



2025.07.25
Idemitsuが向かう未来、それを創るのは社員一人ひとり。 社内の多様な仕事を知り、考え、自律的なキャリア形成を促す「ジョブ・フェスティバル」を開催!

今年で3回目の開催となる「ジョブ・フェスティバル」とは?
「ジョブ・フェスティバル」と聞くと、採用活動をしている企業がブースを出展し、求職者に自社のアピールをする場という印象がありますが、出光興産では社員向けに開催しています。多様な事業を手掛ける出光興産には数多くの部門があり、国内のみならず海外の拠点で勤務している社員も数多くいます。ただ、日常の業務に追われるあまり他部門の業務内容への理解が十分でなかったり、自部門以外の社員との交流が薄れてしまったりすることも。
そこで、人事部が立ち上げたのが「ジョブ・フェスティバル」。“社内の多様な仕事を知るとともに、社内の人材交流を促す”ことを目的とし、今年で3回目の開催となりました。
石油業界は大きな変革期を迎えており、将来の事業環境を予測することがとても難しくなっています。だからこそ、どのような未来が訪れても、どのような難局に見舞われても、社員が育っていれば道を切り拓き、進むことができる。出光興産はそう考え、社員の自律的なキャリア形成支援に力を入れています。「ジョブ・フェスティバル」は、社員が自律的にキャリアを考えるときに欠かせない、“自社の事業を知る”ことを主題にしています。
7月24日、25日に開催した「ジョブ・フェスティバル」には過去最多となる社員が参加!
初回は500人だった参加者が、昨年度は1,000人に。今年度はその人数をさらに上回り過去最多となる社員が参加し、大盛況のうちに幕を下ろしました。今年度は50の部門が参加し、海外部門も動画で事業をプレゼン。受付では業務のやりがいなど各部門のアピールポイントをコンパクトにまとめた冊子が配布され、社員は冊子を片手にブースを回りました。

今年度は、スペースを倍に拡大して開催!
2024年4月に創設されたキャリアデザイン部。「“キャリア”は働くという枠に留まるのではなく、“生きることそのもの”だと私たちは捉えています。社員一人ひとりが自分の人生における選択肢を持ち、自分の意志で選びながら歩んでいくことが“幸せに生きる”ことであり、出光グループの力につながると思っています」と担当者は語ります。ありたい姿を見つけるためのサポートメニューをキャリアデザイン部は多数用意しており、独自に制作したパンフレットを活用して積極的にアピールしていました。

キャリアデザイン部の担当者(左)キャリアデザイン部の冊子(右)
自分らしい生き方を見つめ直すヒントが、体験談とともに紹介されています
2024年7月に創設された出光社員会もブースを出展し、取り組み内容の説明に奮闘しました。「社内での認知がまだ低いので、ブースに立ち寄ってもらえるよう視認性を上げることを意識しました。お揃いのTシャツで気合を入れています!」と担当者は笑顔を見せます。「社員会が発足する前にも経営層との対話の機会はありましたが、社員一人ひとりの声を経営層に上げるのには限界がありました。社員会は社外に組織を置き、専任メンバーがいます。社員の声を吸い上げて、経営にしっかり届けられることが強みです」と語ります。

お揃いのTシャツで笑顔を見せる出光社員会の担当者
Tシャツは目を引き、とても好評とのこと
参加した社員からは、「いつか挑戦したいと思っている部門の業務を知れてよかった」「業務を理解してもらいにくいので、対面で説明できる機会はとても貴重」という声が聞かれました。
他部門の事業を知りたいという想い、他部門の社員にも事業を知ってもらいたいという想いが掛け合わさり、3回目も大いに盛り上がりました。
「出光でキャリアを描けるのか…」という声がきっかけとなった「ジョブ・フェスティバル」
出光興産は2022年11月、2050年カーボンニュートラル・循環型社会の実現を見据え、中期経営計画と2050年ビジョン「変革をカタチに」を発表しました。その中で、事業構造改革への投資と人的資本への投資を両輪で実現していくことを表明。事業構造の改革を実現するのは社員一人ひとりであり、そのためには、逞しい人財集団を形成することが不可欠と位置付けました。
人事部は社員のキャリア開発には『(出光・自分を)知る』『(キャリアについて)考える』『行動する』の3つのステップがあると整理し、キャリア開発の支援に本格着手。しかし、2050年ビジョンに向けて創業以来最大とも言える事業構造の転換に踏み出そうとしたその年に、一つの課題が浮かび上がりました。仕事のやりがい調査において、“今後、出光興産でのキャリアを思い描けるか”のスコアが相対的に低いことが判明したのです。
調査の結果を踏まえて人事制度に関する意見を募集したところ、「出光グループに、どのような業務があるのか知りたい」という声が多数寄せられたと言います。奇しくも、キャリア開発の第一ステップに位置付けた『(会社・自分を)知る』が、社員のニーズとしてとても大きいことがわかったのです。そして、社員への意見募集からわずか2カ月後、「出光を知る」機会を社員に提供する場として「第一回ジョブ・フェスティバル」が開催されました。
今年で3回目の開催となった「ジョブ・フェスティバル」。「自社の事業を知る」という開催目的は着実に浸透しており、独自に開催した事業所もありました。「製造拠点である事業所では地元出身者の採用割合が高く、事業所の中でキャリア形成していく社員が多いため、自分たちの職場について理解を深めてもらおうと、徳山事業所(山口県)が『徳山版ジョブフェス』を開催したと聞きました。この活動に共感してもらえたのだと嬉しく思いました。」と、担当者の鎭野は話します。
出光興産が「変革をカタチに」する挑戦は始まったばかり。社員一人ひとりが個性と能力を発揮しながら、自律的にキャリアを形成するその先に、出光興産の未来があると私たちは信じています。