2024年3月13日

一歩先のエネルギー

豪州 SAF製造のJet Zero Australia社へ出資 ~原材料の安定確保やサプライチェーン構築で協力~

SAF

出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤 俊一、以下「当社」)は、豪州クイーンズランド州等で持続可能な航空燃料(以下「SAF」)の製造を推進するJet Zero Australia (CEO:Edward Mason、以下「Jet Zero社」)への出資を行い、戦略的パートナーとして協業を進めることに合意しました。海外におけるSAF製造案件への出資は、当社にとって初となります。SAFのグローバルなサプライチェーン構築に向けて知見を蓄積し、安定的な供給体制の確立を目指します。

Jet Zero社は、豪州国内においてSAF製造および原料プロジェクトを推進するリーディングカンパニーのひとつです。クイーンズランド州を中心に、豪州において複数プロジェクトを推進しています。

その中でもPJ Ulysses(以下、PJユーリシス)は、農業副産物を原料としたバイオエタノールから、ATJプロセスにより年間10万KL超のSAFを製造する計画です。カンタス航空・エアバスおよびクイーンズランド州政府などからのサポートも受けており、2027年にSAF製造装置の操業開始を予定しています。

今回の出資にあたり、豪州国内におけるSAFの早期実装化・サプライチェーン構築に向けJet Zero社、カンタス航空・エアバス等と協業することについても合意しました。今後はSAF原材料の安定確保に向けた協力、当社のプラント操業ノウハウの供与など、戦略的パートナーとして取り組みを広げます。

日本では、政府および航空業界により、2030年までに航空燃料使用量の10%をSAFに置き換える目標が掲げられています。当社はこの目標の実現に向け、年間50万KLのSAF国内供給体制の構築に取り組んでいます。将来のさらなる需要増に備え、本取り組みを通じて豪州での知見やパートナーシップを構築することで、SAFのグローバルなサプライチェーン構築に向けた知見を蓄積してまいります。

  • ATJ:エタノールからSAFを製造する技術・プロセスで、SAFの国際規格「ASTM D7566 Annex5」として認証されている。

■Jet Zero Australia社概要

名称
JET ZERO AUSTRALIA PTY LTD
住所
Level 20, Greenwich Office, Australia Square, 264 George St, Sydney, Australia 2000
CEO
Edward Mason
事業内容
SAFおよびバイオ燃料製造業
URL

■PJユーリシス概要

プロジェクト所在地
豪州クイーンズランド州北部
生産プロセス
ATJ(アルコール to ジェット)
SAF生産能力
約10万KL
生産開始
2027年1Q

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出光興産株式会社 広報部広報課

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