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学校団体部門 最優秀賞
高島市立安曇川中学校 〈滋賀県〉
学校データ
本校は、琵琶湖の北西に位置し安曇川のほとりののどかな田園地帯にあります。昭和23(1948)年に広瀬村、安曇町、青柳村、本庄村にあった4つの中学校が統合して安曇川中学校が設立されました。安曇川の流れのごとく「清らかで力強く」あること、郷土の偉人の中江藤樹先生の教えである「良知の学」を学び実践することは開校以来今日まで本校の学校教育目標の真髄として受け継がれています。平成元(1989)年には校舎の間に日本庭園が造られました。庭園は創立の経緯がレイアウトされており、様々な種類の花や樹木が身近に見られ、季節の移ろいを感じることができるすばらしい環境の中庭となっています。
教諭コメント
この度は「学校団体最優秀賞」を頂きまして誠にありがとうございます。理科教員をはじめ教職員・生徒一同大喜びです。「変わりつつあるふるさと「たかしま」の「わたしのまち」の〇と×を通して、みんなで共感し郷土愛を育もう」という目的で行いました。昨年度に引き続き、2回目ですがテーマがより環境視点になり、SDGsの取り組みと合わせた意見も現れるなど生徒たちの思考の深まりがみられました。生徒も主体的に作品づくりに取り組み、大人たちの気づかない場所に目を向けたり、精一杯考えて撮影し、選り抜きの1枚を選んだりして提出してくれました。これらの作品を文化祭で展示し、全校生や、保護者の方にも見ていただき、視点や考えを知ってもらうことで、ふるさと「たかしま」の大切さをあらためて気づいてもらう機会となりました。この取り組みをさらにすすめて地域といっしょに暮らす人たちにもインタビューしたり、壁新聞で発信したりなどの活動にするつもりです。
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学校団体部門 優秀賞
私立捜真小学校 〈神奈川県〉
学校データ
捜真学院捜真小学校は、横浜市神奈川区にある男女共学の私立小学校です。各学年30人ずつ2クラスの小規模な学校です。学院全体の創立は1886年、横浜の山手で宣教師ブラウン夫人によって7人の生徒を集めて始められました。捜真小学校の建学の精神は、「キリスト教教育に基づき、真理の探究をなしつつ、人間形成の教育をする」こと、具体的な教育方針は、「自己の能力を最善に伸ばし、自分を愛するように隣人を愛し、感謝を持って奉仕できる人格を育成する」ことです。子どもたちが、感謝の心をもち、愛され認められ、愛し認め合う子どもへと成長していけるよう、教育を行っています。。
教諭コメント
3年生が社会科の夏休みの課題として取り組みました。本校は、私立小学校のため、児童は様々な地域から学校に通っています。社会科の学習では、みんなで学校の周りのまちの様子を学びましたが、自分の住んでいるところはどんな場所だろうという意識を持ってもらうため、この取り組みを行いました。児童からは、様々な着眼点での作品が集まりました。2学期にはこの課題をもとに、クラスでそれぞれの発見を発表しあい、その後SDGsの学びに繋げていくことができました。どの発表からも、今後どのようになっていくことがいいのか、自分たちにできることは何があるのかなど真剣に考えていることが伝わってきました。環境を守るためには、人と人の繋がりも大切だということにも気づくことができました。今後もそれぞれの視点で、自分たちの周りの環境について関心を持ち、考えを深めていってくれることを願っています。
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学校団体部門 優秀賞
佐渡市立河崎小学校 〈新潟県〉
学校データ
河崎小学校は、明治35年に開校し、今年度で121年を迎えました。学校の周辺にはたくさんの木々が自生し、目の前に海が広がっています。学校の窓から見える田んぼには、朱鷺が食べるものを探しに舞い降りてくる様子がよく見られます。自然豊かな土地が自慢です。全校児童は83人で、学年問わずに話したり一緒に遊んだりしています。各学年の総合的な学習の時間には、佐渡の民話や歴史、自然をテーマにしたものが多く、普段から郷土愛を深める学習を行っています。学校、保護者、地域が一体となり、あたたかな雰囲気のある学校です。
教諭コメント
この度は、学校団体部門「優秀賞」という高い評価をいただき、誠にありがとうございました。本コンテストには、5年生18人で参加しました。今年度は、総合的な学習の時間を中心に、SDGsを意識した活動をしてきました。年度当初、子どもたちは、「豊かな自然に囲まれているのが当たり前」という感覚でした。しかし、首都圏の小学生との交流や世界の現状を調べる活動を通して、いつでも青い海や朱鷺が間近で見られる環境が特別であることに気付き、この環境をいつまでも守りたいという願いをもちました。そのために、皆で学校の前に広がる海を見に行ったり、お家の人と一緒に家のまわりを散策したりして、現状を改善していく上での目標や手立てを見付けることができました。未来の佐渡のために、今を変えていく必要性を実感し、さらに一層、郷土愛を深める機会となりました。
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学校団体部門 優秀賞
私立多治見西高等学校附属中学校 〈岐阜県〉
学校データ
多治見西高等学校附属中学校は岐阜県多治見市西部にある、2000年開校の私立中高一貫校です。併設の多治見西高等学校の100余年の良き伝統を継承し、丁寧な指導と落ち着きのある温かい校風の学校です。本校の特長は、将来の進路実現のための学力養成と人格形成を教育の両輪に据えているという点にあります。また、教育の柱の1つとして、『探究力』を挙げており、『探究の授業』や様々なフィールドワークを中心に、自ら見つけた課題に対してその解決に取り組みます。自ら動く主体性、新たな価値を生み出す創造性、仲間と一緒に考える協働性を育みます。
教諭コメント
この度は学校団体優秀賞という名誉をいただきありがとうございます。本校では、生徒の『探究力』を伸ばすことを大切にし、理科では生物のからだの仕組みや生活について様々なフィールドワークなどを行っています。また、2年生では『理科探究』という授業を設定し、各自でテーマを決めて1年間研究を行います。自分なりに疑問や関心を持つことやそれについての疑問に、自分の知識や経験に基づき実験方法を組み立て、試行錯誤を繰り返しながら、実験結果をまとめるなかで、自分なりの考察や結論を出していきます。こういった中で培った『探究力』が今回のコンテストでも生かされ、結果につながったと感じています。今回のコンテストでは、『河川実習』という地域の環境を観察するフィールドワークを行った後に夏休みの課題として各自で取り組ませていただきました。学んだことを各自で考え生かすことができた良い取り組みになったと感じています。
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学校団体部門 優秀賞
宇土市立住吉中学校 〈熊本県〉
学校データ
本校は熊本県宇土市の中心部より西の方へ約6kmに位置する、現在全校生徒98名の小さな学校です。北部は有明海に面し、海苔の養殖が昔から盛んな地域です。また南部には山地部があり海山の豊かな自然環境の中で生徒たちは育っています。教育目標を「故郷に誇りを持ち、なかまとともに自らの夢を追い求める生徒の育成」とし、地域とのつながりや人とのつながりを大切にしながら様々なことに全力で取り組み、人間性を高めていけるような取り組みを行っています。小規模ですが、活気あふれる生徒たちの姿をみることができる学校です。
教諭コメント
本校は、1年生の総合的な学習の時間に環境をテーマとして、学習に取り組んでいます。今年度は、身近な環境に目を向けてみることで、普段は何気なく過ごす中で意識していない故郷の良いところ悪いところに気づくことができました。良いところとして美しい自然があるところ、悪いところとしてはポイ捨てゴミが多いところなどがあり、こうしたことを発信していくことで少しでも地域の環境改善に貢献できるのではと考え、今回コンテストに参加することにしました。夏休みの課題として、〇と×の写真をとってもらいましたが、生徒たちは自分たちの身近にある美しい自然を改めて実感し、だからこその片隅にあるポイ捨てゴミなど環境を汚す行為をなくさなければならないと考えたようです。今回の受賞でさらに故郷を大切に思う気持ちを高めてくれたと思います。貴重な経験をする機会を与えていただきありがとうございました。
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学校団体部門 優秀賞
群馬県立館林女子高等学校 〈群馬県〉
学校データ
館林女子高校は、大正6年(1917年)に設立された、今年度で創立106年となる伝統校です。2019年から探究の時間を「女性の生き方探究~館女の女性学~」と題し、学年に応じた探究活動を行っています。女性学の中では、2・3年次で各自で社会問題に目を向け、現地に赴きインタビューやアンケートを通じた調査活動を全員が実施します。その調査に向けて社会問題について知る際、 SDGsは非常に効果的な視点であり、1年次ではこちらのフォトコンテストに参加させてもらっています。日々、生徒が主体として行う探究活動の中で、SDGsの目標を活用しつつ、それぞれの観点から社会問題を考えています。
教諭コメント
学校団体部門優秀賞および個人奨励賞の表彰ありがとうございます。今まで校内のみで行っていたSDGsフォトコンテストを、本校では初めて1学年全員で校外の環境フォトコンテストに参加させていただきました。生徒たちにとって、普段目にするあたりまえの風景が、実はあたりまえでないことに気づくことができたと感じております。今年度は、女性学実行委員を中心に、近隣の男子高校との意見交換会、中学校への訪問説明会、地域企業との共同無料映画祭など、たくさんの企画に挑戦してきました。今回のフォトコンテストでの気づきや学びを振り返り、さらに今後の活動をより活発に、地域の魅力や問題を発見する活動へとつなげていければと考えております。この度は本当にありがとうございました。
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学校団体部門 優秀賞
私立エクセラン高等学校 〈長野県〉
学校データ
エクセラン高等学校は、普通科、美術科、福祉科の3学科で構成され、特色のある教育活動を展開しています。普通科はさらに2年次より、園芸農業コース、生活文化コース、環境科学コース、国際理解コースの4つのコースに分かれ、それぞれ専門的な学習を行っています。美術科は、県内唯一の美術の専門学科で、生徒の作品は県内だけでなく全国でも高く評価されています。福祉科も同様、県内唯一の専門学科で、国家資格である介護福祉士を養成しています。
教諭コメント
この度は団体の優秀賞に選んでいただき、ありがとうございます。今回取り組んだ環境科学コースの2年生は高校で環境についての学習を始めてからまだ間も無く、生徒独自の視点でまとめ切ったことが評価につながったと考えております。こちらからのサポートとして、授業内でも2つの写真の似ている点と違った点をじっくりと考えさせ、整理させてからまとめを行いました。生徒自身が考える中で、「こんな景色があればもっと上手くいくのではないか」と自分で気づく生徒もおり、意欲的に取り組む姿も印象的でした。私自身まだ経験が浅く、サポートが不十分なテーマもありました。さらに環境に関する様々な知見を集め、今後の指導に役立てていきたいです。この度は栄えある賞をいただきありがとうございました。エクセラン高等学校は「実践力のある人材の育成」を建学の精神に掲げています。子どもたちの将来を見据え、真の社会人力を備えた人づくりを目指しています。本校には様々な個性を持つ生徒が学んでおり、普通科、美術科、福祉科の3つの科に分かれてそれぞれで特色のある活動を展開しています。今までどうであったかはあまり問題ではありません。これからどうするかが重要です。本人にやる気さえあれば、本校で大きく成長できます。そして、それを親身に支援する心温かい教職員がそろっています。
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学校団体部門 わたしのまちの○と×賞
岡山大学教育学部附属小学校 〈岡山県〉
学校データ
本校では、「人権尊重の精神を重んじ、豊かな創造性とたくましい実践力を身につけた心身ともに健康な子どもを育成する」を教育目標として、子供を主体とした授業づくりに努めています。「総合的な学習の時間」では、「ESDの視点に立った学習指導で重視する能力・態度」の「つながりを尊重する態度」「進んで参加する態度」と「総合的な学習の時間」で育成したい「学びに向かう力・人間性等」を関連付けたカリキュラムづくりに取り組んでいます。実際の授業では,子供が教員以外の大人である外部人材と関わることを通して,社会を身近に感じたり自分の考えを広げたりする機会を積極的に取り入れています。
教諭コメント
この度は、「わたしのまちの〇と×」賞をいただき、ありがとうございます。本校6年生の総合的な学習の時間は,SDGsの視点から自分の生活の中にある課題をとらえて実践活動を行うことを目指しています。5月には、自分の身の回りで発見したSDGsを個人の手帳に書きためて紹介し合う活動を行いました。また、カメラマンをゲストティーチャーに迎えて写真についての授業も行い、写真には記録としての役割だけでなく、人の心を動かしたり未来を変えたりする力があるということを学びました。このような1学期の総合的な学習の時間のまとめとして当コンテストに応募することにし、夏休みの課題として取り組みました。まちの今や未来を考えて課題に取り組んだことで、SDGsをより身近に捉え、自分だけではなくより多くの人々の幸せにつながるのかという多角的な視点をもつ児童が増えてきました。