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高校・高等専門学校部門 金賞
緑のある未来に! / 野島 由美
撮影者コメント
○の写真は、カブトムシなどの虫や様々な生物が住むことのできる森林が残っていってほしいという思いで撮った。また、そういった生物を身近に観察することができる環境があると良いと思った。×の写真で現在は建物などを建てるために森林伐採が行われていることを伝えるために撮った。そこに住む、生物の事も考え、自然豊かな環境を守りながら、人間と自然が共存できる未来をつくっていくべきだと思った。
カメラマン講評
自然の昆虫と重機による建築材の撤去(森林伐採)の対比による環境破壊を問う作品。〇と×両方の写真より作者の自然と人間が共存できる未来に希望を感じられます。〇のカブトムシのシズル感と空間の広がりがある構図であったらもっと良い作品になったと思います。
審査員総評
角を突き出したカブトムシと、角のようなアームを持ったショベルカー、片や自然と共存し片や自然を壊してしまうこともある機械。人間の開発行為により、様々な生物の生息の場がなくなっていくことを皮肉にもカブトムシの角とショベルカーとの対比で改めて気付きました。作者の独特な着眼点に脱帽です。
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高校・高等専門学校部門 銀賞
水と街 / 神垣 涼葉
撮影者コメント
この2枚の写真は、人通りが多く、手入れされている川と、人通りが少なく、見えにくい川です。西条市は、うちぬきなど、きれいな水で有名です。一見透き通った街ですが、影になっている所は、汚れています。こまめな手入れも大切ですが、ゴミをポイ捨てしないことが、私たちの水を守る、一番の方法です。市民一人一人の意識が変われば、より良い街が築かれていくでしょう。自分ができることを探したいです。
カメラマン講評
水のきれいな西条市内の手入れされている川と見えにくい川の写真を〇×で比較することによって街の光と影の現実を作者が作品を通して表現しています。特に水面に見える魚の姿と捨てられた缶をクローズアップすることによりきれいさと汚れた街のイメージを醸し出しています。世の中は、上辺だけでなく市民一人一人の意識が変わる事により良い街になってほしいと思います。
審査員総評
似たような構図で、一見どちらも魚に見えてしまいますが、コメントを読んでみると、人通りの少ないところにゴミがひそかに捨てられているという。私たちの日常生活の中で、見えるところも、見えないところも、等しく環境を守る思いが保たれているでしょうか。人目につかないところであっても環境を守らなければならないことに変わりはないことをこの作品に思い出させられました。
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高校・高等専門学校部門 銅賞
守るべきもの / 高橋 七波
撮影者コメント
この2枚の写真は七北田川付近の公園で撮影しました。昔から我々の身近にいたトンボは、近年、水辺の環境悪化で、その姿を見ることが珍しくなってきています。このような生き物を守るためには、例えばゴミのポイ捨てを止めるなど身の回りの環境改善に取り組んでいく必要があります。私はこの写真を撮ることを通じて既存の生物を、そして人としてのルールやマナーを守ることの大切さを伝えられたら良いなと思っています。
カメラマン講評
作者は、ゴミのポイ捨てにより、知らないうちにトンボをあまり見なくなった七北田川付近の公園の現状を見て環境悪化を非常に危惧しており、カメラのレンズを通してこの問題を深く追求しようとしています。人間が自然界の本来持つ美しい自然を、何の気なしに毎日捨てられているポイ捨てゴミの代表として空き缶のアップ写真を見せることにより自然の代表としてトンボの複眼クローズアップ写真を通して見る人々に刺激を与え、トンボたち有益な昆虫のために何かしたいと感じさせ社会のルールやマナーを守ってゴミを捨てるようになってほしいという願いを思わせる作品です。
審査員総評
トンボをアップで写したとても迫力のある一枚。シャープにピントが合っているトンボからは、力強い生命力が伝わり、生息している綺麗な川辺も目に浮かんできます。一方作者が注目したのは、そこにポイ捨てされた缶です。缶からはみ出たストローの形がトンボの翼と似ていて、構図の取り方が巧妙です。この豊かな自然の中、捨てられる缶が減り、生き生きと生息するトンボが増えることを祈ります。
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高校・高等専門学校部門 審査員特別賞
どんどん無くなる釧路湿原 / 前田 大河
撮影者コメント
○は湿原の姿を撮影しました。釧路湿原はラムサール条約に登録されており、1300種を超える動物が生息しています。これは未来に残していくべき文化です。一方×は同じ釧路湿原ですが森林の写真です。近年釧路湿原ではハンノキ林の急増が見られます。これは乾燥化が原因となっています。そして乾燥化の原因は地球温暖化です。地球温暖化をなくしていくためには、日々の生活で自分が当たり前と思っている行動の見直しが必要です。
審査員総評
一見どちらも緑に覆われた大自然です。コメントを読み、さらに調べれば、湿原周辺域は開発による乾燥化が原因で、耐水性のあるハンノキ林ばかりが増えているといいます。まだ一概に、湿原の生態悪化の指標とは言えないようですが、活発な開発活動により、従来の湿原の生態が変わってしまうことに違いがありません。環境によって、そこで育つことのできる植物にも変化があるが、それが大自然の選択なのか、人間の過度な開発によるものなのかを考えさせられる作品です。
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
海をきれいにしよう / 笠本 依里
撮影者コメント
○の写真は、只の浜という海です。この海は、毎年多くの人が、ボランティアで掃除が行われています。なので、いつ行ってもとてもきれいです。×の写真は、さわやか海岸という海です。この海は、自分たちのゴミを持って帰らない人が多いので、結構きたないです。この海をきれいにするには、一人一人がきれいにしようという意識が大切だと思いました。
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
たちならぶもの / 加藤 亜唯
撮影者コメント
タワービルの建ち並ぶ都会の街並みと、すずらんの立ち並ぶ姿を対比させてみました。ビルがいっぱい建ち並ぶ街は沢山のお店や住まいがあり私達人間が暮らしてゆくのにとても便利です。しかし、ビルが建つ前その場所には数多くの木々や花達が生息していたはずです。そのことを今一度、私達は知り、植物との関わり方を考えてゆく必要があるのではないのでしょうか。自然を大切にすることは「豊か」につながってゆくと私は思います。
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
緑のあふれるふるさとへ / 賀屋 佳音
撮影者コメント
近年の日本はたくさん伐採されていく木たちが多くあります。そのために、一気に伐採するのではなく、手入れ程度に、森があれていかないようにするぐらいが丁度いいのではないかと思います。森林は地球温暖化を少しでもおくらせる手段になると思いました。なので、森林を大切にし地球の環境をよくしていく必要があると、写真を撮った時に改めて感じました。
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
山への問 / 小久保 直央仁
撮影者コメント
自分の地域は絵に書いたような田舎で山々に囲まれ美しい自然が広がっています。しかし場所は良くてもゴミなどがあります。今回の写真のように大きな木の板やドアの残骸のような大きなものは特に目立ち、美しい景観を損ねてしまっています。それに加えてこの辺りは看板も無いのでまずはそういった小さな細かいところから改善していくことが大事だと思います。
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
視点を変えると見える海のもう一つの側面 / 是洞 樹里
撮影者コメント
今回、私は海に行って「○」と「×」の風景を撮影しました。きれいという印象が強い海ですが、やはり一部の人のせいで汚れてしまっている所がありました。タバコのポイ捨てや使った後の花火がそのまま置きっぱなしになっていたのを見ました。これをなくしていき、変えていくためには、当たり前のことですが、出したゴミはきちんと持ち帰ることが大切です。一人一人の意識を高めることで「×」を「○」に変えられると思います。
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
続けたい伝統守りたい環境 / 佐々木 涼音
撮影者コメント
高齢化や後継者の問題で多くの土地が荒れた状態になっていってしまうと私は思っています。農業は地域の特産物を生み出すものであり、守っていくべきものだとも思います。高齢化社会は止めることができませんが、支えて、助け合うことはできると思います。社会全体で、農家の方々を支え、豊かな土地が増えれば良いなと思いました。
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
大気汚染でかすむ山々 / 高田 璃子
撮影者コメント
いつもは緑豊かで○のようにきれいに見えている山が、PM2.5の影響で×のようにかすんで見えていました。×を○にできるようにしていくためには、1人1人が省エネを意識して行動するようにしたり緑のカーテンで室温上昇を抑えたり、公共交通機関を利用することにより汚染物質の排出を抑制するなど小さなことからはじめて、環境にやさしい行動を心がけていくことが大切だと思います。
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
捨てるものを最小限に / 濱田 章太朗
撮影者コメント
○の方の写真は、使える部分を全部使って無駄なゴミを出さずにさばかれている。×の方の写真はまだ使える部分が多く捨てられている。まだ使うことができる部分があるのに捨てられているのは、もったいないと思う。×の写真で捨てられている部分でも、調理次第では、使えるものもある。命をいただいている身として、私達には捨てる部分を最小限に減らす努力をする義務がある。
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
夏の思い出とその裏側 / 濱野 万美
撮影者コメント
普段ならキレイだねっと言って通りすぎるお花畑や、汚いねと言って通りすぎる公園のゴミ。でも今回の環境フォト・コンテストのおかげでなぜ、誰が、を考えることができました。観光客のために時間をかけて環境を守ってくださる方々がいるのに、花火を楽しんでそのままにしてしまう人達もいる。この状況を変えるために、まずは自らがゴミ拾いに率先し、呼びかけ合って楽しい夏の思い出を、キレイなまま心に残していきたいです。
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高校・高等専門学校部門 優秀賞
自然を大切に / 原田 花
撮影者コメント
○の写真は自然の緑を大切にしたいなと思ってこの写真をとりました。最近山をくずして、どんどんたくさんの住宅を作っていることを多く耳にします。なのでこの写真のような緑のたくさんあって、自然豊かな日本を残したいです。×の写真はごみ処理場の写真で、ごみがあまりにも多くて驚いたのでとりました。今、ごみを減らそうと呼びかけもありますがそれでもこれだけのごみがあるのでもっと皆で意識していきたいなと思いました。