ステークホルダー・エンゲージメント
考え方
出光グループはさまざまなステークホルダーと積極的な対話を重ねています。
国内外で2050年カーボンニュートラル社会に向けた取り組みが進む一方、今も石油製品は私たちの日常生活において重要なエネルギーミックスを占めています。
交錯した事業環境の中、引き続きステークホルダーの皆様から貴重なご意見・ご示唆をいただき、経営方針や事業戦略に還流してまいります。
●当社を取り巻くステークホルダー
方針
マルチステークホルダー方針
当社は、企業経営において、株主にとどまらず、従業員、特約販売店、取引先、協力会社、債権者、地域社会をはじめとする多様なステークホルダーとの価値協創が重要となっていることを踏まえ、マルチステークホルダーとの適切な協働に取り組んでまいります。その上で、価値協創や生産性向上によって生み出された収益・成果について、マルチステークホルダーへの適切な分配を行うことが、賃金引上げのモメンタムの維持や経済の持続的発展につながるという観点から、従業員への還元や取引先への配慮が重要であることを踏まえ、以下の取組を進めてまいります。
1. 従業員への還元
当社は、創業以来、「人が資本」「人が中心の経営」を標榜してまいりました。人財戦略を経営戦略の根幹に据え、人の成長を経営目的とする当社は、経営資源の成長分野への重点的な投入、従業員の能力開発やスキル向上等を通じて、持続的な成長と生産性向上に取り組み、カーボンニュートラル・循環型社会の実現に向けた事業構造改革と付加価値の最大化に注力します。その上で、生み出した収益・成果に基づいて、「賃金決定の大原則」に則り、自社の状況を踏まえた適切な方法による賃金の引上げを行うとともに、それ以外の総合的な処遇改善としても、従業員のエンゲージメント向上や更なる生産性の向上に資するよう、人財投資を中心に積極的に取り組むことを通じて、従業員への持続的な還元を目指します。
(個別項目)
当社は、賃上げについて社会情勢や経営環境などを踏まえ、真摯に取り組んでまいります。また、人的資本投資について、2022年度公表の中期経営計画(2023-2025)内の人財戦略にもとづき、従業員エンゲージメント、D&I、従業員一人当たり教育投資額の各項目にKPIを設定の上、「企業理念・ビジョンへの共感」、「D&Iの深化」、「能力・個性の発揮」を重点テーマとし、組織・人の成長に取り組んでまいります。具体的には、企業理念の浸透のための座談会や経営情報共有化のためのタウンホールミーティング、異なる価値観の包摂に向けたアンコン対話やインクルージョン研修、視野・視座の拡大のための他流試合の機会創出や越境学習、次世代経営人材育成のためのタフアサインメントへの派遣など幅広く施策を展開してまいります。
2. 取引先への配慮
当社はパートナーシップ構築宣言の内容遵守に、引き続き、取り組んでまいります。
・パートナーシップ構築宣言の登録日
2022年6月7日
・パートナーシップ構築宣言のURL
これらの項目について、取組状況の確認を行いつつ、着実な取組を進めてまいります。
以上
2023年4月19日
出光興産株式会社
代表取締役社長
木藤 俊一
ガバナンス
戦略
当社グループは、ステークホルダーに対して透明性の高い情報開示を行うことは、信頼関係構築、価値創造につながるものであると考えています。また同時に、当社グループはコンプライアンスの遵守、安全・品質管理の徹底に努めており、問題が発生した際は、ウェブサイトでの情報開示、ニュースリリースなどを通じて、ネガティブな情報についても適時・適切な情報開示を行っていきます。
多様なステークホルダーとの責任ある対話を通して、企業価値の向上と社会発展への貢献を実現していきます。
取り組み
ステークホルダーとの対話
ステークホルダー | 取り組み | 取り組み概要 |
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全て | ウェブサイトによる情報発信 |
当社グループについての最新情報をタイムリーに発信すべく、公式ウェブサイトを設け、情報発信しています。ウェブサイト内には、各種お問い合わせ窓口を設けており、積極的なコミュニケーションに努めています。 |
広告・宣伝による広報活動 |
当社グループの事業内容やその他の取り組みについて理解を深めていただくための広告・宣伝活動に継続的に取り組んでいます。 |
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広報誌 |
当社の事業や取り組みを発信すべく、年4回(季刊)広報誌を作成し、ウェブサイトにデジタルブックを掲載するとともに冊子版を作成しています。冊子版は国内外の取引先、特約販売店、国内拠点の周辺地域の関係先などに配布しています。 |
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株主・投資家 | 個人投資家向け情報発信 |
個人投資家向けIRイベントに参加し、IR担当役員、経理財務部長などが事業概要、経営戦略および経営状況について説明しています。 当社株主向け専用ウェブサイト「いでみつコネクト」を開設、株主向けコンテンツやイベントのご提供を通して、株主との双方向コミュニケーションを強化しています。 いでみつコネクト |
アナリスト・機関投資家向け情報発信 |
四半期ごとの決算説明会に加え、個別のIRミーティングやアナリストとのスモールミーティングも行っています。 経営層が欧米、アジアの機関投資家を訪問し、経営戦略および経営状況について説明しています。 |
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お客様(個人・消費者) | お客様センターの設置 |
燃料油や潤滑油など、各種製品に関するお問い合わせから会社や事業に関することまで幅広いお問い合わせにお答えしています。また、SSに関するサービスやスタッフの接客対応、タンクローリー車に関する件もお受けしています。中でもご指摘や苦情については、担当部室と連携して、迅速適切に対応するとともに、必要な改善に結び付けています。 その他の事業活動に関する懸念や通報の際にも、速やかに担当部室と連携し適切に対応しています。 |
広告・宣伝による広報活動 |
当社グループの事業内容やその他の取り組みについて理解を深めていただくための広告・宣伝活動に継続的に取り組んでいます。 |
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お客様(法人・需要家) | 需要家セミナーの開催 |
法人顧客の皆様とのコミュニケーションを通して、ご要望に沿った製品の提案や開発を進めています。また、全国各地の支店では、省エネ・環境技術などの技術動向や法規制の状況など、お客様のビジネスに役立つ情報をお伝えする需要家向けセミナーを開催しています。 |
パートナー企業 | パートナーとの協業 |
パートナー企業の皆様と協力し、価値創造に取り組んでいます。共通の目標、方針、ガイドラインなどを持つことで、相互の持続的発展に取り組んでいます。 |
NPO・NGO・研究機関 | イニシアチブなどへの参画 |
社会課題解決に資する情報収集、協働のため各種イニシアチブに加盟し協働しています。 |
国・地域社会 | 地域説明会の開催 |
製油所・事業所・工場の近隣の町内会長など、地域の代表の方々をお招きして、年1回以上の説明会を行っています。安全や環境に対する取り組み状況を説明するとともに、皆様からご意見をいただいています。 |
環境教育の実施 |
製油所・事業所・工場の近隣の小学生を主な対象として、地球温暖化などの気候変動問題などについてより理解を深めてもらうための授業を行っています。 |
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環境保全活動の実施 |
製油所・事業所・工場の近隣における清掃活動や、地元の森林・海岸の保全活動に参加し、地域貢献だけでなく、従業員同士の交流にもつなげています。 |
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従業員 | 「出光社員会」の活動 | 人財戦略の柱の一つである「個々人の能力・個性の発揮」を推進するため、2024年4月に一般社団法人出光社員会を立ち上げました。全従業員がより良い会社創りや組織風土変革に主体的に参画するための「場」を提供し、部門や階層を越えた対話や提言を通じて、経営参画意識の醸成と一人ひとりの自律的な成長に繋げていきます。 |
タウンホールミーティング、各種「役員との対話の会」の開催 |
経営層と従業員との直接コミュニケーションの場として、2020年度から実施しています。全従業員に対し、経営層より様々な経営課題をテーマとして情報共有が行われるとともに、直接対話を行います。また2021年11月から四半期ごとに決算説明ミニタウンホールミーティングを実施しています。その他、各種「役員との対話の会」を開催しています。 |
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「やりがい」調査アンケートの実施 |
従業員の「やりがい、相互信頼、一体感」を定量的・継続的に分析しアクションにつなげるために、年1回実施しています。2024年度の調査は、7月下旬から8月上旬にかけて、当社および国内外グループ会社の計11,649名(回答率96.5%)が回答しました。 |
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グループ報、社内サイネージ、社内ポータルサイトなどによる情報発信 |
グループ報(社内ポータルサイト内で公開)では読者コメント機能を付加し、双方向コミュニケーションを図っています。また社内サイネージでは当社の事業情報や、コンプライアンス・健康経営、従業員アンケート結果など各種情報を発信しています。 |
お客様センターの取り組み
私たち「出光お客様センター」では、「お客様のお声」を大切に取り組んでおります
当センターでは、お客様のお問い合わせにお答えするだけでなく、「電話してよかった」と感じていただくために、以下の点に努めるとともに「プラスアルファ」のご案内を心がけています。
また、お客様のお声に真摯に向き合うために、定期的に応対研修を受け品質の向上に努めています。
●お客様センター窓口の受付件数(2023年度) 単位:件
受付総件数 |
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お問い合わせ |
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苦情クレーム |
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ご提案 |
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お褒め |
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その他 |
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