一等機関士

「興味」から「探究心」へ

このホームページをご覧の方は、船や機械に興味をお持ちの方が多いのではないでしょうか。そのように少しでも関心をお持ちのあなたには、ぜひ我々の仕事「機関士」に就くことをお勧めしたいと思います。船と機械への興味があれば、機関士になれる十分な素質をお持ちだからです。

では、船や機械への興味が、どのように機関士の仕事に繋がるのでしょうか。例えば、あなたが少し家電製品に興味があるとします。それこそ、スマートフォンに興味がある程度でも構いません。その興味を、仕組みや現象の方面に向けてみて下さい。「コネクターの裏表が違っても充電が出来るのはどうして?」「自宅の100V単相交流コンセントで充電できるのはどうして?」など、どのようなことでも構いません。インターネット上には、そうした疑問を解決してくれる知識がたくさん掲載されています。
仕組みを理解し始めたあなたは、興味の幅を広げて更に好奇心が膨らんでいくはずです。コンセント充電に関する疑問の場合は、「充電するための電気はどのように作られるのか」に目が行くと思います。『発電所の発電機で電気を作っているのだろうな』という想像はもちろんですが、そこから先の「なぜ発電機で電気を作れるのか」という点にも考えが及ぶでしょう。このように興味という橋が、原理の探求に繋がっていくのです。この探究心が、機関士の活動エネルギーとなります。

「興味」こそが機関士の探求心への架け橋。
「興味」こそが機関士の探求心への架け橋。

「探究心」から「世の中の仕組み」へ

我々機関士は、好奇心の先にある仕組みや現象にまで自然と理解を広げます。先ほどの「充電」の場合は、発電メカニズムを物理的、科学的に説明することができるのです。電気と船の運航は、切っても切れない関係性にあります。船舶では陸上からの電力供給を受けることができないため、機関士が搭載されているディーゼル駆動やターボ駆動の発電機を動かし、電気を発生させて、船内全体に電力を供給する必要があるのです。
発電機だけではなく、直径9mのプロペラを回す3万1千馬力の電子制御エンジン、蒸気を発生させるボイラー、陸地へ石油を揚げるための大容量タービンポンプなど、機関士は船内のありとあらゆる機器の操作と管理を担い、それらの仕組みと現象を正しく理解しています。
「難しそうだな」と思われるかもしれませんが、実は「原理」さえ知っていれば、とてもスムーズにあらゆることの理解につながります。船上で起こる物理現象や科学現象のすべては、日常生活にも強く関係しているのです。エアコンや冷蔵庫、蛍光灯、水道、トイレ、自動車エンジン、PCプログラミング等々、それらは船舶で使われているものと同じ原理で構成されています。日常生活への探究心が船舶に繋がり、また船舶の探究心が日常生活へも繋がる。機関士として知識を身につけていくことは、あらゆる分野の機械や電気などの仕組みを解き明かしていくことにもなるのです。

スマートフォンのような身近な機器への興味から始まり、船に搭載される無数の機器へ探究心を向け、最終的には世の中の仕組みを正しく理解していくことができる。機関士という職業は、そのような専門的な達成感を包含しているものだと、私は考えます。

機関士は仕組みを正しく理解し、達成感を
覚えることができる。
機関士は仕組みを正しく理解し、達成感を 覚えることができる。

「機関士」の魅力とは

ここまで目を通して頂いた方には、機関士が「機械と電気のプロフェッショナル」であることを理解して頂けたのではないでしょうか。興味を持ち、探究心の幅を広げ、専門性を身に付ける。その専門性を活かして、船の安全をしっかりと支えていく。とても大きな達成感が、この仕事にはあります。『機械や電気への理解を深めてみたい』と思っていただいた、素質あるあなた。出光タンカーで機関士への扉を叩いてみてはいかがでしょうか。

支え合う機関士の仲間たち。
支え合う機関士の仲間たち。

たった1つの小さな興味から、あなたの世界を広げることができる。それが機関士の魅力であり、その興味に最大限のパフォーマンスを与える舞台が「出光タンカー」だと、私は信じています。

機関士のある一日の行動

06:30 起床
06:50 朝食
07:15 書類整理
08:00 作業開始、M0終了
12:00 昼食
13:00 作業再開
17:00 作業終了、M0開始
18:00 夕食、自由時間
22:00 機関室見回り
23:00 就寝
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