



2025.03.25
「固体電解質」の開発・量産に挑むチームIdemitsuに迫る ~EVバッテリー「全固体電池」の性能を左右するキーマテリアル~
- 省資源・資源循環

全固体電池のキーマテリアル「固体電解質」に不可欠な、「硫化リチウム」製造設備の建設を決定
出光興産は、2025年2月に「硫化リチウム」製造設備を、千葉事業所の敷地内に建設することを発表しました。
「硫化リチウム」と聞いても、耳慣れない方がほとんどかもしれません。「硫化リチウム」は次世代EVバッテリーの材料として期待が集まる「固体電解質」の中間原料で、石油精製の過程で生まれる副産物を材料としています。
「硫化リチウム」に関する研究・開発は1990年代に開始。技術のバトンが受け継がれ、夢の電池とまで称された全固体電池のキーマテリアル「固体電解質」として実用化される日が、目前に迫っています。
PIVOTにて「日本が世界をリードするEVバッテリー素材【固体電解質】」を公開
「固体電解質」にはどのような特徴があるのか、なぜ出光興産が開発・量産を手掛けるのか、実用化によってどのような未来が待っているのか…。リチウム電池材料部を率いる部長の三品と開発リーダーの中田が、脳科学者の茂木健一郎さんとの軽妙な掛け合いでご説明しています。
PIVOT&SCIENCE「日本が世界をリードするEVバッテリー素材【固体電解質】」
世に存在しない「固体電解質」の開発・量産に挑む、もうひとつのストーリー
「固体電解質」は、まだ世の中で使われていない素材。出光興産の技術者たちが開発においてぶつかる壁は全て世界初で、解決策は誰も持っていません。開発と量産化を並行して進めなくてはならず、その苦労は計り知れません。だからこそ自身で考え抜き、試行錯誤を重ねて挑戦を続けています。
約30年前に始まった「硫化リチウム」の研究・開発。この研究に携わってきた先輩方への敬意、そして日本の、Idemitsu独自の技術力により「固体電解質」を世に送り出したいと覚悟をもって挑むチームの奮闘ぶりを、併せてご覧ください。
