審査会の様子
2025年は、734名の作家から933点の作品応募がありました。
Idemitsu Art Awardは「現物審査」にこだわり、5名の審査員が一次審査から全ての応募作品を実際に観て、審査を行っています。
多様な視点から審査が行われ、グランプリを含む8点の受賞作品と46点の入選作品が選出されました。
Idemitsu Art Award 2025 審査員の紹介(敬称略)
大浦 周(Itaru Oura)

1981年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科美術史学コース博士後期課程単位取得退学。2013年より埼玉県立近代美術館学芸員。担当した展覧会に「辰野登恵子 オン・ペーパーズ」(2018年)、「New Photographic Objects 写真と映像の物質性」(2020年)、「ボイス+パレルモ」(共同企画、2021年)など。
鈴木 俊晴(Toshiharu Suzuki)

豊田市美術館学芸員。近年の主な企画に「ボイス+パレルモ」(2021-22年、埼玉県立近代美術館、国立国際美術館と共同企画)、「ゲルハルト・リヒター」(2022-23年、東京国立近代美術館と共同企画)、「栗本百合子の絵画と空間 — はじまりのまえのはじまり」(2023年、名古屋造形大学ギャラリー)、「枠と波」(2024年)、「玉山拓郎:FLOOR」(2025年)。
竹崎 瑞季(Mizuki Takezaki)

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 キュレーター
神奈川県横浜市出身。早稲田大学大学院文学研究科芸術学(美術史)専攻修了。高知県立美術館学芸員を経て、2017年より丸亀市猪熊弦一郎現代美術館学芸員。近代からの学びや課題を、現代とその先を捉える足がかりとしながらリサーチを行う。これまでに企画した主な展覧会に「高知家の宝もの 村山槐多からヨーゼフ・ボイスまで」(2014年、高知県立美術館)、「まみえる 千変万化な顔たち」(2021年、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)、「今井俊介 スカートと風景」(2022年、同館)、「中園孔二 ソウルメイト」(2023年、同館)、「猪熊弦一郎展 ホノルル」(2024年、同館)など。
中村 史子(Fumiko Nakamura)

大阪中之島美術館、主任学芸員。若手作家を個展形式で紹介するOsaka Directory Supported by RICHARD MILLEの小松千倫展(2024年)、KOURYOU展(2025年)を企画、担当。また、2007年〜2023年まで愛知県美術館で学芸員として「放課後のはらっぱ」(2009年)、「魔術/美術」(2012 年)、「これからの写真」(2014年)、「生誕120年 安井仲治」(2023年)等を企画、担当。あいちトリエンナーレにアシスタントキュレーターとして第1回から関わり、「国際芸術祭あいち2022」(2022年)のキュレーターを務める。主な外部企画のキュレーションに「Play in the Flow」(シープラカード・ホテル、タイ・チェンマイ、2017年)があるほか、雑誌や書籍等への寄稿多数。
吉田 晋之介(Shinnosuke Yoshida)

Photo:Gin Hasegawa
1983年、埼玉県生まれ。2017年、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻油画研究領域(油画技法・材料)修了、博士号(美術)を取得。
主な個展に、「吉田晋之介展 – PERISCOPE」(2021年、GALLERY MoMo Ryogoku)など。
主なグループ展に、「TARO賞20年 20人の鬼子たち」(2017年、岡本太郎記念館)、「東京アートミーティングⅥ “TOKYO”見えない都市を見せる」(2015年、東京都現代美術館)、「現代美術の展望 VOCA展 —新しい平面の作家たち—」(2013年、上野の森美術館)などがある。
VOCA展2013佳作賞、アートアワードトーキョー丸の内2012長谷川祐子賞など受賞多数。
現在、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻助教。
審査経過報告
1次審査 933作品 → 537作品
4作品ずつ審査員の前に並べ、審査員1名以上の挙手により審査通過としました。
ただし、最初の3分間で選外になった作品は、公平を期すため、全作品審査終了後、再度、審査を行いました。
2次審査 537作品 → 202作品
4作品ずつ審査員の前に並べ、審査員2名以上の挙手により審査通過としました。
3次審査 202作品 → 73作品
3次審査に先立ち、1人の作家で複数点残っている作品について審査を行いました。その後、3作品ずつ審査員の前に並べ、審査員3名以上の挙手により審査経過としました。
最終審査 73作品 → 54作品
3次審査を通過した73点を全て並べて審査を行いました。
グランプリの決定
審査員はグランプリ候補として5作品を選出し、5話し合いによる協議の結果、1作品をグランプリとして決定しました。
各審査員賞、入選作品の選出
グランプリを除いた72点の中から、審査員は審査員賞各1作品と入選各10作品(吉田審査員は6作品)を選出しました。
学生特別賞、追加入選作品の選出
入選作品の中から学生応募の作品を対象に、学生特別賞2作品の選出しました。
その後、学生特別賞に決定した2作品の代わりに、追加で入選2作品を選出しました。