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学校団体部門 最優秀賞
沖縄県立那覇商業高等学校 〈沖縄県〉
学校データ
沖縄県立那覇商業高等学校は、那覇市の中心地に位置し、2020年で創立115年を迎える県内屈指の伝統校であり、同窓の諸先輩方は、経済界をはじめ広く各界で活躍されています。また、県内の商業教育拠点校として常に教育活動を見直し、先進的な教育実践に取り組んでいます。各学年ともに9クラスで、全校生徒1,061人が「士魂商才」「自主独立」を校訓に、礼儀正しく、国際化・情報化に対応し、自分の力と意思と責任で物事を成し遂げる実践力が身につくよう日々の勉学に励んでいます。商業系だけでなく運動系、文化系の諸大会・コンテストにおいて上位入賞するなど、生徒の個性を発揮できる規律正しく、独創性のある校風の学校です。
教諭コメント
このたびは「学校団体最優秀賞」を頂き誠に光栄に思います。本校では3年前より商業科目「電子商取引」の中で商業科2年生4クラスの夏休みの課題として取り組んでおります。授業内では静止画とはどのようなものか、何を伝えたいのか、色のバランス等を学習しました。そこで「わたしのまちの○と×」のコンテストを通し、授業の成果発表の場としては勿論のこと、環境問題や地域探求活動の一環として有効と考え、毎年応募させて頂いています。日頃、何気なく見ているだけで感じる事の無い風景や環境について「気づき」から「考え」、「行動に移す」意識がコンテストに参加することで生徒達に確実に芽生えていることを実感しています。生徒達には年々変化が著しい社会へ視点を広げ、多角的に物事を考え意見を発表できるような人間に成長して欲しいと考えています。この度は誠にありがとうございました。
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学校団体部門 優秀賞
私立湘南白百合学園小学校 〈神奈川県〉
学校データ
湘南白百合学園小学校は、江ノ島、湘南海岸、そして富士山を眺望できる恵まれた場所にあります。校訓である「従順・勤勉・愛徳」の精神を大切にする、女の子が主役の学校です。当たり前のことを当たり前に自分から果たすという雰囲気の中、子供たちは、一つ一つのことに本気で取り組み、神様からいただいた宝物(最能や能力)を磨き、輝かせています。私たちの学びは、人生をかけて取り組める基礎を固め、等しく生命をいただいた他者への配慮、国際社会への貢献、清々しく凛として生きる女性の育成を目指しています。
教諭コメント
受賞に際し、「何か特別な指導をしたのですか。」と聞かれることが多いのですが、日々の学校生活での学びで得たものが、この受賞に繋がっているのでは、と改めて思います。子供達は、明るく伸び伸びと生活をする中、何事にも最後まで丁寧に努力する学習姿勢を着実につけています。また、相手の話を聞くことを学びの第一歩として大切にしているので、よりよく聞くことで他者理解を深めています。学校が江ノ島に近い立地のため、折に触れ、海の環境問題などにも関心を持っている子供たちです。また、国際理解教育として、海外の貧困問題や環境問題についても話を聞く機会が多くあります。子供達は、このような毎日の積み重ねにより、見落としてしまいがちな身近なことから問題を提起し、自分のこととして捉え、集中して調べ、他者(環境)のことを考えた自分なりの提言、行動をすることが身についてます。今回の受賞が、日々の子供達の姿の成果だと、大変嬉しく思っております。これからも、現代の環境問題へのムーブメントに繋げられるよう、日々の生活に心を注いでいきたいと思います。この度はありがとうございました。
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学校団体部門 優秀賞
妙高市立妙高小学校 〈新潟県〉
学校データ
妙高市立妙高小学校は、越後の名峰“妙高山”の麓にあります。美しい山々や先人が切り拓いた田畑に囲まれ、全校児童104名が学んでいます。一級河川関川やいくつもの支流からの豊かな水によって米やトマトなどの美味しい農作物が栽培されている地域です。また、学校のそばには火祭りで有名な関山神社、新潟県で最初に開業した信越本線(現えちごトキめき鉄道)の関山駅など歴史遺産も数多くあります。当校では、1年生はヤギの飼育、2年生は野菜の栽培、3年生は地域探検、5年生は米の栽培、6年生は妙高山の贈り物、このように各学年が子どもたちの感性を生かした『ほんもの教育』に取り組んでいます。
教諭コメント
4年生は、『わたしの“川物語”』をテーマに地域の小野沢川、片貝川、土路川、関川に繰り返し出掛けました。普段何気なく見ていた川に入り、箱眼鏡で覗くとそこにはカジカやサワガニ、水生昆虫など多くの命があることに驚き、川に対する見方が変わり、感性を大切にして川とかかわるようになりました。「川は楽しい。」そう思っていた子どもたちですが、土路地区に出掛けたときに考えが変わりました。2019年の台風19号で山が崩れ、川が氾濫して道路や橋が壊れました。「川は楽しいだけじゃない。」川の見方が更に広がりました。子どもたちは、大好きな川やその周りの自然、そこに棲む生き物たちの美しい姿を写真に撮りました。ところが川にゴミが落ちていたり、コンクリートで固められて生き物が棲めなくなっていたりする場所もあることにも気付きました。地域の小さな川に心を寄せた子どもたちがこのような賞をいただきましたことに心より感謝します。
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学校団体部門 優秀賞
私立広尾学園中学校 〈東京都〉
学校データ
1918年、板垣退助、夫人絹子らを中心に順心女学校を設立(初代校長下田歌子)。 2007年に広尾学園中学校・高等学校に改称し、共学化。「自律と共生」という教育理念のもと、新しい時代に活躍できる人材の育成を目指す。幅広い学部への進学を目指す本科、早い段階からサイエンス教育を推進する医進・サイエンス、国内外の大学進学を目指すインターナショナルの3コースを設置。インターナショナルはほぼ全ての授業を英語で行うアドバンストと基礎から英語力を伸ばすスタンダードの2グループがある。いずれのコースにおいても、国際教育、サイエンス教育、ICT教育、キャリア教育に力を入れる。部活・同好会は約35あり、学園行事も盛ん。
教諭コメント
ここ数年、中学1年生・2年生の夏休み課題としてこのコンクールに取り組んでいます。自分の視点を元に制作するよう、美術の時間だけではなく、日々の生活の中でも世の中の様子を丁寧に観察してみようと伝えています。生徒に日々の生活の中で、いかに環境について考えてもらうかを考えたときに、このコンテストは非常に良い機会だと思います。日常にある暮らしの風景を一つの視点で捉えるのではなく、そこに含まれる多くの事象を客観的に観察し、分析するように伝えました。ファインダーから見た風景が観る人にはどのように伝わるか、生徒は自分自身で感じた風景を見つめ問題点を探しました。生徒自身が様々な問題を見つけ考え、「その問題点を発信しよう」と伝え、生徒はそれぞれの視点で真剣に取り組んでくれました。この度は、このようなたくさんの賞を頂き本当にありがとうございました。
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学校団体部門 優秀賞
鳥取市立北中学校 〈鳥取県〉
学校データ
本校は、鳥取市を象徴する山として市民に親しまれている久松山の麓に位置している。久松山の山頂には鳥取城本丸跡があり、お堀に囲まれ周辺には、県立博物館、国の重要文化財である仁風閣(るろうに剣心の撮影場所にもなった。)などの名所旧跡がある。また、久松公園は桜の名所でもあり、学校の周辺は歴史と文化の香りが漂う場所である。2020年で創立73年を迎え、全19クラス、生徒数429名の中規模の学校である。校訓は、「真理・敬愛・根性」のもと「響き合う学校・切磋琢磨する学校・めざせ北辰 ~鳥取市のリーダーになれる気概を持つ生徒づくり~」を学校のスローガンとして日々の教育活動を進めている。
教諭コメント
この度は学校団体賞、「だったらこうしよう」賞の受賞、誠にありがとうございます。保健体育科教員をはじめ教職員・生徒一同大喜びです。2020年は、SDGsの17項目が話題となりこれとの関連で「環境問題」をテーマとして全校で取り組みました。社会科、技術・家庭科、理科、保健体育科とリンクさせ総合的な学習の一つとして、わたしたち自身の問題として捉え、将来の我々の生活や未来の地球の為にどうあるべきかを身近な問題から考えさせたいと思いました。昨年度トライしたら、幅広い分野で素晴らしい作品ばかりで感銘を受けました。様々な表現方法がある中、写真を通して考え、伝え、実践していけたらと願っています。家族と一緒になって考え取り組み、普段生活している地域に環境問題について目を向けたことで、身近なところにこの問題を解決できる糸口は意外に多いことにも気づくことができました。身近なところから解決に向けて取り組んでいることこそ、環境問題の解決法なのだと思います。
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学校団体部門 優秀賞
大阪府立北千里高等学校 〈大阪府〉
学校データ
大阪府吹田市藤白台にある全日制普通科の高等学校です。阪急千里線北千里駅から北へ徒歩10分くらい、すぐ南には吹田市北公園が広がり環境に恵まれています。千里丘陵の北部に位置し、太陽の塔の向こうに大阪市内を、晴れた日には生駒・金剛の山なみも望めます。 創立は1978(昭和53)年で、43年目をむかえ、現在、1学年9クラス、約1,080名が在籍しています。文武両道をめざす学校で、生徒は学習活動をはじめ、学校行事やクラブ活動にも全力で真摯に取り組み、約9割が四年制大学に進学しています。本年度、3学期に総合的な探求の時間にSDGsを学習しますが、フォト・コンテストはその端緒ともなりました。
教諭コメント
環境フォト・コンテストはとても良い企画で、参加させていただいた本校高校1年生にとって、とても有意義な取り組みでした。 写真2枚と200字のコメントで応募できるため負担も費用もほとんどかかりません。気軽に参加できるのですが、いざ、取り組んでみると、身近にある初めて環境問題に気づいたり、自分で簡単にできることを探し出したりすることができます。さらに、それを2枚の写真でいかに印象を与えられるか、200字という短い文章で的確に伝えられるかも求められるのです。知らず知らずのうちに、身の回りの環境問題を改めて見つめ直し、さまざまな環境問題に積極的に取り組んでいく力を身につけたのではないかと感じます。このような機会を与えていただき、ありがとうございました。
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学校団体部門 優秀賞
佐賀県立三養基高等学校 〈佐賀県〉
学校データ
佐賀県立三養基高等学校は、旧制佐賀県立三養基中学校として1920年に開校して以来、地域に愛され、信頼される学校としての歩みを続け、2020年で創立100年を迎えました。「伝統の継承、未来への創造」「素直な心と情熱を」をスローガンに、日々の教育活動に取り組んでいるところです。校訓の「質実剛健」のとおり、飾らず心身逞しく、それぞれの目標に向かって進んでいこうとする生徒の頑張りと、それを支えようとする教職員の熱意とが脈々と受け継がれています。その伝統を守りながら、「未来への創造」を続ける学校でありたいと考えます。
教諭コメント
この度は、学校団体優秀賞ならびに個人優秀賞を頂き、大変光栄に思います。今回、コンテストへの参加を通して、日ごろお世話になっている地域社会に目を向けてほしいと思い、夏休みの課題の一つとして、全校生徒に参加を呼びかけました。また、本校は「地域課題研究」として、地域活性化のために地域課題を発見し、 SDGsの視点から改善策を提言する取り組みを行っており、生徒たちに地域社会を観察する目を養ってもらいたいというねらいもありました。先日、地域ボランティアで通学路や駅周辺の清掃に取り組んだ際、生徒たちは集めたゴミを分別しながら、自分たちの生活様式とゴミ問題とのつながりを実感していました。生徒たちにとって、コンテストへの参加は、身近な地域課題を多面的・多角的に分析し、その解決について考え、主体的に行動することの大切さを学ぶ機会となりました。この度は誠にありがとうございました。
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学校団体部門 わたしのまちの○と×賞
千葉市立泉谷中学校 〈千葉県〉
学校データ
本校は、昭和59年「おゆみ野地区」で最初に開校し、2020年で創立36年目を迎えました。『誠実・自学・協力』を校訓とし、『豊かな心を持ち、自ら学び、たくましく生きる生徒の育成』を学校教育目標としています。生徒は、大変素直で活力があります。元気のある日々の挨拶と美しい歌声は、素晴らしく本校の強みの一つです。また、学習、学年・学校行事、生徒会・委員会活動、部活動等に「誇り」をもって一生懸命に取り組んでいます。生徒、職員が一丸となり、「誇れる学校の創造」~生徒の心と手による学校づくりを通して~と「信頼される学校」を目指しています。
教諭コメント
この度は、学校団体優秀賞ならびに個人賞をいただき大変喜ばしく思います。本校は昨年度「千葉市環境学習モデル校」に指定されて以来、環境教育に力を入れてきました。「環境フォト・コンテスト」も昨年度から夏休みの課題に設定し、2020年で2年目になります。身近な光景を写真で切り取ることで環境問題に気づき、その解決策を探求するといった内容が現在の生徒の実態に即した最適な課題であると思います。今年度の作品の中には本校がある「おゆみ野地区」の豊かな自然を保護する観点から着想を得たものや、昨今の新型コロナウイルスの流行で需要が増えた手作りマスクなど「新しい生活様式」に注目した作品も多くみられました。今後も日常生活の何気ない一場面から課題を発見し、科学的に探究する力を養えるよう指導・支援していきたいと思います。ありがとうございました。