みずから顧みて尊い人になれ
社会は人間がつくったもの。人間のための社会である。社会の中心は人間でなければならない。
人間中心 人材を養成する。それが今日の「人間尊重」ということになった。
これも「みずから顧みて尊い人になれ」というのが、出光の人間尊重なのだ。
自分が顧みるのであって、人が何といってもいい。人が「馬鹿」といったって自分が馬鹿でなければ、いいじゃないかということだ。
反対に「あなたは偉い人ですね」とおだてられて偉がっておる馬鹿がおるか。
自分が顧みて人間として恥ずかしくない人であればいい。
道徳をわきまえている人、お互いということをわきまえておる人であればいいのであって、人からいわれることではない。