透明性・光沢
独自のポリプロピレンの結晶化コントロール技術により、クリア感のある透明性を実現しました。図1に一般的な方法で製膜したポリプロピレンシートとピュアサーモ™の偏光顕微鏡による断面観察写真を示します。
一般的な製膜方法では、可視光の波長を超えるサイズの結晶が見られますが、ピュアサーモ™では、可視光の波長以下の微細結晶で形成されており、結晶による光の散乱が生じないため、優れた透明性を発現します。
造核剤を含まない透明PPシート
「ピュアサーモ」は独自の製膜技術と材料設計技術により、優れた透明性と成形加工性、防曇性を兼ね備えた透明PPシートです。
透明性とPPの耐熱性を活かし、「食品容器・蓋、医療用パッケージ」等に使用されています。
※2001年 「青木固賞」受賞
※2011年 「James L.White Innovation賞」受賞
<チラシ>
ピュアサーモ
透明性・光沢
独自のポリプロピレンの結晶化コントロール技術により、クリア感のある透明性を実現しました。図1に一般的な方法で製膜したポリプロピレンシートとピュアサーモ™の偏光顕微鏡による断面観察写真を示します。
一般的な製膜方法では、可視光の波長を超えるサイズの結晶が見られますが、ピュアサーモ™では、可視光の波長以下の微細結晶で形成されており、結晶による光の散乱が生じないため、優れた透明性を発現します。
熱成形性
造核剤を使用した一般的な透明PPは、軟化が遅く、成形が難しい問題がありました。しかし、独自のポリプロピレンの結晶化コントロール技術による微細結晶化により、一般PPよりも低温で軟化します。そのため、低温から高温まで幅広い温度で熱成形でき、透明PPの課題であった難成形性といった課題をピュアサーモは解決可能です。
剛性
熱成形工程での再加熱により、微細構造を維持したまま結晶化が進行します。そのため、高い透明性を維持したまま、一般のPP材料同等の剛性を発現します。
PPは他の汎用樹脂に比べ優れた耐熱性を持ちます。
コンビニエンスストアやスーパーでの弁当・惣菜の多くが、食べる前に電子レンジ加熱されます。
従来のフードパック用容器は、店頭での電子レンジ加熱時に容器変形がおこり、問題となっております。
特に含油率の高い内容物は加熱されると食品温度が100℃以上となるため、包材には耐熱性が要求されます。
ピュアサーモはこの耐熱性と、従来品同様の成形性を有することにより、この分野で多く採用いただいております。
医療用包装材は、内容物である医療用器具、薬品同様にEOG(エチレンオキサドガス)、AC(オートクレーブ)滅菌等の滅菌処理が施されます。
また医療現場で内容物を的確に目視確認できる様、透明性も要求されます。
これらの要望に対応できるピュアサーモが、医療用包材にも採用いただいております。
独自の結晶化コントロール技術と特殊表面処理技術により、高い透明性、複雑形状への成形性、印刷インキの密着性を持ち合わせた、加飾成形に最適なポリプロピレンシートにより、インサート成形、インモールド成形、被覆成形に適しています。
ポリプロピレン成形樹脂との組み合わせでモノマテリアルを実現。
リサイクル性が向上します。