「タンク地震被害予測システム」は、原油、ガソリン、ナフサ等の石油製品が貯蔵されるタンクの地震に対する防災システムです。地震被害予測機能に防災処理機能を付加することにより、複数のタンクに対して、迅速、適切かつ効率良く地震発生直後の防災処理を行います。
タンク地震被害予測システム
導入メリット | 地震被害予測機能 | 防災処理機能 |
---|---|---|
安全 省力化 |
地震被害の早期発見 現場点検の必要性判断、必要点検箇所、優先度の判断 |
地震被害の拡大防止 自動/半自動化 (消火活動、通信連絡、状況確認等) |
地震被害予測機能
- 地震計のデータから地震の特性を解析し、液レベルやタンク寸法等に基づいて、被害予測します。
- 被害予測に基づいて、点検すべきタンクやその箇所をパソコン画面に表示します。
- 現場点検の必要性や点検箇所・優先順位を的確・迅速に判断できます。
- 2003年十勝沖地震のデータを用いて被害予測精度のチェックを行いました。
被害を予測する解析
防災処理機能
地震対策処理システムとして、以下のような地震被害の拡大を自動/半自動で防止する機能を付加することができます。
- 雨水排水弁の閉止
地震により浮き屋根上に溢れ出た油が、雨水排水系に流出することを防ぎます。 - 受払弁の閉止、ポンプの停止
被災タンクに貯蔵された油や、配管内の油の流出を最小限にします。 - 泡消火剤の散布
出火のおそれがあるタンクに泡消火剤を散布し、消火活動・出火防止活動を行います。 - 監視カメラの設置と画像の解析
出火のおそれのあるタンクを対象に画像を解析し、異常およびの被害発生の有無を監視します。 - タンクの被災状況を関係者へ連絡
通信回線を通じて社内関連部門や防災対策要員等に防災活動の状況を連絡します。
導入実績
出光興産千葉事業所、北海道製油所、愛知事業所
北海道石油共同備蓄(株)殿