コーポレートガバナンス
役員一覧
考え方
出光興産は、2030年ビジョン「責任ある変革者」に加え、2050年カーボンニュートラル・循環型社会の実現に向けて、2022年11月に2050年ビジョン「変革をカタチに」を策定しました。2050年は、世界的なカーボンニュートラルの潮流が加速していく中、エネルギーシステムや社会構造が大きく変化している可能性が高いと考えます。その過程においては、非連続的な技術革新など多くの課題が発生するとともに、新たな技術を社会に受け入れられる形にして届ける担い手が求められます。
当社は、このような社会課題や環境変化に対し、エネルギーの安定供給で培ってきた知見や、地域社会との信頼関係をベースにしながら、社会実装を推進していくことで「人びとの暮らしを支える責任」と「未来の地球環境を守る責任」を果たしていきます。当社は、今後とも経営の透明性を向上し、健全で持続的な成長を図ることにより、お客様をはじめ、株主、ビジネスパートナー、地域社会、社員などのステークホルダーとの良好な関係を構築していくことを重視していきます。
コーポレートガバナンス・コードは、株主との対話を通じて会社の持続的成長と中長期的な企業価値を向上させようというものです。当社は、「広く社会で期待され信頼される企業」を目指しており、コーポレートガバナンス・コードを基本的に遵守します。
多様な知見やバックグラウンドを持つ独立社外取締役、独立社外監査役と当社の経営の実態や経営をめぐる環境を率直に議論し、闊達な意見を真摯に取り入れ、これからも透明かつ公正な経営を目指します。
方針
ガバナンス
コーポレートガバナンス体制の概要
当社では、取締役会が、法令、定款、規程などにのっとり、経営戦略、経営計画などの重要な意思決定および業務執行を監督しています。定款にて、取締役会で議長を決定すること、社長以外の取締役を議長に選定できる旨を定め、議長と社長の役割を分離し、取締役会の客観性を高めています。なお2021年度から、社外取締役が取締役会議長を務めています。加えて、迅速な意思決定のため、業務執行に関する権限を、社長、取締役(兼 執行役員)、執行役員および部室長に委譲しています。
また、取締役会から独立した監査役と監査役会が、職務執行を監査しています。
●コーポレートガバナンス体制図
●取締役会・監査役会の構成(2026年度)
| 年度 | 取締役 | 監査役 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役 | うち、社外取締役 | 女性比率 | 社外 取締役比率 |
常勤監査役 | 社外監査役 | 女性比率 | 社外 監査役比率 |
|
| 2026 | 13名 (男性10名、 女性3名) |
5名 (男性2名、 女性3名) |
23.1% | 38.5% | 2名 (男性1名、 女性1名) |
2名 (男性1名、 女性1名) |
50% | 50% |
| 2025 | 10名 (男性8名、 女性2名) |
4名 (男性2名、 女性2名) |
20% | 40% | 2名 (男性1名、 女性1名) |
2名 (男性1名、 女性1名) |
50% | 50% |
| 2024 | 10名 (男性8名、 女性2名) |
4名 (男性2名、 女性2名) |
20% | 40% | 2名 (男性2名) |
2名 (男性1名、 女性1名) |
25% | 50% |
各委員会
指名・報酬諮問委員会
指名・報酬に関わる機能の透明性・客観性を高めるため、取締役会の諮問機関として、独立社外取締役で構成する「指名・報酬諮問委員会」を設置しています。当委員会は、取締役会の諮問に応じて、取締役・監査役の選解任に係る株主総会議案、役付執行役員の選解任や役位ならびに取締役の報酬、報酬制度の改定などについて答申します。
●指名・報酬諮問委員会の構成及び出席状況(2025年度)
| 地位 | 氏名 | 出席状況 | |
|---|---|---|---|
| 委員長 | 社外取締役 | 鈴木 純 | 9回/9回 |
| 社外取締役 | 橘川 武郎 | 9回/9回 | |
| 社外取締役 | 荷堂 真紀 | 1回/1回 | |
| 社外取締役 | 長田 志織 | 9回/9回 | |
| 社外取締役 | 柏村 美生 | 8回/8回 |
(注)1.荷堂真紀氏は、2025年6月25日開催の第110回定時株主総会終結の時をもって退任するまでの出席回数を記載しています。
(注)2.柏村美生氏は、就任した日以後の出席回数を記載しています。
●主な審議・答申内容(2025年度)
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|---|
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・スキル・キャリアマトリックスの開示案 ・2026年度役員体制 |
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|---|
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・2025年度業績連動の目標値設定 ・取締役の行動目標 ・報酬体系改定に向けた方向性について ・報酬体系の見直しについて |
安全保安諮問委員会
取締役会の諮問機関として、製油所・事業所の大規模災害防止のため、保安の強化課題、特に技術的な課題に対して答申します。昨今の激甚化する自然災害に対する安全保安の確保、安定供給の重要性が高まっています。そこで、最新の情報や知見に基づきテーマや課題を選択し、安全環境本部内に設置した担当ワーキンググループが有識者の提言を受け、対策を進めています。
アドバイザリーボード
メンバーは社外有識者で構成し、社長の諮問機関とすることで、経営課題に対する社外有識者からの提言機会としています。
人事委員会
社長の諮問機関として、執行役員などの適材適所の配置と公平公正な評価の実現、決定プロセスの透明性強化を目的に設置しています。代表取締役社長、副社長および代表取締役社長が指名する役員で構成され、執行役員などの選解任・配置・評価や、経営委員会メンバーの選任などについて協議し、答申します。
DE&I推進委員会
多様な従業員が生き生きと働き、活躍できる環境を作り、新たな価値を共創するため、社長の諮問機関としてDE&I推進委員会を設置しています。DE&I推進委員会は取締役の他、性別・職種など属性が異なる多様な役職者で構成し、アドバイザーとして社外取締役も参画しています。DE&I推進に関する課題の抽出と経営陣への提言、取締役会への定期的な報告、その他全社横断的な取り組みの企画・推進を行っています。
経営委員会、リスク経営委員会
グループ全体、各執行部門の経営戦略や経営課題の協議・検討の場として、「経営委員会」「リスク経営委員会」を設置しています。両委員会の委員長は社長が務め、専門分野や管掌領域の多様性を重視した委員で構成し、部門横断的な課題やリスクについて、網羅的で実効性のある議論を行う体制としています。
なお、「経営委員会」は、グループ経営に係る戦略を立案・検討し、重要な業務執行の意思決定を円滑・適正に行うための審議機関です。また「リスク経営委員会」は、グループ経営に係るリスクマネジメント方針の決定とモニタリングを行っています。
両委員会の下部には、業務執行、リスクマネジメントの課題を、より実務的・専門的な見地で審議を行うことを目的に、各専門領域の委員会を設置しています。
●各委員会一覧
| 委員会名 | 委員長 | 委員 | 開催 | 役割 |
|---|---|---|---|---|
| 経営委員会 | 社長 | 委員長が人事委員会の審議を経た上で任命する委員 | 原則 3回/月 |
グループ全体ならびに各執行部門の経営戦略および経営課題の協議・検討、業務執行の審議 |
| リスク経営委員会 | 社長 | 委員長が任命する委員 | 原則 2回/年 |
グループ全体ならびに各執行部門の経営戦略および経営課題の協議・検討、リスクマネジメント方針の決定とモニタリング |
| リスク・コンプライアンス委員会 | 総務管掌役員 | 関係部室長 | 原則 4回/年 |
業務リスクマネジメント推進のための重要方針の審議、立案およびコンプライアンス懸念事例の対応やコンプライアンス推進活動計画、活動状況のモニタリング |
| 情報開示委員会 | 広報部長 | 関係部室長 | 必要に応じて開催 | 情報などの開示の検討・決定 |
| 投融資委員会 | 経営企画部長 | 関係部室長 | 必要に応じて開催 | 投融資に係る事項の審議・上申および投資基準などの策定 |
| デリバティブ委員会 | 総務部長 | 関係部室長 | 必要に応じて開催 | デリバティブ取引の審議、リスク管理状況の確認・報告 |
| プロキュアメント委員会 | 調達本部長 | 関係部室長 | 必要に応じて開催 | サービス・工事・資材などの見積・発注に係る事項の審議・検討 |
| 与信委員会 | 総務部長 | 関係部室長 | 原則 1回/月 |
不良債権の回収対策など、および債権管理に関する基本方針の制定など |
| 研究開発委員会 | 知財・研究管掌役員 | 関係部室長 | 原則 4回/年 |
全社研究開発の方向性、戦略および課題に関する事項の検討 |
| 人事委員会 | 社長 | 代表取締役社長、副社長、および代表取締役社長が指名する役員 | 必要に応じて開催 | 役員の選解任・配置・評価や経営委員会メンバー選任などについて、決定プロセスの透明性・公平性・公正性を高める |
| DE&I推進委員会 | 副社長 | 取締役の他、性別・職種など属性が異なる多様な役職者、アドバイザーとして社外取締役も参画 | 原則 1回/月 |
DE&I推進に関する課題の抽出と経営陣への提言、取締役会への定期的な報告、その他全社横断的な取り組みの企画・推進 |
リスク管理
取締役会の概況
2025年度は、取締役会で討議する重点テーマとして、2023~2025年度を対象とした中期経営計画の達成に向け、事業構造改革、人財戦略、ビジネスプラットフォームの進化および企業価値向上に資する経営課題などを計画的に議論しました。また、中期経営計画(2026-2030年度)の策定に向け、全取締役、監査役で取締役会後に討議を行う時間を複数回設け、テーマ毎に積極的な議論を行いました。
取締役会での主な審議事項(2025年度)
| 重点テーマ | 取締役下での審議内容など |
|---|---|
| 事業構造改革 |
当社の既存事業の収益力強化に関する議案に加え、カーボンニュートラルに向けた取り組みやIR、株主総会、株主還元に関する議案についても議論しました。 <主な議案>
|
| 人財戦略 |
当社のDE&I推進活動の状況および次期中期経営における人財戦略などについて議論しました。 <主な議案>
|
| ビジネスプラットフォームの進化 |
当社のビジネスプラットフォームの支えとなるガバナンスの進化に資する議案を審議しました。 <主な議案>
|
-
上記は審議事項の一部です。上記以外に法令や定款などに定められた事項について審議し、必要な決議を行っています。
社外役員ミーティング
取締役会での議論の一層の充実を図るため、独立社外取締役と独立社外監査役のみで構成される社外役員ミーティングを年6回実施し、以下の内容などについて情報交換および認識共有しました。
-
リチウム電池材料部全体の取り組み進捗
-
機能化学品事業の概況と方向性
-
アグリライフ(農薬)事業について
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地熱事業の現状と今後について
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DXの進捗状況
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内部統制の取り組み(2024年度レビュー・2025年度基本方針)
-
2025年度取締役会実効性評価の結果速報およびフリーディスカッション
役員トレーニング
当社が抱える経営課題などを役員が審議するうえで必要となる領域については、外部の専門家を招聘して、原則として、年1回以上、役員トレーニングを実施しています。2025年度は、足元の世界情勢および日本の状況、並びに今後の環境変化を見据えて当社が取り組むべき方策についての考察を深めることを目的として、トランプ政権の外交・関税政策が世界・日本、当社に与える影響、およびエネルギー安全保障の観点から当社が備えるべきことをテーマに、役員トレーニングを実施しました。
取締役会の実効性評価
当社は、年に1回以上、取締役・監査役全員で取締役会全体の実効性を評価し、その結果の概要を開示することを方針としています。全取締役・監査役に対するアンケートを実施し、取締役会の実効性を高めるために評価プロセスなどを毎年見直し、改良に努めています。アンケート項目の設計および回答分析は、外部専門機関の助言を得て行っています。
全社外役員を対象とした顧問弁護士による個別インタビューにより、アンケートだけでは見出せなかった役員の問題認識を汲み取り、取締役会のさらなる実効性向上に向けた課題抽出や取り組みについての議論につなげています。2025年度は、従来のアンケート項目に加え、「『稼ぐ力』を強化する取締役会5原則」も意識した課題抽出と対応策の検討に向けて、より活発な議論を行うことを目的として、社外役員によるフリーディスカッションを実施しました。
評価の結果
2024年度に抽出された課題に対し、2025年度は、以下のとおり対応しました。
| 戦略議論の更なる強化 |
|---|
| 中期経営計画(2026-2030年度)の策定にあたり、全体戦略および個別主要論点について取締役会および社外役員ミーティングにおいて討議するとともに、運営面の改善にも取り組みました。 |
| リスク管理体制全般の報告・審議 |
| リスクマネジメントの方針や対応への取締役会の関与を高め、経営全般に関するリスク管理体制の運用状況に対する監督機能の強化を図るとともに、社会的・財務的影響の大きい重大な事故・トラブルなどに関する報告・審議の改善に取り組みました。 |
2025年度の実効性評価の結果、取締役会は実効性が確保されていると判断しました。さらなる実効性向上に向けて抽出された課題は、「戦略議論のさらなる充実」および「社外役員の当社事業に関する理解向上の充実」であり、議論の結果、具体的には以下のような取り組みを実施していきます。
| 戦略議論のさらなる充実 |
|---|
| 取締役会付議基準の見直しによる個別議案の執行への委譲や、中期経営計画(2026-2030年度)の進捗確認などを含むロードマップの策定、事前説明や重要論点を集中的に討議する場の活用により、戦略議論のさらなる充実を図ります。 |
| 社外役員の当社事業に関する理解向上の場の充実 |
| 社外役員ミーティングや集中的に討議する場の充実に加え、執行役員・部室長と社外役員との対話機会を拡充することで、社外役員の理解向上の場のさらなる充実を図ります。 |
経営監視
当社の経営監視の仕組みとして、取締役会による監督、監査役監査、会計監査のほか、内部監査室による「内部監査規程」に基づく内部監査、「財務報告に係る内部統制評価規程」に基づく内部統制評価を行っています。
社長直轄の内部監査室は、各執行部門が社内規程に基づき行う自己管理の有効性や、リスクマネジメント・内部統制の推進状況を確認するため、独立的な立場で定期的に監査を行っています。監査結果は社長、監査役、管掌執行役員、対象の執行部門長に報告します。監査にて改善の提言を受けた執行部門は、改善実行計画書を作成、内部監査室長へ提出し、改善を行います。また、内部監査室が必要に応じてフォローアップ監査を実施しています。常勤取締役、執行部門長へは「経営情報連絡会」、社外取締役・監査役へは「社外役員ミーティング」にて、内部監査の年度振り返り・次年度計画などを定期的に報告しています。
監査役監査
監査役(4名)は、取締役会への出席、株主総会に提出する事業報告・計算書類・連結計算書類の確認を通じて、取締役などの業務執行状況を監査しています。さらに、取締役会以外の経営委員会などの重要会議への出席、役員・部室長・支店長・製油所長・事業所長および子会社経営者・監査役との面談、主要部門の現場視察などを通じて、日常的に監査を行い、その充実を図っています。また、代表取締役とは原則として四半期に1回ミーティングを開催し、課題討議と意見交換の場としています。
●監査役会活動実績(2025年度)
| 項目 | 2025年度の実施状況 | |
|---|---|---|
| 監査役会 | 15回/年 | 取締役会への出席や重要会議への参加を通じて、経営課題やリスク認識について協議・検討を行うとともに、常勤監査役からの活動報告や関係部門からの情報提供を受け、経営環境の変化や事業構造改革の進捗などについて情報共有を行いました。また、監査方針・計画、会計監査の相当性、監査報告などの法令に基づく重要事項について審議・決議を行いました。 |
| 往査 (現地ヒアリング) |
6部室 関係会社25社 (うち海外20社) 社外監査役参加9件 |
主要部室および国内外の関係会社を対象に現地ヒアリングを実施し、事業構造改革およびCNX※関連の取り組み状況や外部環境の変化について確認しました。製造現場における安全・コンプライアンス・品質確保の取り組みや設備対応状況を確認するとともに、人的資本投資や人材確保・育成の状況について実態把握に努めました。 |
| 代表取締役とのミーティング |
4回/年 (6、9、12、3月) |
監査方針および重点監査項目を共有したうえで、当社を取り巻く経営環境や事業構造改革の方向性などについて意見交換を行いました。 |
| 役付執行役員・執行役員・部室長との面談 |
役付執行役2名 執行役員2名 部室長11名 |
重点監査項目に関連する分野を中心に、各責任者が担う業務の方針および職務執行の状況について個別に確認を行いました。 |
-
CNX=カーボンニュートラルトランスフォーメーション
このほか、関係会社へ派遣されている監査役13名を対象とするグループ監査役連絡会、国内外の関係会社62社へ非常勤監査役を派遣している総務部経営コンサルティンググループとの連携などを行っています。
取り組み
取締役・監査役候補の指名/トレーニング
取締役候補者の指名
取締役会の役割・責任を果たすため、当社の事業や課題を熟知する取締役が一定数必要であること、取締役会の独立性・客観性担保のため、取締役の知識、経験、能力の多様性を確保することが重要であると考えています。上記の考えに基づき、人財基準、スキル・キャリアマトリックスなどを活用し、全体のバランスを考慮した選任を行っています。
社長が各候補者の能力や知見、パフォーマンスを十分評価した原案を、指名・報酬諮問委員会に上程し、取締役会が指名・報酬諮問委員会の答申を踏まえ決定しています。
また、同委員会は必要に応じて、取締役の解任につき審議し、結果を取締役会に答申します。
監査役候補者の指名
候補者には、適切な経験・能力や必要な財務、会計、法務に関する知識を有する者を選任します。加えて、常勤監査役候補者は、当社の事業や課題を熟知し、当社の監査・監督を的確・公正・効率的に遂行できる者を選任します。人財基準、スキル・キャリアマトリックスなどを活用し、社長が各候補者について、指名・報酬諮問委員会に上程し、取締役会が指名・報酬諮問委員会の答申を踏まえ、監査役会の同意の上、決定しています。
サクセッションプランの策定
指名・報酬諮問委員会にて、長期計画に基づく次世代役員候補者の選抜・育成について審議し、取締役会に答申します。現在、社長のサクセッションプランをはじめとする候補者の選抜・育成に取り組んでいます。
社外役員の独立性基準
取締役会が監督機能、監査役会が監査・監督機能を発揮するため、「社外役員の独立性基準」を満たす者から、多様な知見やバックグラウンドを考慮し、当社の経営に有益な助言をし得る知識、経験を有する社外役員を選任しています。なお、独立社外取締役は取締役の3分の1以上、独立社外監査役は監査役の半数以上とすることを基本方針としています。
スキル・キャリアマトリックス
取締役会において、多様な知識・経験などを有する取締役・監査役が活発に討議し、人財戦略を含む経営戦略全般について、議論の質を高めていくことが極めて重要です。
当社は2020年のスキル・キャリアマトリックス作成・開示以降も、直面する経営課題に照らして適宜見直し、あわせて役員に期待される分野の見直しを行っています。多様性にも留意し、これらの分野の知識・経験などを有する役員を選任しています。
取締役会構成メンバーでは不足する領域(経済安全保障などの高度な専門性が求められる分野)の課題については、アドバイザリーボードおよび役員トレーニングにおいて外部の専門家を招聘することで補完しています。
| 視点 | 期待分野 | 期待分野として選定した理由 |
|---|---|---|
| 変革をリードする視点 | 企業理念・経営戦略 | 当社の経営目的・存在意義を深く理解、実践し、非連続な経営環境において経済安全保障、SDGs、DXなどの観点も踏まえ、2050年ビジョン実現に向けて経営の舵取りを行うことが求められる。 |
| 人財開発・DE&I | 人財戦略(行動指針の浸透、変革人財の育成及びDE&I)の推進に関する知見・経験が求められる。 | |
| 共創・国際ビジネス | 2050年ビジョン実現に向け社会実装力を高めるために、国際視点も踏まえ、多様なパートナーと共創関係を構築することが求められる。 | |
| 事業経営を支える視点 | 製造・研究 | 製造における安全環境面や技術的な知見、革新的な先進テクノロジー動向や研究領域の知見が求められる。 |
| 営業・供給 | 各事業での営業や販売、リテールマーケティングに関する知見、調達や供給の知見が求められる。 | |
| ガバナンス・法務 | 株主視点のガバナンスや事業運営に係るリスクマネジメント、法務の知見が求められる。 | |
| 財務・会計・税務 | 資本効率性や収益性確保に資する財務、会計、税務の知見が求められる。 |
●スキル・キャリアマトリックス:取締役
| 氏名 | 在任 期間 |
当社が取締役に特に期待する分野 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 企業理念・ 経営戦略 |
人財開発・ DE&I |
共創・ 国際ビジネス |
製造・ 研究 |
営業・ 供給 |
ガバナンス・ 法務 |
財務・会計・ 税務 |
||
| Full name | Tenure period |
Areas in which the Company particularly expects directors | ||||||
| Corporate philosophy/ business strategy |
Human capital development/ DE&I |
Co-creation/ international business |
Manufacturing/ research |
Marketing/ supply |
Governance/ legal affairs |
Finance/ accounting/ tax |
||
| 木藤 俊一 【再任】 |
13年 | ● | ● | ● | ● | |||
| 酒井 則明 【再任】 |
5年 | ● | ● | ● | ● | |||
| 平野 敦彦 【再任】 |
6年 | ● | ● | ● | ● | |||
| 澤 正彦 【再任】 |
4年 | ● | ● | ● | ● | |||
| 坂田 貴志 【新任】 |
- | ● | ● | ● | ● | |||
| 池田 和馬 【新任】 |
- | ● | ● | ● | ● | |||
| 出光 正和 【再任】 |
7年 | ● | ● | ● | ||||
| 久保原 和也 【再任】 |
7年 | ● | ● | ● | ||||
| 鈴木 純 【再任】 【社外】 【独立】 |
3年 | ● | ● | ● | ● | |||
| 長田 志織 【再任】 【社外】 【独立】 |
2年 | ● | ● | ● | ● | |||
| 柏村 美生 【再任】 【社外】 【独立】 |
1年 | ● | ● | ● | ● | |||
| 竹内 純子 【新任】 【社外】 【独立】 |
- | ● | ● | ● | ● | |||
| 平野 創 【新任】 【社外】 【独立】 |
- | ● | ● | ● | ● | |||
●スキル・キャリアマトリックス:監査役
| 氏名 | 在任 期間 |
当社が取締役に特に期待する分野 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 企業理念・ 経営戦略 |
人財開発・ DE&I |
共創・ 国際ビジネス |
製造・ 研究 |
営業・ 供給 |
ガバナンス・ 法務 |
財務・会計・ 税務 |
||
| Full name | Tenure period |
Areas in which the Company particularly expects directors | ||||||
| Corporate philosophy/ business strategy |
Human capital development/ DE&I |
Co-creation/ international business |
Manufacturing/ research |
Marketing/ supply |
Governance/ legal affairs |
Finance/ accounting/ tax |
||
| 北村 奈美 | 1年 | ● | ● | ● | ● | |||
| 尾沼 温隆 【新任】 |
- | ● | ● | |||||
| 市毛 由美子 【社外】 【独立】 |
4年 | ● | ● | ● | ||||
| 手塚 正彦 【社外】 【独立】 |
2年 | ● | ● | ● | ● | |||
-
●は、対象取締役・監査役に、特に期待する分野を示します。対象者の素養・経験の全てをあらわすものではありません。
トレーニング
独立社外取締役・独立社外監査役を含む取締役・監査役に対し、就任の際における当社の事業・財務・組織などに関する必要な知識の習得、取締役、監査役に求められる役割と責務を十分に理解する機会の提供および在任中におけるこれらの継続的な更新を目的に、個々の取締役・ 監査役に適合したトレーニングの機会の提供・斡旋やその費用の支援を行います。
役員報酬
役員報酬の基本方針
当社の取締役など(取締役および上席以上の執行役員)の報酬については、グループ経営ビジョンの実現に向けて、会社業績ならびに中長期にわたる企業価値向上につながるものとすること、またお客様をはじめ、社会・環境、株主、ビジネスパートナー、従業員などのステークホルダーに対し説明責任が果たせるよう、透明性・合理性・公正性を備えた報酬体系、決定プロセスとすることを基本方針としています。当該基本方針に基づき、当社の役員報酬制度は、以下の内容としています。
報酬水準
中長期経営ビジョンの実現に資する優秀な人財の登用・確保および適切なインセンティブ性の観点から、経営環境の変化や外部調査データなどを踏まえて、適宜・適切に見直しています。
報酬決定プロセス
指名・報酬諮問委員会の答申を受け、取締役会において取締役の報酬額またその算定方法などを決定しています。また、監査役の個別の報酬などは、監査役の協議で決定しています。
なお、2025年度は当委員会の開催計9回のうち、報酬にかかわる審議は計8回実施しました。
報酬構成
当社の取締役(非常勤取締役および社外取締役を除く)および上席以上の執行役員の報酬体系は、短期および中長期の時間軸における業績連動性をそれぞれ重視し、中長期的な企業価値向上に向けた経営努力を適切に評価するために、(1)固定報酬、(2)業績連動賞与、(3)業績連動型株式報酬で構成しています。なお、非常勤取締役および社外取締役の報酬は、客観的な立場から業務執行の妥当性を判断するという監督機能を適正に確保する観点から、固定報酬のみの構成としています。
●報酬体系および業績連動報酬の仕組み
| 報酬の種類 | 業績評価指標 | 概要 | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 指標 | 評価 ウェイト |
||||
| 固定 | 固定報酬 | - | - | 役割や職責に応じて定められた報酬額を月次で支給します。 | |
| 変動 | 短期 | 業績連動賞与※ | 収益性指標(金融費用除く税前利益) | 40%(20%) | 0%~200%の範囲で支給額が変動する設計で、毎年6月に支給します。 |
| 人的資本関連 | 20%(10%) | ||||
| 行動目標(取締役)/担当分野目標(上席以上執行役員) | 40%(70%) | ||||
| 中長期 | 業績連動型株式報酬 | 資本効率性指標(ROIC・ROE) | 60% | 株主との価値共有と持続的な企業価値向上の観点から、中期経営計画(2026-2030年度)との連動を特に重視しています。 資本効率性に関連する財務指標、当社が掲げるマテリアリティに沿った非財務指標のそれぞれの目標達成度に応じて0%~200%の範囲で変動する設計です。 取締役などに対して中長期的な視点で企業価値の向上を促すインセンティブとする観点から、毎年6月に株式ポイントが付与され、退任後に株式を交付しています。 |
|
| CO₂削減 | 20% | ||||
| 従業員エンゲージメント | 20% | ||||
-
業績連動賞与の括弧内は上席執行役員のウェイト
クローバック制度
取締役などに重大な不正・違反行為などが発生した場合、当該取締役などに対し、業績連動型株式報酬における交付予定株式の受益権の没収(マルス)、交付した株式など相当の金銭の返還請求(クローバック)ができることを定めています。
役員区分毎の報酬などの総額
取締役の報酬の総額、報酬などの種類別の総額および対象となる役員の員数は以下の通りです。
| 年度 | 区分 | 人数 (名) |
固定報酬 (百万円) |
業績連動報酬(百万円) | 報酬などの総額 (百万円) |
|
|---|---|---|---|---|---|---|
| 現金報酬 | 株式報酬 | |||||
| Fiscal year | Classification | Number of people (people) |
Fixed remuneration (one million yen) |
Performance-linked compensation (million yen) |
Total amount of compensation etc. (one million yen) |
|
| Cash reward | Stock compensation |
|||||
| 2025 | 取締役(社外取締役を除く) | 6 | 324 | 118 | 84 | 527 |
| 監査役(社外監査役を除く) | 3 | 68 | - | - | 68 | |
| 社外取締役・社外監査役 | 7 | 100 | - | - | 100 | |
| 合計 | 16 | 429 | 118 | 84 | 695 | |
| 2024 | 取締役(社外取締役を除く) | 7 | 253 | 177 | 135 | 566 |
| 監査役(社外監査役を除く) | 2 | 62 | - | - | 62 | |
| 社外取締役・社外監査役 | 8 | 97 | - | - | 97 | |
| 合計 | 17 | 412 | 177 | 135 | 726 | |
| 2023 | 取締役(社外取締役を除く) | 7 | 287 | 176 | 135 | 599 |
| 監査役(社外監査役を除く) | 2 | 62 | - | - | 62 | |
| 社外取締役・社外監査役 | 7 | 93 | - | - | 93 | |
| 合計 | 16 | 443 | 176 | 135 | 755 | |
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2025年度:2025年6月25日開催の第110回定時株主総会終結の時をもって退任した取締役1名(うち社外取締役1名)および、監査役1名(うち社外監査役0名)を含んでいます。
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2024年度:2024年6月25日開催の第109回定時株主総会終結の時をもって退任した取締役2名(うち社外取締役1名)および、監査役1名(うち社外監査役1名)を含んでいます。
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2023年度:2023年6月22日開催の回定時株主総会終結の時をもって退任した取締役1名(うち 社外取締役1名)を含んでいます。
報酬などの総額が1億円以上である者の報酬などの総額(2025年度)
| 氏名 | 役員区分 | 会社区分 | 固定報酬 (百万円) |
業績連動報酬(百万円) | 報酬などの総額 (百万円) |
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|---|---|---|---|---|---|---|
| 現金報酬 | 株式報酬 | |||||
| Full name | Officer classification |
Company classification |
Fixed remuneration (one million yen) |
performance-linked compensation (million yen) |
Total amount of compensation etc. (one million yen) |
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| Cash reward | Stock compensation | |||||
| 木藤 俊一 | 取締役 | 提出会社 | 88 | 39 | 28 | 156 |
| 酒井 則明 | 取締役 | 提出会社 | 92 | 29 | 21 | 143 |
政策保有上場株式
政策保有上場株式の保有方針
当社は、中長期的な取引の維持・拡大のために必要な政策保有株式を保有しており、年1回、当株式保有の適否を検証し、縮減を進めています。具体的には、株式保有に伴う便益やリスクが資本コストに見合っているかの定量評価、事業安定性向上などの定性評価の両面で精査し、取締役会で審議のうえ、売却の適否を判断します。なお、売却と判断した銘柄は、取引先との十分な対話により理解を得たうえで、株価への影響を考慮して売却を進めています。
銘柄数(2025年度)
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政策保有上場株式に係る議決権の行使に関する基準
当社の政策保有上場株式に係る議決権行使の方針は、当社と政策保有先双方の企業価値を持続的に向上させるかを基準としています。政策保有先の経営戦略、業績などを考慮して、持続的な企業価値向上ができるかを判断し、必要に応じて、議案内容の説明を受けたうえで議決権を行使します。政策保有先の議案と当社利益が相反する恐れがある場合、当社は独立社外取締役、社外専門家の意見を踏まえ、必要に応じて議決権を行使します。