2023年5月17日

多様な省資源・資源循環

出光興産・錦湖石油化学・住友商事、バイオマス製品のサプライチェーン構築に関する基本合意書を締結

バイオケミカル

出光興産株式会社
錦湖石油化学株式会社
住友商事株式会社

出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤 俊一、以下「出光興産」)、錦湖石油化学株式会社(KUMHO PETROCHEMICAL、本社:韓国ソウル特別市、CEO: Jong-Hoon Baek、以下「錦湖石油化学」)、住友商事株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員 CEO:兵頭 誠之、以下「住友商事」)の3社は、アジア市場におけるバイオマス化学製品のサプライチェーン構築と発展を目指し、バイオマスナフサ由来のスチレンモノマー(以下「バイオマスSM」)の製造ならびにバイオマスSMを原料としたソリューションスチレンブタジエンゴム(以下「バイオマスSSBR」*)の製造に関する基本合意書を締結しました。バイオマスSSBRは2024年中に生産開始予定です。

【bio-SM Supply Chain】

本事業のサプライチェーン図

本事業のサプライチェーン図

本事業のサプライチェーン図

本事業のサプライチェーン図

本事業のサプライチェーン図

本事業のサプライチェーン図

本事業では、出光興産がマスバランス方式**で製造・供給するバイオマスSMを原料として、韓国最大の合成ゴムメーカーである錦湖石油化学が高機能タイヤの原料となるバイオマスSSBRを製造します。住友商事はサプライチェーン構築における全体のマネジメントを実施するとともに、バイオマス製品のマーケティングを担います。

バイオマスナフサは、植物由来の原材料などから製造されているため、石油由来のナフサと比べてCO₂排出量を抑制することが可能です。本事業では、バイオマス製品の製造を通して、化学産業のCO₂排出削減を目指します。

バイオマス製品のサプライチェーンは、新たな市場を開拓していく必要があることから、従来の販売スキームと比較して、原料であるバイオマスナフサの調達からバイオマス製品製造までのサプライチェーン全体におけるより強いパートナーシップが求められます。3社は強力なサプライチェーン構築を通して、化学産業のCO₂削減および低炭素社会の早期実現に貢献していきます。

*SSBR:スチレンモノマー、ブタジエンから作られる合成ゴム。耐摩耗性、機械強度などに優れ、自動車用タイヤ、ホース、防振ゴム等、さまざまな分野に使用される。

**マスバランス方式:原料から製品への加工・流通工程において、ある特性を持った原料(例:バイオマス由来原料)がそうでない原料(例:石油由来原料)と混合される場合に、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性の割り当てを行う手法。複数の生産工程を経て製品化に至る化学産業では、サプライチェーンのバイオマス化を推進させる手段としてマスバランス方式が有効とされている。

【会社概要】

■出光興産株式会社

本社
東京都千代田区大手町一丁目2-1
代表者
代表取締役社長 木藤 俊一
設立年
1940年(創業年:1911年)
主な事業内容
燃料油、石油化学、潤滑油、電子材料、電力・再生可能エネルギー、石油・ガス開発、石炭などの分野でグローバルに事業を展開しています。

■錦湖石油化学株式会社

本社
韓国 ソウル特別市松波区オリンピック路300
代表者
代表取締役 CEO Jong-hoon Baek
設立年
1970年
主な事業内容
世界最大の合成ゴム製造能力を持つ錦湖石油化学は、合成樹脂、特殊化学品、ナノカーボン、エネルギー、建材など、さまざまな分野で事業を展開しています。過去50年間、韓国の産業開発で活躍してきた錦湖石油化学は、材料革新の最前線に立ち、より高い価値を開発・提供する世界的企業を目指しています。環境を第一に考え信頼されるパートナーとして、世界最高のサービスを提供します。

■住友商事株式会社

本社
東京都千代田区大手町2丁目3-2 大手町プレイスイーストタワー
代表者
代表取締役 社長執行役員 CEO 兵頭 誠之
設立年
1919年
主な事業内容
全世界に展開するグローバルネットワークとさまざまな産業分野における顧客・パートナーとの信頼関係をベースに、多様な商品・サービスの販売、輸出入および三国間取引、さらには国内外における事業投資など、総合力を生かした多角的な事業活動を展開しています。

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