2021年9月1日
その他
千葉事業所 FCC装置の重油分解能力向上工事を実施
出光興産株式会社（本社：東京都千代田区、社長：木藤 俊一、以下、当社）は、千葉事業所（所在地：千葉県市原市、所長：荒木 伸二）において、石油精製の二次装置である流動接触分解装置（以下、FCC 装置）※の重油分解能力向上（以下、RFCC化）工事を実施し、本日運転を開始しました。これにより同装置の残油処理比率は35%から50%に向上します。重質油の分解能力向上により効率的なガソリン留分の製造が可能となり、製油所の競争力強化とグループ全体の柔軟かつ最適なオペレーションに寄与します。
昨年度までに実施した重油直接脱硫装置の効率化改造により、千葉事業所ではHS（高硫黄）C 重油生産量を削減すると同時に、LS（低硫黄）C 重油を増産することが可能となりました。FCC装置のRFCC化工事は、この増産されるLSC 重油の供給余力を原料として活用するために実施し、9月1日より改造後の運転を開始しました。
なお今回の工事は、経済産業省の補助事業である「石油供給構造高度化事業費補助金（石油コンビナートの生産性向上及び強じん化推進事業のうち石油コンビナートの立地基盤整備支援事業）に係る補助事業」を活用し実施しました。
当社および千葉事業所は、2030年ビジョン「責任ある変革者」のもと、エネルギーの安定供給に引き続き取り組みます。
※流動接触分解装置（Fluid Catalytic Cracking unit）：高温下で重質油留分と触媒を接触させ、高オクタン価のガソリン留分を製造する装置
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