東京農工大学と次世代営農型太陽光発電の共同研究を開始 ～太陽光を自動追尾する発電設備を導入。発電設備の下部農地への太陽光照射の阻害を低減させ、生育・収穫量の評価を実施～

当社は、千葉県木更津市の圃場（水田）において、本年6月に農業と再生可能エネルギー発電を両立する次世代営農型太陽光発電の実証を開始しました。
当実証では、太陽光を自動追尾して動く架台（以下：太陽光追尾型架台）と両面受光型の太陽光パネル（以下：両面モジュール）を導入しました。この太陽光追尾型架台は農作期にはパネル下で栽培する農作物への太陽光照射を優先できるように、両面モジュールの向きを自動で調整します。これにより農作物の収穫量と品質の維持・向上を図ります。
水稲研究で実績のある東京農工大学と当社は、本実証農地に作付けした水稲について、生育期間中の日射量・温度（積算）等の生育環境による成長、収穫量への影響を定量的に評価します。加えて、収穫後は品質・食味等の第三者評価を実施します。また、温暖化による炎天下での高温登熟障害※2の発生防止についても研究します。

東京農工大学は東京都府中市内にある2haの附属水田農場で200品種以上の稲を栽培し、水稲を大型台風でも倒伏しないようにする品種改良、良食味、高収量、高バイオマス生産の品種の開発、環境ストレス抵抗性に関する研究実績があります。当社はこの研究実績を本実証に活かす事で、営農型太陽光発電下部での稲作と発電の両立に留まる事なく、より高品質・高収穫量の稲作を目指します。