2014年1月より工務課に着任し、管理船の保船業務(船体・甲板部関係)を行っています。
工務課の業務内容について簡単に説明しますと、主な業務は、保船業務(船の不具合発生時の対応、船を長期に使用するための陸上からの支援)、様々な規則変更に伴う対応、入渠工事の仕様書(どの様な工事をどの様な方法で行うかを記載した書面)の作成・現場対応など、船に関する技術的な支援を幅広く行っています。事務所の中では海上業務に一番直結している仕事だと思います。
業務内容の具体例としては、
- 担当船が日本に入港した際には、訪船して現在の状況について本船の乗組員と打合せを行い、必要な検討・対応を行う。また現場を見回りして、不具合が無いかを確認する。
- 航海中の不具合発生時は、メールや衛星電話を使用して現状把握をして、本船に対してアドバイスをするなどして技術的支援を行う。また、工務課で対応が難しい場合には機器メーカーや建造造船所と打ち合わせを行い、本船にて必要な対応を依頼したり、メーカー技師を派遣して不具合を解決する。
などがあります。
不具合発生時の対応を行う際には、自身の船員としての経験及び知識を活用しますが、解らない事があれば、周りの多くの諸先輩方が優しく指導をしてくれるので、大変勉強になっています。
2015年は、担当船3隻の入渠工事(VLCC:1隻、LPG:2隻)があり、日本とシンガポールを行き来し、忙しくも大変充実した一年でした。2016年には新造LPG船も竣工予定ですので、こちらも艤装監督として現在奮闘中です。