先輩社員からのメッセージ

先輩社員からのメッセージ

今回は、出光ファインコンポジットに入社を検討されている方々の代わりとして、1年目社員から提示された質問について、3年目社員に答えていただきました。

①入社前までにやっておけば良かった、または勉強をしておくほうがいいことがあれば教えてください。

【先輩社員A】
もっと多くの事を勉強しておけば、と思いました。それと、もちろん自分の専門分野をしっかり勉強する事はとても重要だと思います。

【先輩社員B】
学生時代でしかまとめて時間を取れないので、旅行(国内外)に行き、異文化の地で多くのことを経験しておけばよかったと思います。

【先輩社員C】
研究職でも営業職でも、プラスチックに携わる基本的な知見知識、一般常識、マナーは重要だと思います。会社に入ってから講習会で基本的な知識を得ることができますが、事前学習しておくほうが身につきやすいと思います。

【先輩社員D】
有機化学、無機化学、高分子化学などの授業の内容はとても役立ちました。教科書は今でも見返しています。捨てないほうが良いです。

②会社の仕事内容と、学生が研究室で行っている研究内容とが、ぴったり合わなくてもやっていけますか。

【先輩社員B】
私の場合、学生時代の専攻は有機化学(高分子合成)でした。入社直後は、仕事内容と分野が大きく異なったため戸惑いましたが、上司や先輩に気軽に質問できる環境なので、今では不安はありません。また、周りを見るとほとんどの人が異分野出身です。

【先輩社員C】
私はもともと研究所希望で入社しましたが、2年目からは営業の仕事をしています。大学院で学んだことと違う分野、というか、まったく違う職種にいますが、ぜんぜん苦ではありません。IFCは技術営業をモットーとしていますから、お客様との会話でも技術に触れる部分が多いのです。 営業職は研究所に比べ奥行きはありませんが、幅広い視野と知識を得られる環境ですので、これはこれで楽しいと思いますよ。

【先輩社員D】
私自身もプラスチックを扱うのは入社してからだったのですが、何とかやっていけていると思います。研究の内容よりも、研究の進め方を習得していることが重要です。また、プラスチックは非常に幅広い分野に用いられていますので、一見関係ないような学生時の研究で得た知識も思わぬところで役立ったりします。

③転勤はどれくらいのサイクルであるのでしょうか?また、候補としてどのようなところがありますか?

【先輩社員B】
転勤は、3~5年を程度と聞いています。しかし、10年程度同じ職場にいる人もいるので、「必要があれば適宜」といったところだと思います。また候補としては、複合材料研究所の中での所内異動をはじめ、「営業所」や「生産技術課」がメインになると思います。

【先輩社員C】
私は研究所で1年間材料の勉強をして、2年目から名古屋で営業マンをしています。1年で転勤というのは珍しいそうですが、特に決まったサイクルはありません。その場その場に必要とされるかたがそこにいるのです。

④職場の雰囲気はどうですか?

【先輩社員A】
とても働きやすい職場です。仕事、プライベート等で困ったことがあれば、先輩、上司がすぐに相談に乗ってくれます。また仕事だけでなく社内レクリエーション(ソフトボール、バトミントン大会等)もあり、職場の方々と仕事以外でも楽しく過ごせます。

【先輩社員B】
研究所は上司部下の距離が近く話しやすいです。20~30代社員が半数を占め、活発的な職場だと思います。

【先輩社員C】
各営業所を転勤された方のお話を聞くと、雰囲気も各営業所それぞれに「味」があるとのことでした。職場に関係なく、みなさま親切で楽しい方ばかりです。

【先輩社員D】
少人数の会社なので社内のほとんどの人が顔見知りですしね。

⑤競合他社に差をつけるため、この会社が特に意識していることは何ですか。

【先輩社員C】
お客様の要求にピンポイントで応えられる材料開発力だと思います。これは、特にニッチ市場において重要です。 ニッチとは「隙間」を意味し、大企業がターゲットしないような小さな市場や、潜在的にはニーズがあってもまだビジネスの対象として考えられていないような分野をニッチ市場と呼びます。ニッチは、この会社のように小回りが利かないと対応できません。

【先輩社員B】
ニッチ市場では、お客様の要求に適うカスタマーグレードを開発できることが決め手ですよね。大企業ではそういう小回りが利く対応はしませんから。

【先輩社員A】
もちろん大きな市場は魅力的ですよ(笑)。ただ、ニッチ市場では高付加価値材料を必要とすることが多いので採算は取れますし、他社に真似できない材料をつくっているからターゲットにできるのだと思います。それと、ニッチなテーマですから見つけにくいものに思われるかもしれませんが、お客様とのやり取りの中で見つけることができます。また、今までの積み重ねで、お客様から問い合わせいただくこともあります。

【先輩社員C】
積み重ねの一部ですが、お客様からの要望という受身的なかたち以外にも、積極的に新規材料の開発も行っているので、そういった姿勢とか行動が次の開発テーマにつながっていくと信じています。

【先輩社員A】
開発速度も重要な差ですよね。私は今までに2週間程度で材料を開発して、お客様に採用していただいたことがあります。

【先輩社員B】
お客様の側での製品量産のスケジュールに合わせなくてはいけませんからね。材料評価は都合の付く日にしか評価していただけません。つまり、その日に評価用材料を納入できないと評価して貰えないことも多々あります。IFCは、開発から販売までのタスクシステムの環境が整っていますし、研究所内の材料作製・評価試験システムが最適化されていて、効率的に進められているから対応できるのでしょう。

【先輩社員D】
稀にかなりスケジュールがタイトな開発もありますが、頑張って期日に間に合わせることで、とてもお客様から信頼してもらえますしね。少し逆説的ですが、開発速度という点では、少人数であるほうが意思疎通が図りやすいので、承認の捺印がたくさん必要な大企業より効率的で、他部署と連携し素早くかつ質の高い開発をしていると思います。ニッチな開発テーマには所帯が小さいほうが向いているのかもしれません(笑)。

【先輩社員C】
開発速度は本当に重要ですよ。仮に数日、お客様のスケジュールが遅れるだけでどうなるか。CMや雑誌などに書かれている販売予定日が送れてしまうと…時と場合、内容によっては消費者も巻き込む大事態となります。大体の場合は、それ以外の手を打っていたりしますが、もしここでしくじっていたら…と冷や汗をかくことは何回かありました(苦笑)。 そういったことを考えると、開発速度の速さは会社の対応力を示していて、そこから信頼感が生まれ次の仕事が舞い込んでくるといえます。開発速度が速いというのは、会社にとって非常に重要なことなのです。

⑥親会社やグループ会社とは具体的にどのような連携を取っていますか。

【先輩社員B】
試験機・装置の借用ができます。また、材料提供や技術情報の共有等も行っています。

【先輩社員C】
それと、複合材料のベースとなる樹脂や、添加剤など原料を流していただいています。同様の樹脂部門の場合は、情報交換することでそれぞれが販売しやすいようにターゲットの住み分けを行い、お互いがハッピーになるように動く場合もあります。

⑦フィラー複合材料の将来性について教えてください。

【先輩社員A】
自分難燃材料に関していえば、難燃性のみの性能だけでは通用しなくなっています。数種類のフィラーの組み合わせであったり、新規フィラーの開発が必要になると思います。また、環境対応フィラー複合材料、リサイクル、バイオ樹脂を利用したフィラー複合材料が将来多数を占めると思います。

【先輩社員B】
既存フィラー(タルクや炭酸カルシウム、マイカ)の高機能化品を使用することで、複合材の機能・販売価格の見直しが可能と考えています。また、フィラーの供給安定性への懸念もあるため、今後、新規産地品の使用検討が増えると予想しています。現在、中国産のフィラーを使用しているものについて、インド・パキスタン産原料の使用検討がすでに始まっています。

【先輩社員D】
既存のこれまでよく使われてきたものについては、技術的によく成熟しており、お客様の海外生産移転に合わせて現地生産化が進んでいます。通常フィラー等も現地で入手しますが、フィラー自体の多くが天然のものですので、産地によって性状も異なるため使いこなしが重要です。また現地生産する場合はローカルメーカーもライバルになりうるので、価格、品質の面で優位に立つ必要があります。新規材料の使いこなしや、品質向上の点において、国内研究所や工場が担う役割もまだまだあると思います。

⑧これから入社する人に対するアドバイスがあれば教えてください。

【先輩社員C】
IFCは非常に面白い会社だと思います。というのは、新人からある程度責任ある仕事に携われるからです。仕事にやりがいがあり、その中で自分のやりたいことも見つかると思います。それほど楽しいところだと思っています。そういった希望を持って仕事に取り組める環境なので、是非とも自分をフルに出し切って思う存分、存在感をアピールして欲しいと思います。やさしい先輩方が首をそろえてお待ちしております。入社後はともにIFCを引っ張っていく人材として頑張っていきましょう!

【先輩社員A】
自分の個性を伸ばしていくことが重要だと思います。誰にも負けない自分だけの強みを持っている人は入社しても活躍できると思います。まずは、チャレンジすることが重要だと思います。

【先輩社員D】
いきなり一人前になろうと思っても無理です。着実に一歩ずつステップアップしていけばいいと思います。

【先輩社員B】
今できることを、一所懸命してください。

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