2023年3月9日
多様な省資源・資源循環
DICと出光興産、バイオマスポリスチレンの製造に向けた検討開始に合意 -CO2排出量削減に向け新たなサプライチェーンを構築、プラスチック原料のバイオマス化を加速-
DIC株式会社
出光興産株式会社
DIC株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員:猪野 薫、以下「DIC」)と出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤 俊一、以下「出光興産」)は、新たなバイオマスプラスチックのサプライチェーンを構築し、バイオマスポリスチレン(以下「バイオマスPS」)の製造に向けた検討開始に合意しました。バイオマスPSの製造は、DIC四日市工場において2023年後半までに開始予定です。
近年、CO2排出量の増加に伴う気候変動は、世界的な課題として大きく取り上げられています。また、日本国内でも「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」の施行や、2030年代からの「カーボンプライシング」導入への調整が開始されるなど、資源循環やカーボンニュートラル実現に向けた取り組みが加速しています。両社はともに気候変動対策を加速し、持続可能な循環型の資源利用を推進することを経営課題と認識しており、このたび環境負荷の低いバイオマスPSの製造に向けた検討を開始します。
バイオマスナフサは、再生可能資源である植物を由来とする原材料などから製造されることから、石油由来のナフサと比べてCO2排出量を抑制することが可能です。出光興産が製造するバイオマスナフサ由来のスチレンモノマー*1(以下「バイオマスSM」)は、持続可能な製品であることを証明する国際認証「ISCC PLUS認証」*2を取得しており、同認証に基づくマスバランス方式*3を採用した製品を供給します。DICは、2023年後半までに「ISCC PLUS認証」を取得予定であり、バイオマスSMを原料としたポリスチレン*4を製造する予定です。
バイオマスプラスチックのサプライチェーンは、従来の販売スキームと比較して、原料であるバイオマスナフサ生産からバイオマスPSの製造までのサプライチェーン全体でより強いパートナーシップが求められます。
DICと出光興産は今回新たに構築するサプライチェーンを通して、プラスチック産業のCO2排出量の削減目標に貢献する基本方針に合意しています。本連携により、今後も顧客やサプライヤーとの連携を強化し、サプライチェーン全体でカーボンニュートラルと循環型社会の実現を目指します。
以上
【会社概要】
■DIC株式会社
- 本社
- 東京都中央区日本橋三丁目7-20 ディーアイシービル
- 代表者
- 代表取締役 社長執行役員 猪野 薫
- 設立年
- 1937年(創業年:1908年)
- 主な事業内容
- 人々の生活に欠かせない包装材料、テレビやPC等のディスプレイに代表される表示材料、スマートフォンなどのデジタル機器や自動車に使用される高機能材料を提供するグローバルリーディングカンパニーと認知されています。
■出光興産株式会社
- 本社
- 東京都千代田区大手町一丁目2-1
- 代表者
- 代表取締役社長 木藤 俊一
- 設立年
- 1940年(創業年:1911年)
- 主な事業内容
- 燃料油、石油化学、潤滑油、電子材料、電力・再生可能エネルギー、石油・ガス開発、石炭などの分野でグローバルに事業を展開しています。
【お客様からのお問い合わせ】
ポリスチレン(PS)製品について:
DIC株式会社 ポリスチレン営業グループ
TEL:03-6733-6216
【報道機関からのお問い合わせ】
DIC株式会社
コーポレートコミュニケーション部
(三宅・亀山)
TEL:03-6733-3033
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