キャリアモデル紹介 - 営業部 東京営業所長


Career Path



私の素材への興味は中学生の頃から芽生えました。父が車関係の会社に勤めており、工場見学を経験したことがきっかけです。最新の素材で構成された車は、私にとって非常に魅力的でした。この興味は変わらず、高校でも素材に関連する学びを深め、大学・大学院は材料工学を学びました。大学生活では、研究に没頭することが非常に楽しく、内向的な性格の私にとっても適した環境でした。
当社を選んだ理由は、「研究に専念できる環境が整っている」と聞いたからです。入社後は、自分の興味を活かして様々な配合を試し、尊敬できる先輩たちと共に多くを学びました。営業職に異動することになった際には、研究を続けたかったという思いもありましたが、新たな挑戦として受け入れました。
東京営業所での3年間、大阪営業所での3年間、多種多様な顧客を担当し、それぞれのニーズに応じた対応を学びました。特に東京営業所時代には、2011年の東日本大震災やタイの洪水といった自然災害に直面しました。商品が運べない状況で、お客様からの問い合わせに対して情報が提供できない厳しい期間が続きましたが、周囲の人々の支えがあり、乗り越えることができました。

インド駐在経験は、私のキャリアにおいて、非常に重要な転機となりました。インドで働くには、宗教や文化を理解する必要があります。ヒンズー教徒が約 8 割を占める国ですが、その中でも、インド各地で信仰が異なります。またイスラム教など他宗教も共存しており、このような環境では、多様性を受け入れる力が求められ、それを培うことができました。
業務面では、すべての仕事を自分一人でこなさなければならない状況に直面しました。営業、技術的対応、原料関連業務、経理、さらには生産管理業務まで、幅広い業務を一手に担うことは大変でしたが、その経験を通じて総合力が養われたと感じています。また、想定外の出来事にも冷静に対応する姿勢を身につけることができました。
私生活では、元々の内向的な性格のまま家に閉じこもっていては周りから取り残されると感じ、積極的にネットワーキングイベントに参加しました。
インドでも趣味のバドミントンを始めたことで、ASEAN 出身の人や EU出身の人など、さまざまな国の人々との人脈が広がりました。バドミントンは今でも続けています。
インドでの1年は、日本での1年よりも遥かに成長が早く、多くの苦労がありましたが、やらざるを得ない状況に身を置くことで、非常に大きな力が身につきました。この経験により、私は自分自身を大きく成長させることができました。

当社の営業職の魅力は、生活に欠かせない材料を扱えるところです。当社の材料は、身の回りの製品からインフラを支えるものまで、世の中の様々な場面で役立っています。街中で自社の材料が使用されている製品を見たり、顧客の声を聞いたりすることで、自分の仕事が世の中に貢献していることを実感できることは、大きなやりがいです。営業職では、傾聴力と主張力が重要です。私は研究所出身の営業として、お客様対応を迅速に完結し、自ら決定する力を大切にしてきました。単にカタログ商品を売るだけではなく、常に新しいものを開発・販売する会社でありたいと考えています。
組織のリーダーとして、問題が起こりそうなときには前もって対策を講じることを心掛け、万が一の際には、責任を取る覚悟があります。だからこそ、部下には失敗を恐れずにチャレンジしてほしいと願っています。私自身、入社以来、周囲の人々に支えられながら多くのことに挑戦し、成長してきました。
私たちには新しいテーマを見つける力があります。これからもその力を活かして、会社を引っ張っていきたいと考えています。皆さんも、自分のアイデアや情熱を信じて、新しい挑戦に取り組んでほしいと思います。