空港給油施設のDCS更新事例について紹介します。空港給油施設はタンクローリーからの受入設備、貯油設備、航空機への燃料払出設備があり、自動で365日連続運転されています。この自動制御の中枢であるDCSを更新する場合、新システムへの切り替え時間制約や更新ソフトウエアの品質向上など多くの課題があります。当社は「DCSを中心とした計装制御関連のエンジニアリング技術」をコア技術としてさまざまなソリューションの提供を行っています。
DCS更新技術の実績(空港給油施設のDCS更新)
目的
適用事例
更新DCSシステムの設計は当社がユーザーの視点で実施し、次の観点で取り組みました。
切り替え時間の最小化
- 既設ターミナルボードを流用し、配線変更を不要とした
- 切り替え時間を大幅に短縮
- 工事ミスの撲滅
- 資産(ケーブル、キャビネット、ターミナルボード)を最大限に活用
- 仮接続による事前ループテストの実施
操作監視性の改善
- ラインアップの自動化
- 複数画面の統合による運転監視の改善
- 電動機運転時間等設備管理情報監視の強化
運転効率向上支援システム導入による操作支援
運転効率向上支援パッケージソフト導入による非定常作業の操作支援
本システムは2006年10月に更新が完了し、順調に稼動中です。
新システム構成図と更新範囲
実績
国内事例
- 出光グループ各製油所工場DCS更新
CENTUM、TDCS等 - 北海道石油共同備蓄(株)殿
運転管理システム更新 - 千歳空港給油施設殿
運転制御システム更新
海外事例
- インドネシアプルタミナ社(Dumai)製油所
安定化最適化制御導入コンサルティング - インドネシアプルタミナ社(Balongan)製油所
運転支援システム導入コンサルティング