【あけましておめでとうございます】
元旦。船上でも陸上と同様にお正月を迎えます。朝、全員で宗像大社を祀っている神棚に初詣、無事に新年を迎えられたことに感謝し、一年の無事故・無災害と乗組員全員の健康を祈念します。その後は記念写真を撮り、おせち料理をいただきます。船上でも、船首部の国旗を掲げるフォアマストに松を飾り、ファンネルの回りにしめ縄をかけ、鏡餅をブリッジ、機関室、エンジンコントロールルーム、食堂などにお供えします。この日は休日でチーフコックも休みのため、用意してくれている雑煮に自分で餅を焼いて入れ、おせち料理と共に一日中食べながら紅白歌合戦を見て、日本と変わらないお正月を過ごします。そして家族へのメールや電話で元気をもらい、明日への活力にしていくのです。
オイルロード超大型タンカー12,000kmの旅 「一航海の軌跡」Vol.1 日本出港~シンガポール海峡通峡 7/7
船内の生活…船上の年末年始
【クリスマス】
12月24日、フィリピン人乗組員を中心にクリスマスパーティを開催しました。彼らの殆どがクリスチャンなので、一年の中で一番の大イベントです。日本寄港中にイベントで使う景品を揃え(電化製品が多いですが…)、1ヶ月ぐらい前から少しずつ準備をしてきました。準備の時から皆の嬉しそうな表情に、ふと心が癒され、和んだ気持ちになります。ゲームにカラオケ、音楽をあわせたダンスと陽気な彼らも夜になるにつれてそれぞれが家族を想い、この日は少し料金の高い電話に長い列を作りながら家族との会話を楽しみ、夜が更けていきました。
次回はペルシャ湾へ向かう航海の様子を紹介します。