私達はよくタンカーマンと言う言葉を口にします。タンカーマンとも呼ばれる由縁は、タンカーにおいては積荷の管理はもちろんのこと、積み・揚げ荷役作業全てを船の責任にて行うタンカーのスペシャリストだからです。私の仕事はタンカーの管理責任者として安全に原油を運ぶことです。
日々忙しい仕事に追われておりますが、一旦大海原に出れば、輝くような青空の下、イルカやクジラと出会いウォッチングを楽しみ(特にイルカは必ず船のそばに寄ってきます)、夜間には陸上では決して見ることのできない満天の星空や、夜光虫の煌くこの世の物とも思えぬ幻想的な光景にも出会えます。
また、私達の仕事は船上ばかりではありません。陸上勤務となれば、航海士そしてタンカーマンとしての技術・知識をフルに活用し、船が安全に航行できるようサポートをしております。
今、日本人船員に求められているのは、自らの知識と経験を活かし、船を安全に管理・運航することです。その意味で私は航海士・タンカーマンとして海上・陸上共にバランスの取れた恵まれた環境で働くことができていると実感しております。
私達が携わるのは日本のエネルギー輸送の一端を担う達成感の大きな仕事であり、スペシャリストとして社会に貢献しているのだと言う誇りと緊張感を胸に日々仕事をしております。