電源の安定供給を行う発電機

船では電気、水、圧縮空気、蒸気と様々なものを船内で造っています。
多くの機器が電気制御されている現在、電源の安定供給は船の生命線といえます。
VLCCでは発電機は通常、機関室内に3台装備され、原動機には蒸気タービンとディーゼルエンジンが用いられています。それぞれをターボ発電機、ディーゼル発電機と呼びます。
この他甲板上に容量は小さいながらも独立した非常用ディーゼル発電機も装備されています。(当社管理船の一例)

通常航海中は機関室のターボ発電機から供給される電力で船内を賄う事ができます。
しかし、大型の電動ポンプや甲板油圧機械を運転する際には追加でディーゼル発電機を並列運転し、電力を供給します。
船内で使用される電圧は交流440V、110V, 直流24Vの三種類で全て主配電盤を介して供給されています。
中でも直流24Vは機器類の自動制御の為に用いられる重要な電圧の為、発電機のほかにバッテリーによっても給電することが可能となっています。
先にも述べたように電力は船の生命線のため運転休止中のディーゼル発電機も自動起動・給電が可能な状態で常にスタンバイしており、万一運転中の発電機や給電ラインに不具合が発生した場合にはディーゼル発電機が自動起動し給電が開始され、安全を確保します。

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