新品ポンプは、設計に多分の余裕率を見込んでいます。また稼動中のポンプは、使用年数や運転条件などに応じて能力が低下します。
常に必要能力に適した条件で運転することが省エネのポイントとなります。
本診断では、機器の運転条件から、性能低下の原因推定および電気ロス金額を算出し、提示します。
ポンプ性能診断
(1)故障診断
(2)省エネ診断
インペラやケーシングの磨耗による隙間増加や表面の肌荒れがあっても、現象として振動などには現れ難いものです。
一方、一般的に、ポンプは余裕を持って能力を決定しているため、損傷によって電流値の上昇、吐出圧力の低下、流量の低下があっても、余裕の中で運転されているために通常の点検ではなかなか気づかないものです。
そこで、性能診断を実施し、現在の運転状態における性能(揚程、軸動力、効率)を設計状態と比較し、性能低下パターンにより損傷要因を判定します。
性能低下パターンの代表例
全揚程が低下&軸動力が増加
- インペラ・ケーシング隙間増加
- インペラ内面詰り、表面肌荒れ
- インペラ逆回転
全揚程正常、軸動力のみ増加
- インペラ外面・ケーシング肌荒れ
- インペラ外面・ケーシングへの異物付着