タイヤの不具合は走行前の目視点検で発見することができます。(ただし、タイヤの空気圧が適正値かどうかは、専用の機器が必要になります。)不具合が発見されたら、自分で勝手に判断するのではなく、プロに相談するのが賢明です。
こんなタイヤは要注意
トラブルを未然に防ぐタイヤ点検
タイヤの不具合NO.1が空気圧の過不足です。最近ではタイヤの低偏平化が進み、素人目ではよく分かりにくいということも影響しているのかもしれません。いずれにしても、タイヤは風船同様、自然と空気は抜けていくものなのです。定期的に空気圧の点検、充填をする必要があります。
では空気圧が過不足だとどうなるでしょう
空気圧が不足していると、タイヤの負荷能力が低下し、次のような現象が起こります。
- タイヤ内部のはく離やコード切れが起こります。
- ホイールからタイヤが外れやすくなります。
- タイヤの両肩部が異常に摩耗します。
また、高速走行時にはスタンディングウエーブを起こしやすく、場合によってはタイヤがバーストしてしまいます。
空気圧が過多になると、タイヤは異常な緊張状態になるので、緩衝能力が低下し、次のような損傷を起こしやすくなります。
- 衝撃傷や切り傷を受けやすくなります。
- タイヤ中央部が異常摩耗しやすくなります。
以上のようにタイヤの空気圧は高すぎても、低すぎてもタイヤの寿命を短くするのです。
「タイヤの溝が減ってるナァー」と分かっていても、「まだまだ大丈夫!」と安易に判断していませんか?タイヤの摩耗が進むと、本来持っている性能は当然低下してきます。摩耗にも色々あり、表面(接地面)が平均して摩耗する場合と偏った部分的な摩耗(偏摩耗)があります。この場合ちょっと見では分かり難いので、タイヤの奥(車体側)までよくみることが必要です。また、乗用車用タイヤの場合、残溝が1.6mm未満のタイヤを使用していると、「道路交通法」で「整備不良車両の運転の禁止」という違反になり、違反点数、反則金が課せられます。
溝が1.6mmになるとスリップサインが表われます。

溝が浅くなったタイヤは、排水機能が低下し、滑りやすくなります。また、濡れた路面を走行していると、排水が間に合わず、タイヤが水面(路面)に浮いた状態になりハンドルがきかなくなります。

摩耗限度を超えると事故へ急カーブです!
タイヤはさまざまな路面からの衝撃を受け、それに耐えてクルマの安全を支えています。ちょっとしたキズ、ヒビワレが思わぬタイヤトラブルに結びつくことになりかねません。要注意です。
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