アラーム・操作解析による運転改善活動の紹介

目的

近年のプラント運転はDCS化により、きめ細かい運転が可能となりました。しかしその反面、オペレータはDCSが発報する様々なアラームの対応や操作に追われているという状況が発生しています。
このような状況では、以下のようなことが懸念されます。

  1. 重要なアラームが他の軽微なアラームに埋もれてしまう。
  2. アラーム対応・操作に追われて、他の検討業務をするヒマがない。
  3. アラーム・操作頻発=プロセスや制御システムに問題がある可能性あり。

そこでこれらの問題に対し、DCSのアラーム・操作を分析し、その発生原因追及と改善実施により、

  1. アラーム発報の最適化
  2. アラーム対応・手動操作減による省力化、他検討業務実施時間の確保
  3. 装置の安定化・高度化
を図ります。

活動ステップ

活動サイクル

現状把握

アラーム収集・解析ツールにてDCSの発報アラームおよびオペレータによる操作データを一定期間収集します。

収集したデータを整理し、改善検討の対象箇所を選定します。
(アラーム・操作件数ワースト10や、運転の重要度等から選定)

データ収集・整理の例

原因調査・対策検討

改善検討箇所について、アラーム・操作が頻発する根本的な原因を調査し、その原因に対する改善策を検討します。

原因調査・対策検討

対策の実施・評価

検討した改善策の適用を実施します。
適用後、再度アラーム・操作データを収集し、対策後の改善具合を評価します。

活動の定着化

以上の活動サイクルを定期的に実施し、より高いレベルの運転を実現していきます。

改善事例(制御ロジックによる改善)

レベル制御へのフィードフォワード制御適用

レベル制御へのフィードフォワード制御適用

お問い合わせ先

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