沿革
出光興産は1911(明治44)年6月20日、出光商会として北九州の門司で石油販売業をスタートさせました。
2019年に昭和シェル石油と経営統合。110余年にわたるあゆみをご紹介します。
- :シェル石油
- :ロイヤル・ダッチ
- :昭和石油
1876
サミュエル商会を横浜で設立(のちのシェル)
1890
オランダでロイヤルダッチ設立
1892
新津 恒吉、新潟 尼瀬で製油業を始める(1939年 新津石油設立)
1899
早山 与三郎、独立して製油業を始める(1935年 早山石油設立)
1900
サミュエル商会が石油部門を独立させ、日本にライジングサン石油(株)(後のシェル石油)設立
1904
シェル、トレードマークをムール貝からホタテ貝(ペクテンマーク)に変更
1907
ロイヤル・ダッチとシェルが事業提携。ライジングサン石油は、日本のグループ拠点として事業展開
1909
ライジングサン石油 西戸崎製油所(福岡)を建設し、輸入原油の精製開始
1911
出光佐三 門司(現北九州市)で出光商会を創業
1913
漁船燃料油販売を開始
1914
東アジアで海外販路開拓満州(中国東北部)に販路を開拓。
以後、朝鮮半島、台湾、華北・華南に販路を拡大
1915
原油関税の増税により、西戸崎製油所閉鎖
1917
瀬島 猪之丞、東京で瀬島製油所を建設(1921年 旭石油設立)
自動車用ガソリン需要増に合わせ、高性能な「赤貝印」を発売
1919
南満州鉄道向けに凍結しない車軸油を開発
1921
旭石油、閉鎖中のライジングサン石油 西戸崎製油所を借り受けて操業開始
1922
旭石油 鈴木商店傘下となり、帝国石油と統合
1923
計量器付配給船を考案、建造し、海上での中身給油を開始
1927
長崎 英造 旭石油の社長に就任。経営再建に尽力
1931
早山 与三郎 川崎市扇島に製油所建設(現在の東亜石油京浜製油所に繋がる)
新津 恒吉 秋田県平沢に製油所建設
1935
新津 恒吉 丸新新潟製油所建設(後の昭和石油 新潟製油所)
1940
出光興産(株)設立
1941
ライジングサン石油敵産管理に。会社の活動は一切停止
1942
昭和石油設立早山石油・新津石油・旭石油が合併
1945
敗戦により国内外の事業をすべて失う。
石油業以外の事業(ラジオ修理業、農業、漁業、印刷業等)に挑戦
昭和石油川崎製油所、空襲により被災
1946
旧海軍タンク底油の集積作業
1947
石油配給公団販売店指定を受け石油業に復帰出光商会と出光興産(株)合併
1948
ライジングサン石油、シェル石油(株)と改称し、営業再開
1949
石油元売会社に指定され、民間として石油供給業務を開始
昭和石油・シェル石油 石油元売会社に指定される
1951
日章丸(二世)就航
シェルグループが昭和石油に資本参加
1952
米国から輸入した高品質で安価な「アポロガソリン」を発売
1953
日章丸事件オイルメジャーに屈せず、イランから石油を直接輸入
1955
川崎製油所完成
1956
「シェル美術賞」を創設
1957
徳山製油所建設
昭和四日市石油(株)設立
1958
昭和四日市石油 四日市製油所建設
1961
シェル石油 アスファルト販売開始
1962
-
世界最大(当時)のタンカー日章丸(三世)就航
-
第一宗像丸遭難
西部石油設立
のちにシェル石油と提携。昭和シェル石油が株式を保有
1963
千葉製油所建設石油連盟脱退
1964
テレビ番組「題名のない音楽会」を開始
新潟地震により昭和石油新潟製油所被災、2年後に操業を再開
1966
-
石油化学徳山工場を建設(出光石油化学(株)設立)
-
出光美術館を開館
1967
千葉製油所に世界初の重油直接脱硫装置完成
1968
潤滑油の製品開発拠点として営業研究所を開所
昭和石油平沢製油所操業停止
1969
業界初のクレジットカード・システムを導入
西部石油 山口製油所建設
1960 年代
四日市ぜんそく問題化昭和四日市石油を含む6社が提訴され、業界全体の環境対応にも影響を与えた
1970
-
兵庫製油所建設(2003年生産停止)
-
中央研究所(現 次世代技術研究所)を開所
1972
沖縄石油精製(株)(沖縄製油所)設立
1973
北海道製油所建設
1975
-
出光石油化学千葉工場建設
-
愛知製油所建設
1977
石油代替エネルギーへの取り組みを本格的に開始(石炭、地熱など)
1978
昭和石油で太陽電池の研究を開始
1979
昭和石油が東亜石油の株式25%を買収。筆頭株主となる
1981
創業者 出光佐三 逝去
「アーコソーラー」の日本総代理店となり、太陽電池モジュールの輸入販売を開始
1983
「出光無鉛金アポロガソリン」発売
無鉛ハイオク「スーパーメガソリン」発売
1985
昭和石油とシェル石油が合併し、昭和シェル石油誕生
1986
業界初の多機能型クレジットカード「出光カード」発行
業界初のクレジットカード機能付きカードPOS「Xカード」発行
1987
新次元ガソリン「フォーミュラシェルスーパーX」発売
1992
-
潤滑油事業の海外展開
-
ノルウェー領北海スノーレ油田での生産開始
1993
-
プリカ機能付現金会員カード「まいどカード」発行
-
低ベンゼンガソリン「ゼアス」を発売(1996年 業界初のエコマーク認定)
1994
千葉工場に独自素材SPS(機能性樹脂)製造装置完成
1995
出光興産・
昭和シェル石油
阪神淡路大震災対応
被災地へのエネルギー供給に尽力
1997
世界初の有機ELディスプレイを開発
1999
新潟製油所の閉鎖
2000
昭和シェル川崎製油所 東亜石油製油所と統合し「京浜製油所」として発足
2002
ハイオクガソリン「Shell Pura」発売
2003
-
兵庫製油所、沖縄製油所の生産停止
-
十勝沖地震を受けて、北海道製油所でタンク火災が発生
2004
サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが資本参加
2005
CIS薄膜系太陽電池事業化決定
2006
キッザニア東京に出展(2009年甲子園、2022年福岡)東証一部上場
ソーラーフロンティア(株)設立
2008
ベトナムでの製油所建設に向けたプロジェクトに参画
2010
天然ガス火力発電所「扇島パワーステーション」営業運転開始
2011
出光興産・
昭和シェル石油
東日本大震災対応
被災地へのエネルギー供給に尽力
2012
機能性蓄産飼料「ルミナップ」発売
SSにおける新決済サービス「Shell Easy Pay」導入
2014
徳山製油所 原油処理機能停止
ハイオクガソリン「Shell V-Power」発売(2023年終売)
2015
昭和シェル石油(株)と経営統合に関する基本合意書を締結
-
出光興産(株)と経営統合に関する基本合意書を締結
-
国内最大級の京浜バイオマス発電所竣工
2016
ロイヤル・ダッチ・シェルが昭和シェル石油の株式を出光興産に譲渡
2018
ニソン製油所建設ベトナムニソン製油所が商業運転を開始
電力小売り事業参入
2019
出光興産・
昭和シェル石油
経営統合出光興産と昭和シェル石油が経営統合し、出光興産として新たにスタート
2020
出光興産・
昭和シェル石油
本社を大手町Oneへ移転
2021
出光興産・
昭和シェル石油
新ブランド「apollostation」始動リチウム全固体電池第1プラント稼働開始
2022
出光興産・
昭和シェル石油
徳山バイオマス発電所建設
2023
出光興産・
昭和シェル石油
なでしこ銘柄初選定
2024
有機ELフルカラーディスプレイ実用化への貢献で紫綬褒章を受章