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高校・高等専門学校部門 金賞
紫雲出山の陰と陽 / 白石 翔
撮影者コメント
紫雲出山は春になるときれいな花を咲かせて全国的にも名が知れる観光地となります。ですが近年は、「テングス病」というカビが原因の感染症に桜の木が侵されています。紫雲出山の景観は地元の人たちのおかげでずっと守られてきました。でも大気汚染などの環境の変化で桜の木が危険です。現在、全国的に有名な紫雲出山の桜をたくさんの人に助けてもらいたいです。美しい桜を取り戻す為、環境破壊を抑え、綺麗な環境にしたいです。
カメラマン講評
植物の生命を感じる作品です。毎年きれいな花を咲かせてくれる一方、ここまでの大樹となった桜でも伝染病には負けてしまう。環境破壊だけでなく、伝染病による生態系の変化、絶滅等も考えていかなければならないことを考えさせられます。
審査員総評
青空の下で咲き誇る桜。その一方、美しい桜を想像できないほど朽ち果てた太い樹。環境の変化で、大切な桜を守っていくことが難しくなってきた状況を切に訴える作者の気持ちが伝わります。日本の素晴らしい景観をみんなで守ることができる社会になることを願います。
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高校・高等専門学校部門 銀賞
私の伝えたいこと / 大木 彩愛
撮影者コメント
私が写真を撮影したのは、地元埼玉県川越市です。川越の魅力は、歴史的建造物と現代的な店が融合しているという点です。このような伝統を残していく為には、街の外観を美しく保つ必要があります。×の写真を見てみると、地域の方々がゴミを拾っているのが分かります。住人に頼むのではなく、川越市内の小中高校生がお世話になった街を美しく戻していく活動が今の川越には必要だと作品を通して、より強く感じて頂きたいです。
カメラマン講評
〇は大胆な構図の写真ですね。×も何故だめなのかぱっと見ではわかりませんが、自主的に清掃をしていこうという気持ちを表していたのですね。どうすれば清掃する方がいなくてもきれいなに町を保てるか、皆で考えていきたいですね。
審査員総評
観光客で賑わう美しい街並みの〇の写真に対し、×は清掃をしている人の写真で、決して「×」ではありません。しかし、コメントを読むと、自分達の行動を基準に、あえて「×」と表現した作者の着眼点に意表を突かれました。作品タイトル通りに気持ちが伝わる作品です。
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高校・高等専門学校部門 銅賞
いろいろな目線から見る海 / 高木 愛桜
撮影者コメント
「鳥取といえば」の一つに入る白兎海岸。これは白兎海岸で撮った写真です。この日は天気が良く空と海の青さがとても綺麗でした。しかし、目線を下げるとプラスチックの破片や歯ブラシなどが砂浜に落ちていました。私はその様子を見て、海の景観を守るため、海にいる生物のゴミの誤食を防ぐために、海の清掃活動に参加したり海に行く時はナイロン袋を持って行って見つけたゴミを捨ったりしたいなと思います。
カメラマン講評
似たようなテーマの作品も多かったですが、×の写真を見下ろす形で撮影されているものが多かったように思います。その点、こちらの作品はアングルに工夫があり、どちらも水平線が揃っていて分かりやすいですね。海辺の清掃活動の呼びかけに使えそうな作品です。
審査員総評
人間の目線で撮影された〇の写真と砂浜にいる生物の目線で撮影されたような×の写真の対比が面白いと感じました。海の景観だけではなく、生物の誤食まで意識した作者の気持ちが伝わる作品です。美しく、生物にも優しい白兎海岸を守っていきたいですね。
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高校・高等専門学校部門 審査員特別賞
突然奪われた日常 / 佐々木 理奈
撮影者コメント
大雨の影響で、道路にまで水がたまった様子と、同じ場場所で撮影した普段の道路の様子。今までに経験したことのないような記録的大雨により、道路が通行できなくなり、私たちの生活に影響を及ぼした。また、住宅侵水などの大きな被害も受けた。このような異常気象は、地球温暖化が関係していると思う。このように、地球温暖化による被害をなくしていくために、身近なことでも毎日コツコツと二酸化炭素削減に取り組んでいきたい。
審査員総評
今年は全国各地で大雨による被害がありました。×の写真からは作品タイトルの通り、当たり前の景色が一変し、生活に大きな影響が出たこと、そして地域の方々の不安や恐怖が伝わってきます。今後、このような被害をなくすために、私たちが今できることを考え、行動し、何気ない日常が続くことを願います。
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高校・高等専門学校部門 だったらこうしよう賞
自然と関わり生きる / 柴田 あかり
撮影者コメント
「○」の写真は自然の中で放牧されている牛の写真です。足の悪いこの牛はトゲのあるノアザミに隠れることでアブから身を守っています。それとは対照的に「×」の写真は自然が全くなく、牛たちは糞尿の上でたえずアブを払い続けているのです。私の理想は牛たちが自然と関わり、ストレスなくのびのびと過ごすことです。経済動物といわれる牛たちですが少しでも幸せに生きることができるよう、農業高校で学んでいきたいです。
審査員総評
〇の写真の牛は、とても気持ち良さそうですが、作者の観察力のおかげで、牛が植物に隠れてアブから身を守っていることを知りました。牛が幸せに生きることを願い、愛情を持って学ぶ作者に、酪農の明るい未来を期待します。
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
同じ場所でも / 表 幸広
撮影者コメント
〇の写真は砂浜の日の入りのきれいな写真ですが、下を写すと砂の上には赤いガラスの瓶がありました。その写真が ×の写真です。同じ場所であっても、どこを見るかによって、景観が変わるということを表現しました。この赤いガラスの瓶は、どこからやって来たのか、もしかしたら、誰かがぽい捨てしたのかもしれません。地球環境と言っても、まずは身近なところから、行動に移していきたいです。
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
大きな自然と小さな破壊 / 久保田 大樹
撮影者コメント
「×」の写真のような小さなポイ捨てという行動が、大きな自然というものにも影響しているんだという意味をこめてこの2枚の写真を並べました。この写真を見て下さった方々が少しでも環境問題やポイ捨てに対して行動を起こそうと思っていただければ幸いです。身の回りの小さな行動を変えてこの私達が住む地球を緑豊かなまま次の世代へ残していきませんか?
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
海のゴミをなくそう / 小宮 聖那
撮影者コメント
この写真は海岸の写真です。左はこの綺麗な海をいつまでも残していきたいと思い、この写真を撮りました。右は海岸のゴミの写真です。海のゴミは、環境にも悪いし海に住む生物たちにも悪影響を及ぼします。私はこのような海のゴミをなくすために1人1人が環境について理解してゴミを減らそうと努力することが大切だと思います。また海に行った時はゴミを自分で持ち帰ったり、ゴミ箱に捨てたりすることを心がけると良いと思います。
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
自然と歴史 / 小柳 蓮
撮影者コメント
僕のまちには島原城という城があります。僕が通っている学校の教室から見える島原城はとてもきれいです。さらに、僕のまちには雲仙岳という火山もあります。雲仙岳は度々土石流を起こします。土石流は家など巻き込むためとても危険です。過去の災害の経験から導流堤が作られています。豊かな自然に囲まれて生活することはすばらしいですが、自然と共生する為には、日頃から防災の意識を持って過ごすことが大切だと思います。
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
破壊と再生 / 高田 輝
撮影者コメント
〇の写真は滋賀県高島市でとったものです。大阪市内に住んでいるため普段植物にふれることはあまりありません。この森をお手入れしている方の思い、そして真っ直ぐに伸びている木を見て、自然を壊してはいけない、という思いよりも、このような木がもっと増えていってほしいと思いました。右の鉄塔は、桜の木を切って建てられた鉄塔です。毎年桜の木をバックに、兄と制服をきて写真をとってもらっていたのですごく悲しいです。
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
川岸の木 / 竹村 優
撮影者コメント
一時的な川の増水や大雨により浅瀬の川岸では浸食し、木の根が見えてしまっています。これでは根が地盤を支えることができずに土砂崩れが起こってしまうかもしれません。対岸はほとんどが岩場で苔もあるので浅瀬よりは土砂崩れの心配はありません。浸食は自然の現象なので、止めることはできませんが、伐採をせずに植樹することで浸食による土砂崩れは起こらないのではと私は思いました。
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
キレイな林とその裏側 / 中平 伶音
撮影者コメント
この写真は近くの林で撮った写真です。この林にはクヌギなど色々な木があるため、ノコギリクワガタなどの、あまり見ることのできない虫が生息している自然豊かな場所です。しかし、ここで遊ぶ人が些細なゴミを放置していきます。ですが、ボランティアの方々が一生懸命ゴミを拾ってくださるおかげで、この林はキレイな状態を保つことができています。私は今後、可能な限り見つけたゴミを拾うようしようと考えています。
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
きれいな海を守ろう / 中村 夏菜
撮影者コメント
海に行った時、ビンとバケツが流れてきていた所を撮りました。「×」を改善させるには、海だけでなく、川にもゴミをポイ捨てしないことが一番有効だと考えました。流れてきたゴミはしっかりと拾ってゴミ箱に入れ、きれいな海を守っていきたいと思います。ゴミがあると海が汚れ、魚たちもいなくなってしまったり、プラスチックゴミを食べてしまう危険性があるので、ゴミはしっかり分別して捨ててほしいです
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
海から目をそらすと / 三浦 葉月紀
撮影者コメント
この写真は、家族と海岸に行ったときに撮った写真です。海はおだやかで美しかったのに、砂浜を見ると流木やプラスチックのゴミがたくさん落ちていました。特にプラスチックのゴミは、細かくなると回収ができなくて海や地球の環境を今よりも変えてしまいます。この問題を改善するためには、ゴミの分別をきちんと行うことや、ポイ捨てなどをしないように心がけることが大切だと思います。
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
故郷の自然 / 宮本 絵美
撮影者コメント
この2枚の写真はどちらも徳島県のものです。左の写真は大歩危小歩危に行った時です。吉野川上流の透き通った水と草木がとても綺麗だと思いました。一方、右の写真は吉野川下流の河川敷です。流木だけでなく、ペットボトルやおもちゃのバットもありました。私は、この2つを比較して、人口が多いところには人工的なゴミが多いと感じました。自然と共存していくのなら、自然への配慮を1人1人がしていくべきだと思います。