2021年10月14日

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米国サウス・フィールド天然ガス火力発電所が商業運転を開始

出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:木藤 俊一、以下:当社)が参画する米国サウス・フィールド・エナジー天然ガス火力発電所(所在地:オハイオ州コロンビアナ郡、最大出力:約118.2万kW、以下:本発電所)が10月5日に商業運転を開始しました。当社は、日本が電力市場制度改革の参考とする米国市場での発電所運営と市場取引に関する知見の獲得、および国内事業への還元を目的に、株式会社日本政策投資銀行(以下:DBJ)と共に米国に設立した合弁企業(会社名:RS Global Investment LLC、以下:RSG)を介し、本発電所を運営するサウス・フィールド・エナジー社(以下:SFE社)へ、2018年に出資(出資比率27.2%)しました。当社の米国の高効率ガス火力発電所への参画は、クリケットバレー天然ガス火力発電所(所在地:ニューヨーク州ダッチェス郡、最大出力:約110万kW、商業運転開始:2020年4月17日)に次いで2件目となります。

サウス・フィールド・エナジー天然ガス火力発電所

サウス・フィールド・エナジー天然ガス火力発電所

本発電所は米国北東部のオハイオ州コロンビアナ郡に位置します。出力約118.2万kWのコンバインドサイクル発電を利用する天然ガス火力発電所で、SFE社が保有・運営します。発電した電力は、火力電源の経年化が進む米国北東部における最新鋭のガスタービンを使用した大型・高効率電源として、米国最大の卸電力市場(PJM)を通じて販売され、同地域の安定的な電力供給に貢献します。
当社は、2018年8月の本発電所着工より事業に参画し、現在はSFE社への取締役派遣に加え、本発電所への当社社員の派遣を行っています。昨年運転開始したクリケットバレー天然ガス火力発電所とともに、米国での事業価値向上・エネルギーの安定供給に貢献しながら、先進的な米国マーケットでの発電所運営、技術および市場取引に関する知見の獲得と国内事業への還元を進めます。

※圧縮した空気の中で天然ガスなどの燃料を燃やして高温・高圧のガスを発生させ、その力でガスタービンを回して発電します。ガスタービンを回し終えた後の排ガスはまだ熱を持っており、この熱を利用して排熱回収ボイラーで蒸気を発生させ、蒸気タービンを回して2回目の発電をします。2つの発電方式を組み合わせることで放出する熱を有効利用し、効率よく電気を作る仕組みです。

■プロジェクト概要

事業会社名 サウス・フィールド・エナジー社
出資者 Advanced Power (AP)、RSG、九州電力、ENEOS、中国電力、四国電力、NH Amundi他
所在地 米国オハイオ州コロンビアナ郡
(ピッツバーグから北西に約50km)
発電出力 約118.2万kW
発電方式 天然ガスコンバインドサイクル発電
(ガスタービン:GE社製)
建設工事開始 2018年8月24日
商業運転開始 2021年10月5日

■スキーム図

スキーム図

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