基幹人事制度
戦略
基本人事制度
一人ひとりがより高いレベルで行動指針を体現するための仕組みとして2020年度から新たな基幹人事制度(等級制度、育成・評価制度、報酬制度)を導入しました。人事制度の理解浸透のため、等級制度および育成・評価制度を分かりやすく解説した動画を社内ポータルサイトへ掲載し、人事制度の理解浸透を図っています。
●人財育成に向けた制度の全体像
複線型の等級制度
等級は発揮能力の違いに基づき、M・E職の各4段階とG職の6段階で構成しています。
役職者 |
・組織のビジョン・方向性の提示 ・人や組織力を生かした価値創出・課題形成のリード ・部下の育成・評価などを通じた活躍推進 E(エキスパート)職 ・専門性の深化と発揮を通じた価値創出・課題解決 ・専門知識・スキルの伝承・共有 |
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担当職 |
・企画・判断・定型業務の自律的遂行 ・メンバーの動機付け・成長支援 ・役職者の職務遂行補助 |
育成・評価制度
育成・評価制度は、社員一人ひとりが評価の意味合いを感じられ、継続的な成長につながるよう設計しています。姿勢・職務遂行を評価する「能力評価」と、成果・貢献を評価する「目標達成評価」からなり、上司との面談で、目標設定や達成度、伸長能力など確認します。評価は部室内の複数の役職者による多面評価を経て決定します。評価結果は上司を通じて本人にフィードバックされ「一人ひとりの更なる成長」を促進するための話し合いや、新たな個人目標の設定に活用されます。評価結果は処遇(昇降格・昇降給)に適用されるとともに、人員配置や異動検討にも反映します。
報酬制度
報酬制度は、社員が安心感、納得感を持って働くことができる制度として設計しています。社員の給与体系は、各自のライフスタイルや価値観を尊重しつつ、その家族の幸せも大事にするという考えに基づき、発揮能力に対して安定的に支給する基本給と、前年度の業績や貢献に対する賞与(目標達成評価)、各種手当で構成しています。
人事制度の進化
人事制度は人財戦略推進のインフラであると位置付け、昨年4月より次の3点をテーマとして制度の進化に向けて検討を進めています。
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失敗を恐れずに挑戦する姿勢を評価し後押しする
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DE&I、特にEquityをより実感させる
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会社は選択肢を用意し従業員が主体的にライフキャリアプランを描けるようにする
上記テーマに基づき、2023年度は右の具体策を検討しました。
今後導入予定の施策については、詳細設計を行った上で2025年からの運用開始と従業員の理解・浸透に向けて周知活動を展開していきます。
ア. 企業理念の体現につながる、従業員に求めたい能力要件の再定義と評価制度への反映(2025年~導入予定):テーマ1.2.
イ. 専門性の高い従業員のさらなる活躍および従業員のライフキャリアにおける選択肢の拡充を目的とした新たな役職者像の明示(2025年~導入予定):テーマ2.3.
ウ. 従業員のライフキャリアを尊重した異動配置と、転居による負担軽減を目的とした福利厚生制度の拡充(2024年~導入済):テーマ2.3.
エ. 従業員のキャリア形成を支援するキャリアデザイン部の設置(2024年~導入済):テーマ2.3.
取り組み
社員の成長機会と事業構造改革の実現(人員配置・異動)
当社では、社員一人ひとりが現在の職務・職場の満足度やライフキャリアプラン、身上事項などを記入した「将来計画シート」を作成します。それを基に、社員と上司が面談し、本人の希望や考えを共有します。その内容は人事部にも共有し、社員一人ひとりの育成の方向性について所属部室と人事部が把握します。
また当社は、2050年のカーボンニュートラル、循環型社会の実現に貢献すべく、事業構造を大きく変えていきます。2050年に向かう過程で、各人がそれぞれの能力や個性をいかんなく発揮し、その時々の職務・職場で化学反応を起こしていくことを成長機会と捉えています。
人員配置・異動では「社員一人ひとりの成長機会」と「事業構造改革」を両立する最適な人員配置を行っています。
●行動指針の体現に向けた成長サイクル