2021年10月5日

その他

アンモニアサプライチェーン構築に関するJERAおよびヤラ・インターナショナルとの共同検討について

アンモニア

出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:木藤 俊一、以下「当社」)は、アンモニアサプライチェーン構築に向けた共同検討について、株式会社JERA(本社:東京都中央区、代表取締役社長 小野田 聡、以下「JERA」)、Yara International ASA(本社:ノルウェー オスロ、President and CEO:Svein Tore Holsether、以下「ヤラ・インターナショナル社」)と、2021年10月5日に覚書を締結しました。今回の覚書締結により3社は、当社徳山事業所(山口県周南市、所長:三品 鉄路、以下「徳山事業所」)を拠点としたアンモニア国内物流構築、同拠点を活用したアンモニアバンカリング(船舶向け燃料)事業および需要開拓、国内向け燃料アンモニアの海上輸送の最適化についての共同検討に取り組みます。当社は今後も国内外の様々な有力企業との連携を通し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。

カーボンニュートラル社会の実現が日本だけでなく世界的に目指される中、燃焼時にCO2を排出しないアンモニアは、CO2排出量削減に寄与することが出来る次世代燃料として期待されます。また、アンモニアは発電用燃料としても注目されており、特に石炭火力発電において石炭との混焼実証が進められています。当社は、徳山事業所の既設ナフサ分解炉や石炭ボイラーを利用したアンモニアの混焼実証試験を計画するとともに、将来はCO2低減策の一つとして徳山事業所近隣のお客様へのCO2フリーアンモニア供給を目指しています。

JERAは国内最大の発電事業者として、自社の保有する石炭火力発電所にてCO2フリーアンモニアの混焼を目指し、その生産にも積極的に取り組んでいます。また、世界最大規模のアンモニアメーカーであるヤラ・インターナショナル社はアンモニアの国際物流を数多く担っており、欧州や豪州においてCO2フリーアンモニアの生産プロジェクトを進めています。

当社は中期経営計画(2020年度~2022年度)において、既存の製造拠点を新たな低炭素・資源循環エネルギーハブへと転換する「CNX*センター構想」を掲げています。その一環として、CO2フリーアンモニアのサプライチェーン構築の早期実現を目指しており、まずは徳山事業所を拠点とした検討を進めています。今回3社で共同検討に取り組むことで、アンモニアサプライチェーン構築の実現に向けて、より一層前進することが出来ると考えています。

当社は今後も自社操業に伴うCO2排出量削減を推進するとともに、お客様のCO2排出量低減に貢献するため、低炭素エネルギーの安定供給に向けた活動を展開します。

*CNX:Carbon Neutral Transformation

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