2023年8月2日
一歩先のエネルギー
アラムコ、ENEOSと合成燃料(e-fuel)に関する三社間MOUを締結
出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤 俊一、以下「当社」)は、Saudi Arabian Oil Company(President & CEO:Amin H. Nasser、以下「アラムコ」)およびENEOS株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:齊藤 猛、以下「ENEOS」)と、日本における合成燃料(e-fuel)に関する技術協力および実用化・普及に向けた検討に共同で取り組むことに合意し、7月16日に日本・サウジアラビア両国政府立会いのもとでMOUを締結しました。
合成燃料(e-fuel)は、再生可能エネルギー由来の水素と回収したCO₂を合成することで生成される液体燃料で、運輸部門の温室効果ガス排出削減に大きな可能性を持つ燃料として注目されています。流通にあたり、貯蔵タンクやパイプラインなど既存のインフラの活用や、自動車、船舶、航空機のエンジンに手を加えることなく利用できる可能性があることから、低炭素化の早期実現策として期待され、社会実装が求められています。
当社は、合成燃料の早期社会実装に向けて、海外プロジェクトからの合成燃料調達および国内での実用化・普及に向けた検討を進めています。また、国内のグループ製油所・事業所における合成燃料の生産検討を進め、2020年代後半までに合成燃料の生産・供給体制を確立することを目指しています。
本合意により、当社と同様にこれまで石油の安定供給により日本のエネルギーセキュリティを支えてきたアラムコ、ENEOSと、それぞれが持つ液体燃料や内燃機関に関する技術・知見を活かし、次世代型低炭素燃料である合成燃料の導入を加速させます。
当社は2022年11月に発表した「中期経営計画(2023~2025年度)」において、下記3つの事業領域の社会実装を通じ、事業ポートフォリオ転換を推進することを表明しました。
本取り組みは当社が掲げる2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けた3つの事業領域のうち「一歩先のエネルギー」「多様な省資源・資源循環ソリューション」の開発と社会実装に向けた取り組みと位置付けています。
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