。私自身も社内で新規事業テーマを積極的に立案し、事業化できる人材を目指します。

確かな「技術」を、
必要とされる「顧客価値」に。

仕事をする上で大切にしていること

SKILL

技術に基づくコミュニケーション

顧客の想いを汲みとり、達成すべき数値目標へと具体化する。ニーズ起点の開発では、コミュニケーションに基づく明確な目標設定が重要。

MIND

人の役に立たなければ意味はない

どれだけ優れた技術も、顧客に受け入れられる価格と安定した供給体制がなければ絵に描いた餅。製品化され、人の役に立ってこそ技術は意味を持ちうるのだと思っている。

私のキャリア MY CAREER

入社
1年目
次世代技術研究所、分析・解析部門に配属され、主に電子材料の高次構造解析を担当。
入社
4年目
潤滑油二部・営業研究所に配属。潤滑油の商品開発を担当。顧客ニーズとスケジュールに対応して商品開発する大切さを実感。
入社
10年目
潤滑油一部に配属。本社勤務。潤滑油部門における研究企画、ならびに原材料探索やその品質管理を担当。原材料調達も経験。
入社
13年目
技術戦略部に配属。全社目線で各事業ならびに研究開発を捉え、新規事業テーマを模索。

キャリアインタビュー INTERVIEW

どれほど優れた技術でも、人の役に立たなければ意味はない。

私は入社以来、技術をコアにしながら幅広い業務を経験してきました。次世代技術研究所では基礎研究を、営業研究所では商品開発を。そして、潤滑油一部では品質保証や調達に携わり、現在の技術戦略部では新規事業企画に挑んでいます。この一連のキャリアの中で私が学んだのは「どれだけ優れた技術であっても、顧客に受け入れられる価格で実現しなければ意味がなく、また、それを安定して供給しなければならない」ということです。特に本社に異動してからは、技術をいかにして顧客価値に転換して提供するかを日々模索しています。技術は人々の役に立ってこそ価値がある。起点は技術でも、それを顧客価値に転換するには、サプライチェーンすべてが重要なのだと考えています。

大切なのは想いを伝え、想いを汲みとること。

最初に配属された次世代技術研究所では、電子材料の高次構造解析を担当し、新規の解析手法にも挑戦しながら、解析技術で研究開発を支援しました。事業部と連携した研究テーマもありましたが、次世代技術研究所ではシーズ起点の研究が多かったです。一方、営業研究所で担当したのはニーズ起点の商品開発でした。まずお客様のご要望があり、そのゴールに向かうための課題を技術で解決する。このニーズ起点の商品開発で技術者に求められたのはコミュニケーション力です。一般に、お客さまのご要望は「耐久性を上げたい」とか「もっと摩擦を減らしたい」といった漠然としたものです。その定性的なニーズを明確な数値目標に落とし込まなければ開発には入れません。お客様の想いを汲みとり具現化する、そんな技術に基づいたコミュニケーションが必要でした。
また、原材料探索と品質管理に携わった潤滑油一部では、海外の人々と接する機会が多く、ここでもコミュニケーションの重要性を痛感しました。言語もビジネス慣習も異なる中での折衝は行き違いも多く、信頼関係を構築するには相手の想いを汲みとるばかりでなく、こちらの想いを伝えることも重要です。そのためには、しっかりその人を見て、真摯に向き合わなければなりません。私のコミュニケーションスキルはこうしたユーザーやサプライヤーとの接触を通して磨かれたものです。

技術を起点とした新規事業テーマ創出に挑む。

現在所属する技術戦略部は、2022年7月に発足した先進マテリアルカンパニーの運営に加え、全社R&D戦略の立案とその推進を担う部署です。その中で私は、先進マテリアル事業の強化・拡大を図るべく、技術起点の新規事業テーマの創出を行っています。また、既に技術確立されている技術の事業化検討も行っています。例えば、都市ガスから硫黄系化合物を除去するという当社の技術があるのですが、この技術を蒸留酒、特にウイスキーの香味品質改善に応用し、事業化する検討を進めています。
新規事業テーマの創出には当然産みの苦しみもありますが、それ以上に未来への期待が大きく、ワクワクする日々を送っています。石油需要の減退が進む中、当社は石油事業に依存しない事業体へと変革することが求められています。そのためにも、新規事業テーマを積極的に立案し、事業化までの検討ができる仕組みを構築していきたいです。そして、出光グループに共創と挑戦の輪を拡げるとともに、いずれは自ら検討したテーマを事業化し、事業マネジメントも担いたいと考えています。