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学校団体部門 最優秀賞
長崎県立長崎明誠高等学校 〈長崎県〉
学校データ
長崎明誠高等学校はキャリア教育を推進する総合学科で1学年4クラス160名。自己の進路にあわせて100以上の開講科目から自分だけの時間割をつくる。このシステムは九州では本校1校のみ。全国でも数校しかない。このシステムの中で1年次は自己のライフプランを立てる。2年次はその実現のため様々なスキルを体験的に習得するキャリアプランを学ぶ。3年次はこれまでのキャリア教育の集大成である課題研究を生徒達は個人で行う。このような3年間のキャリア教育を推進し、国公立大現役合格から就職まで多様な生徒の進路実現を果たしている。令和元年度このキャリア教育推進プログラムで文部科学大臣賞を受賞している。
教諭コメント
この度は本校の生徒達の作品を学校団体最優秀賞として評価していただきありがとうございます。環境問題への意識向上、及び「課題発見」・「課題解決」・「伝える力」の成長機会の提供というコンテストの目的に生徒たちは共感し、主体的に作品を提出してくれました。このコンテストにより発見した問題を課題研究へと深化させ解決案を提言し、九州高等学校生徒理科研究発表大会で第2位優秀賞や九州JICA国際協力実体験プログラム最優秀第1位の高い評価を得る生徒達が現れてきました。2学年キャリアプランの探究的な取り組みでは、ふるさとの〇の風景や×の風景から改善策を長崎明誠学習成果発表会で提言・発表しました。このコンテストをきっかけに生徒の探究的な活動を高いレベルに引き上げることができました。このコンテストは生徒の無限の可能性を引き出してくれるプログラムです。
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学校団体部門 優秀賞
新篠津村立新篠津小学校 〈北海道〉
学校データ
新篠津小学校は、村内の5つの小学校がひとつとなって、昭和53年に開校しました。今年は、開校45年目を迎えています。学校の周辺には豊かな田園風景が広がり、近くのキャンプ場にある展望台からは地平線を望むことができます。村では、米や野菜などの生産が盛んです。村の方と米や小豆を育て、収穫する体験を通して郷土愛を深める学習も行っています。また、冬になるとワカサギ釣りもできる「しのつ湖」の周りに、毎年植樹をして、自然の保存と保全に取り組んでいます。全校児童が126名と小規模な学校ですが、一人ひとりが郷土を愛し、児童・保護者・地域住民・教職員が一体となって学校を創りあげています。
教諭コメント
この度は、学校団体優秀賞をいただき、誠にありがとうございます。昨年度に引き続き、6年生が国語科を通してコンテストに取り組みました。『私たちにできること』という学習で、身の回りにある問題を見つけ、解決策を提案しました。村の自然に誇りを持っている子ども達は、環境問題に敏感です。最初の学習で良い所と課題を聞くと、「自然」「ゴミが落ちている」ということが一番に出てきました。一人一台のタブレットがあるので、各々が良い所と課題を「どうすれば伝えられるか」真剣に考えながらシャッターを押していました。今回の取り組みは、子ども達にとって自分たちが住む村の事や環境問題について、改めて考え直す良い機会になりました。今回の受賞を励みに、環境問題を含め様々な課題に対して自ら考え、行動できるように成長していくことを期待しています。
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学校団体部門 優秀賞
白河市立五箇小学校 〈福島県〉
学校データ
「みんなで仲よく勉強します」「力を合わせてがんばります」「自分も人も大事にします」これら三つの誓いが本校児童の合い言葉であり、また、本校の教育目標となっています。古来、「沃野」として多くの命を育んできた豊かな土壌の上に立つ本校では、64名の児童がのびのびと学びを深めています。特に力を入れている書写教育は、児童からしても「五箇の自慢」と言えるほど子ども達に根付いています。また、児童プロデュースによる野菜作りから食品加工、販売まで行うといったキャリア学習や、地域の歴史探究など、豊富な地域教材・人材を活用した教育を進めています。
教諭コメント
この度は学校団体「優秀賞」として評価してくださり、大変嬉しく思っています。本コンテストには、4学年全6名で参加いたしました。社会科の学習の中で、福島県がリサイクル率全国最低、県民一人あたりのごみの排出量がワースト2位(令和2年度)というニュースに衝撃を受けた子ども達は、「ごみ問題に対するみんなの意識を変えたい」「自分達にも何かできることはないか」と話し合ってきました。そして、身近なところから意識を変えていくために、見学学習や調べ学習で得た知識をもとに自分達でリサイクル推進動画を作成し、地域に公開しました。本コンテストへの参加は、子ども達が環境を守る大切さを再認識するのに十分な機会となり、普段何気なく歩いていた登下校も、落ちているごみはないか気にしながら歩くようになりました。また、自分達が住む地域の自然の豊かさ・美しさを改めて実感する機会にもなり、一層郷土愛を深めることができました。
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学校団体部門 優秀賞
私立武蔵野大学中学校 〈東京都〉
学校データ
武蔵野大学中学校高等学校は、生徒の熱量を引き出す様々な取り組みを通して、失敗を恐れずチャレンジをすることのできる学校です。2024年に開学100周年を迎える本校は、「仏教精神にもとづく真の人間教育・人間成就の教育」を建学の精神とし、人格教育を全ての基本と掲げ、何事にも果敢に挑戦していく姿勢を推奨しています。中学校の「言語活動」や高等学校の「LAM」「MAP」を始めとする様々な取り組みを通して、自己を成長させる機会を多く取り入れています。近年、何かと制限を強いられる時代となりましたが、こんな時代だからこそ、生徒の中にある限りない熱量を引き出す取り組みを続けています。
教諭コメント
この度は「学校団体優秀賞」「個人優秀賞」を頂きまして誠にありがとうございます。本校では“見る”“知る”“実行する”を合言葉にSDGsに取り組み、その一環として「環境フォト・コンテスト」に参加しています。今回、優秀賞を受賞した中学2年生は2回目の応募となりますが、環境に対する考えや社会問題に関心を寄せる姿勢に1年前とは明らかな変化が見られました。コンテストでは多くの生徒が昨年度とは違う題材を選びました。中には敢えて同じ題材を選び、違う視点で環境問題を捉えた生徒もおります。これらの経験を踏まえて身近な地域から広く世界の現状を知り、「中学2年生の自分たちにできることは何か」を考えました。生徒それぞれが環境や世界の人々へ思いを繋げ、学校全体で難民支援を行うに至っています。今後も様々な角度から物事を見ることが出来るよう、柔らかな感性を大切にして成長し続けて欲しいと願っています。
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学校団体部門 優秀賞
時津町立鳴北中学校 〈長崎県〉
学校データ
本校は創立32周年を迎える学校です。本校がある時津町は、長崎市に隣接し、大村湾の南部に接しています。江戸時代、時津港は長崎街道の近道としての「時津街道」として交通の要所で、港町、宿場町として発展しました。現在は、長崎市のベッドタウンとして、都市化が進んでおり、付近には、大型の商業施設が立ち並んでいます。小高い丘の上に建ち、きれいな大村湾を眺めることができる本校は、全校生徒は288名で、校訓は「研学 協和 健康」です。以前からふるさと学習に取り組んでおり、1年生では、郷土の歴史、郷土料理、ペーロンなどの伝統行事の学習や体験も行っていました。
教諭コメント
本校は、総合的な学習の時間で、ふるさと学習を行っています。1年生は「ふるさと時津を知る」というテーマのもとに、今回初めて参加させていただきました。班活動を取り入れ、話し合いを進めながら校外学習に出かけました。撮った写真とコメントは、応募用紙とは別にエントリーシートを作成し、学年内で「〇と×」コンテストを行いました。1年生全員で上位3作品に投票し、選ばれたの3つの班の作品は、9月に行われた文化祭で発表しました。この学習を終えた生徒からは、「あらためて時津のいいところを考えることができた。」「今まで考えたことがなかった良さを知ることができた。」「課題を見つけたことで、自分たちにできることはないか考えた。」などの感想が出されました。
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学校団体部門 優秀賞
秋田県立新屋高等学校 〈秋田県〉
学校データ
新屋高校は、秋田市西部に位置する男女共学の普通科高校で、昭和59年に開校し、2年後には40周年を迎え、「自尊・自知・自制」の校訓のもと、社会の幸福に貢献できる有為な人材育成に努めております。令和3年度に秋田県第1期SDGsパートナーに登録され、令和4年度には秋田県内初となるジェンダーレス制服の導入、令和5年度にはデジタル探究コースの設置など、秋田県内でも活気あふれる高校です。生徒会活動や部活動も盛んで、生徒一人ひとりがその個性を発揮しながら「本気で挑戦」することをモットーに頑張っている学校です!
教諭コメント
学校団体優秀賞、個人銀賞の表彰ありがとうございます!昨年度、第1期秋田県SDGsパートナーに登録されたことをきっかけに、理科内で協議し、本校では初めて、全学年が環境フォトコンテストに参加しました。本校ではジェンダーレス制服を導入したり、生物多様性の研究に取り組んだり、SDGs普及に向けたイベントを行ったりと様々なことに「本気で挑戦」し続けてきております。今回はそのような流れの中、夏休みの課題として、このコンテストに全学年で参加することができました。今回の取り組みを通して、日常を「観察」する視点や態度の育成に繋がった手応えがあります。今回学んだ視点や気づきを今後に活かしていければと思います。この度は、誠にありがとうございました。
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学校団体部門 優秀賞
佐賀県立佐賀商業高等学校 〈佐賀県〉
学校データ
佐賀県立佐賀商業高等学校は、創立115周年を誇り、これまでに県内外に優れた人材を輩出している県内トップの商業科専門高校です。現在は商業科、グローバルビジネス科、情報処理科を設置し、全18クラス、715名の生徒が在籍しています。「佐商プライド」を合言葉に、学校生活のあらゆる機会を通して自己を成長させ、変化する経済社会に主体的に対応できる能力と態度を育むことを教育方針としています。部活動も非常に盛んで、運動部は15の部活動が佐賀県強化指定校に選ばれています。簿記部や情報処理部、九州で唯一の速記部など商業系部活動も全国大会常連。高度資格取得を目指しています。
教諭コメント
この度は学校団体優秀賞をいただき、誠にありがとうございます。本校では一昨年度より1年家庭科の授業を中心に「SDGsを自分ごと化、実践・発信」をテーマに体験を重視した学びを深めています。授業開きで「SDGsを自分ごと化する冊子」を配付し意識付けを行います。ゴールデンウイークには「私が見つけたSDGs」(写真とレポート)に取り組み、発表会を実施。様々な視点での発表を聞き、生徒たちは刺激を受けたようです。本コンテストは夏休みの宿題とし、応募後は全生徒分をパネルにしました。企業や外部と連携した講演会も開催し自身の生活を見つめなおす契機にしています。また、秋の文化祭では「SDGsを自分ごと化」を学年企画し、「ピンクシャツチャレンジ」や全校生徒を巻き込んだ「おにぎりアクション2022」に挑戦、本コンテストのパネルも展示しました。楽しみながらも真剣に活動に取り組み、自分ができる社会貢献を実践しようとする生徒の姿に大きな成長を感じ、今後のますますの成長に期待しています。
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学校団体部門 わたしのまちの○と×賞
山形市立金井小学校 〈山形県〉
学校データ
金井小学校は、今年で122年目を迎えた、児童数779名の大規模校です。山形市の北西部に位置し、古くからの集落と新しい市街地が併存し、広大で緑豊かな田畑に囲まれています。金井地区は、古墳時代の集落跡地である国指定史跡「嶋遺跡」や鮨洗地区の国指定重要文化財「木造十一面観音立像」など、歴史・文化資源が点在する、自慢の地区です。1927年に、日本とアメリカの友好を深めるために贈られた、約1200体の青い目の人形のうちの1体が本校にあります。「かしこく、なかよく、いきいきと」を学校教育目標に掲げ、「チーム金井」の精神で日々の授業づくりや学級経営に取り組んでいます。
教諭コメント
この度は、「わたしのまちの〇と×賞」をいただきありがとうございます。私たちは、「自分の地区について詳しくなりたい」という思いから、総合的な学習の時間で地区探検を始めました。普段意識していないだけで、自然あふれる景色が広がっていること、歴史あるものが多く残されていることに気づいただけでなく、地区内にごみが落ちていることにも気づきました。この気づきをみなさんに知ってもらうために写真に収めることにしました。また、学習を続ける中で「残したい景色や歴史を守りたい」という思いが生まれ、ごみ拾いや清掃で表すことになりました。さらに、プロのカメラマンさんや地域の方とつながり、「本物を知る楽しさ」を実感することもできました。写真展やスタンプラリーを開こう、カードゲームやポスターをつくろう、動画にまとめようと学びが広がっています。