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中学校部門 金賞
自然の山と街の山 / 小野田 颯天
撮影者コメント
大自然の中にある富士山と街中にあるゴミの山を比較してみました。どちらも山ですが自然がつくり出した山と人がつくり出した山とでは、ぜんぜんちがいます。人は山がつくれるほどたくさんのゴミを出しているということがよくわかりました。これから、×の写真のような大きな山をたくさんつくらないために、物を大切につかったりするなど、私たちにできることを少しでもいいから行えるようにすると自然環境もよくなると思いました。
カメラマン講評
〇の写真、×の写真、画面構成が素晴らしいです。空の入れ方も統一されていて、よいですね。小野田さんのゴミの山を作らないでほしいというメッセージがわかりやすく伝わる作品になっています。自然環境を大切にしたいということが作品に表現されています。
審査員総評
同じような構図で〇と×の対比がうまく表現されています。富士山はどっしりとして雄大ですが、ごみの山は高く積み上がれば上がる程、もろく崩れ落ちそうです。何気なく捨てたたったひとつの物でも、このような悲しいごみの山を作ってしまうことを一人ひとりが意識して行動することの大切さを考えさせられた作品です。
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中学校部門 銀賞
集まる場所 / 田端 良守
撮影者コメント
ぼくは誰かとすれちがうたびに「こんにちは」と挨拶を交わすこの川の日常風景が好きです。市やボランティアの方がゴミ拾いなどをしてくださっているので、そこを利用する人もキレイに保とうという意識が高いです。しかし海からは色々なゴミが流れ着いてきます。時にはカラスたちが集まる場所に。×の風景を減らすためにはゴミを捨てないことが大切。でもそれは自分の町だけでは解決できないと、海は教えてくれます
カメラマン講評
ボランティアの人がゴミ拾いをしていても次々流れついてしまうゴミ。どこからやってくるのか、誰が捨てたのか、どうして捨てたのか、たどっていくと自分の町だけではすぐに解決できなそうです。〇の写真はこの町で暮らす人が心地良く過ごしている様子が伝わります。ゴミを作らないようにするにはどうすればよいのか、クラスのみなさんとこの作品を前に話し合ってみるのもよいのではないでしょうか?
審査員総評
集まる場所を人とカラスで対比させたところが斬新で面白い作品です。カラス自体が悪いわけではなく、なぜこんなにもカラスが集まるのか?という隠れたメッセージが込められています。小さな積み重ねかもしれませんが、一人ひとりの取り組みによって、人が集まり、気持ちよく挨拶を交わせる場所が増えることを願います。
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中学校部門 銅賞
人間が自然に与える影響 / 喜井 ここみ
撮影者コメント
×の写真は夏休みに訪れた奄美大島の海の写真だ。世界に誇れる美しい海が、誰かが捨ててしまったゴミのせいで価値が薄れてしまっている。捨てるのは一瞬だが、ゴミは長い間その海に残る。人間の行動によって海は変わってしまうのだ。美しい海を保つためには一人一人の責任ある行動が大切となってくる。自分のゴミは自分で持ち帰り、捨てられたゴミも回収していきたい。
カメラマン講評
奄美大島。世界に誇れる美しい海のはずが。実際訪れた喜井さんは打ち捨てられた浜辺のゴミを見てしまったのですね。きれいだと思っていた海がゴミで汚されていたら悲しいです。〇の写真の美しい海の写真。この美しさを守りたいと感じます。
審査員総評
息をのむ程に美しい海と対比した衝撃的な浜辺のごみ。それに加えて、コメントから作者の強い想いが伝わってきます。「ごみを捨てる」ことも、「捨てたことを忘れる」ことも一瞬ですが、ごみはいつまでもそこに残されてしまいます。そのことを忘れずに、自分のごみだけではなく、捨てられているごみにも目を背けず行動することで、美しい海がいつまでも保たれると感じました。
※安全を確保した上で撮影されています。
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中学校部門 審査員特別賞
在るべき場所と反対色 / 堤 愛菜
撮影者コメント
夏に生き物採取をする子供の間でも鮮やかな赤色のアメリカザリガニは大人気。しかし実際には特定外来種に指定されています。水辺で見られるボタンウキクサもその1つで、日本の生態系を狂わす危険性があります。対照に最近ではあまり見られないニホンアマガエルとカタツムリ、紫陽花は在来種とされており雨の日にはこんな出会いも。同じ色彩豊かな人気者や綺麗な植物でも生態系を守る為にはこれ以上外来種を増やさない事が大切です。
審査員総評
一昨年度の優秀賞、昨年度の金賞と3年連続の受賞おめでとうございます。とても色鮮やかな美しい作品です。パッと見ただけではどちらも〇の写真に思えますが、作者のコメントから生態系の大切さを知ることができました。作者が日頃から植物や生物へ興味・関心を持って、学んだことが活かされた作品になっていると感じました。
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中学校部門 だったらこうしよう賞
きれいな海にしたい。 / 山田 琉生
撮影者コメント
僕は趣味で釣りに行きます。毎回見つけるのは使用済みの釣り糸や、釣り針です。先日は釣りに使うリールが落ちていました。この2つの写真は堤防に落ちているゴミとわが家で分別している写真です。×を変えるために堤防で見つけたゴミを回収することでキレイな海に変えて生物たちを守れる環境に変えていけると思います。
審査員総評
趣味を楽しむ場所にごみが落ちているのはとても残念なことです。作者はその状況を嘆くだけではなく、「だったらこうしよう」とごみを回収し、海や生物を守ることを意識しています。これからも自然と共存しながら趣味の釣りを楽しめるように、ごみのないきれいな海を守り続けて欲しいと思います。
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中学校部門 優秀賞
泳げる海がいい / 川田 仁瑚
撮影者コメント
写真を撮るため「×」の場所に行った時、砂浜がゴミでほとんど見えなくなっていて、驚きました。海にも、砂浜にも、ペットボトルや、プラスチック、ボールなど色々な物が流れついていました。こういうことがあるから、生物達の生活する場所がなくなっていったり、食料として食べてしまって亡くなっていくことが多いんだろうなと思いました。だから、この写真でゴミは分別し、捨て、資源を大切にしてほしいです。
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中学校部門 優秀賞
海辺に咲く花 / 川村 咲也子
撮影者コメント
緑の葉に映える、赤色のハイビスカス。海岸のゴミの中に咲く、プラスチックの花。どちらも同じ海岸の近くで撮った写真です。美しい自然を守れるか、無機質なゴミを増やすかは、一人一人の行動次第です。海洋プラスチック問題をなくすためには、リサイクルボックスを活用する、マイボトルを使ってペットボトルの消費を減らすなどの日常で簡単にできる対策を続けることが大切だと思います。今後も自分にできる対策を続けたいです。
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中学校部門 優秀賞
台風の影響 / 上月 穂香
撮影者コメント
どちらも宮古島のサンゴ礁である。〇は周りに魚も集まる元気なサンゴ、×は死んでしまったサンゴだ。ガイドさんによると、台風で海水の温度が下がることでサンゴが生きていけるらしい。時には大きな被害をもたらす台風は1つの生物が生きていける理由になっている。私たちができることは、海にゴミを流さない事とただ台風が来るのを願うことなのかもしれない。
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中学校部門 優秀賞
海の保護 / 佐々木 ユキ
撮影者コメント
海を題材に「〇」の写真と「×」の写真を撮りました。「〇」の写真は旅館の人からいただいたタコノマクラと呼ばれるウニの一種の化石です。私はこのような綺麗な自然の恵を残していきたいと思いました。「×」の写真は旅館のすぐ側にある浜辺で撮影しました。人に捨てられた人工物によって海の自然や生き物が傷つき、いなくなってしまうのはすごく残念なことだと思います。
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中学校部門 優秀賞
事故を減らすために / 渋谷 亮太
撮影者コメント
自転車のための青い矢印の様なものが道路にある。対照的に「止まれ」が消えかかっている道路。僕は自転車の青いガイドラインでいつも助かっている。自転車が青いガイドライン通りに進んで、車が自転車に配慮する。おかげで車との接触事故は少ないと思います。一方、消えかかっている「止まれ」では、車が止まることを知らずに、人がいなければ止まらずに通り過ぎていく車がいます。早く道路にある「止まれ」をすぐ直してほしいです。
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中学校部門 優秀賞
空に描くもくもくアート / 砂原 颯太
撮影者コメント
空の雲を見ていて、キレイだなぁと思った。えんとつから出ているけむりを見て、灰色だなぁと思った。2つの「もくもく」を見て、雲の写真をとっている方が楽しくて、何枚もとってしまった。「×」をどのように変えていけるか。正直、分からない。工場で作られている物も大事な物かもしれないから。けれども、けむりを出さなくて済む物作りができるようになったら良いなと思う。
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中学校部門 優秀賞
身近なことから一つずつ / 野々山 咲希
撮影者コメント
この写真をとった理由は、環境について何かをしたいと思っても、みんながみんなすぐに行動にうつすことは難かしいと思ったので、生活に欠かせない鉛筆という身近なものをとることで環境問題をもっと身近に感じてもらい、少しづつでも行動にうつしていければ今よりも、もっともっといい地球にできると思ったので、最後まで使ってほしいと言う気持ちをこめてこの写真と作品名にしました。
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中学校部門 優秀賞
海からの贈り物 / 畑 聡太
撮影者コメント
〇はきれいな砂浜に落ちていた貝がら。×は砂浜に落ちていたペットボトルについている貝。どちらも、海が波で砂浜へと運んだ貝。海からの贈り物。あなたはどっちの贈り物がほしいですか?ペットボトルについていた貝も、ごみがなければ流木などの自然の物に住めていたかもしれません。海にごみを捨てない努力をし、きれいな砂浜を増やし、貝達にも本来あるべき自然の住みかに住める環境を作りましょう。
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中学校部門 優秀賞
見上げた風景 / 花田 海葵
撮影者コメント
この夏久しぶりに宮崎の祖父母の家に帰省しました。近くの大きな森で、風の涼しさを感じながらふと見上げると、上に上にと広がる木の枝が作り出す緑が私を包み込んでいるようで、心地よさを感じました。東京ではアスファルトやガラス張りのビルに囲まれて生活しているため、正反対だなと思いました。アスファルトやビルをなくすべきだとは思いませんが、心地よく過ごせるために緑地を都会にも増やしたいと改めて思いました。
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中学校部門 優秀賞
何が違うのか / 深田 琥太郎
撮影者コメント
私は、「×」の道を通ったとき、人は想像力が欠けていると考えた。針金を巻きつけると木が可哀想だと思った。鉄の棒を打ち込み、それに巻きつけるという考えもあったかもしれないが、巻きつけている。人権問題は国際的に解決していく方針だが、動植物は関係ないのだろうか。人と動植物の命は何が違うのか。私は、このことをきっかけに、色々な物事に対し、皆が想像力を働かせて行動を起こすことができる社会になれば良いと思った。