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中学校部門 金賞
幸せな居場所は何処に在る…? / 堤 愛菜
撮影者コメント
日当たりも良く、大切に美しさを保たれてきた明るい竹林と竹の子の先端で気持ち良さそうに日向ぼっこをしている自然のあり。対照的に硬く無機質なコンクリートに捨てられたコンビニのごみに甘い餌を求めてせわしなく動き回る都会のあり。私は人の出したごみに群がるありより、美しい自然の中で植物の蜜によるありの方が幸せそうに感じました。 ×の光景を減らすにはごみを捨てない事はもちろん、落ちてるごみも拾っていきたいです。
カメラマン講評
堤さんの作品はいずれも地面を斜めに配置し、被写体を左下から右上に向けて画面の手間に大きく配置することで迫力のあるダイナミックな写真に仕上がっています。そんな中で小さな蟻の存在に目を留めています。同じように甘い蜜に集まる蟻でも人の出したごみに集まる蟻よりも、自然の植物に集まる蟻の方が幸せに見える堤さんの心にほっこりさせられた作品でした。
審査員総評
ありを主役に同じような構図で撮られた写真ですが、〇の写真からはありの居心地の良さまで伝わってくるような作品です。一方、×の写真からは無機質な冷たさを感じます。小さな被写体の幸せに思いを馳せた作者の着眼点が素晴らしく、環境問題は私たち人間だけの問題ではないことをあらためて感じました。
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中学校部門 銀賞
その虹はきれいですか? / 伊牟田 梨華子
撮影者コメント
コロナ禍に長雨、気も滅入る夏休みのある日の夕方、空を見上げると大きなダブルレインボー!コロナも近い将来収まり、平和な日々が訪れる予感がし、心が明るくなった。一方、近所の公園の水道で撮った一枚、誰かのBBQの跡だろうか。ゴミと共に泡に浮かぶ虹は、とても毒々しく、悲しい気持ちになった。私たちの心を癒してくれる自然。自分の今している行動が、自然に対して恥ずかしいものではないか?今一度考えていきたい。
カメラマン講評
伊牟田さんの作品のテーマは虹です。〇の写真は夏の日の夕方のダブルレインボー、虹を写真に撮るのは難しいけれど、良く撮れています。大胆にフレーミングして、どこまで伸びているのか想像するのも楽しいですね。×の写真は公園に溜まる水に虹色の泡。洗剤の垂れ流しでしょうか。伊牟田さんと同じように悲しい気持ちになった人は多いと思います。とても心に訴えてくる作品でした。
審査員総評
珍しいダブルレインボーを見つけた貴重な瞬間。街にも光が射し、憂鬱な気持ちも晴れたことでしょう。反面、楽しい時間を過ごした後に残された空き缶の間から浮かぶ泡から放たれる七色は、もの悲し気な色に映ります。この泡は何から生まれた泡なのでしょう。美しい街並みの維持、自然環境を守ることは、一人ひとりの責任ある行動にかかっていることを感じる作品です。
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中学校部門 銅賞
災害時の選択肢 / 柳澤 茉凛
撮影者コメント
八月の中旬に息抜きがてら見に行った竹林で付きそってくれた母が言ってくれた言葉からここの写真を使おうと思いました。竹林は災害時は絶対に安全と言われる程、頼りになる場所で、特に地震が起こった際は竹林に逃げ込めと言われるくらいです。絶対的安全を誇る自然の竹とどこまで行っても絶対に安全とは言いきれない人工物、人はここぞとなった時、一体どちらを選ぶのでしょう。
カメラマン講評
柳澤さんの作品は災害時にどうなるか、を考える作品構成ですね。〇の竹林はお母様のアドバイス通り、災害時には安全と言われている柔軟さ優しさを持っています。見ていてもとても清々しいですね。緑と光のコントラストが美しい写真です。一方×の街のビル群は一見きれいかもしれませんが、災害時にはガラス片が落下したり、火災が起きたら避難が大変、など安全なものではありません。今一度何を選ぶべきなのか考えさせられる作品でした。
審査員総評
同じように空に向かって立つ竹林とビル群がうまく対比された構図でとても迫力があります。どちらも光が当たり美しい光景ですが、私たちが大事にすべきものを作者の投げかけによってあらためて考えさせられました。美しさだけではなく力強く私たちを守ってくれることもできる竹林。環境、そして災害にも結び付けた奥深い作品です。
※安全を確保した上で撮影されています。
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中学校部門 審査員特別賞
在来生物の多様性 / 渡邉 志織
撮影者コメント
この2枚の写真は同じ田んぼで撮りました。田んぼにはアマガエルなど、たくさんの在来種の生き物が生息しています。ですが中には人間が持ち込んだ外来種の生き物もいて、生態系に影響を与えているそうです。ピンク色の塊はジャンボタニシという外来種の卵です。食用に輸入されたものが逃げ、どんどん増えていると知りました。これ以上、人間の都合で外部から生き物を持ち込まず、在来種の生き物たちを守っていきたいと思いました。
審査員総評
一瞬、どちらも〇の写真に見えますが、生態系に関する知識のある作者だからこそ、気づくことができた作品です。私たち人間の勝手な行動が生態系に影響を及ぼし、そのことに気づかずに見過ごしていることも多いのかもしれません。自然を大切に守っていくためには、私たちが自然に寄り添い、学び続けることが必要だと気づきを与えられました。
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中学校部門 優秀賞
アートの基準 / 石本 七花
撮影者コメント
私は小学生の頃、周りが見易いからとビニール傘を使っていました。一見便利で使用しやすいのですが、強風に煽られると骨は折れ、ビニール部分は破れます。安価な為、壊れるとその場に捨てられていて危ないのです。先日、私はカラフルなビニール傘を空に並べたアート作品を見て素敵だなと思いました。折れた傘はアートになるでしょうか?私は今、ポリエステル繊維で出来た傘を使っています。大切に使いたいです。
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中学校部門 優秀賞
暗がりは最高の化粧 / 大谷 東輝
撮影者コメント
これらの写真は日本を代表する観光名所、レインボーブリッジです。夜、辺りが暗いと橋がライトアップされてとてもきれいな夜景です。しかし、昼に見てみると海はゴミと灰汁がたまり、とてもよごれていました。暗いと見えないが、明るくなるとその実態が分かるという意からこの作品名をつけました。私の対策として提案するのは、誰でも使えるタモ網を配置して誰もがそれをすくえる、そんな環境を準備してほしいです。
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中学校部門 優秀賞
空の落書き / 崔 莉乃
撮影者コメント
街を歩いていると、×のような落書きをよく見つける。落書きという行為は景観の美しさを破壊してしまう。一方、〇は空に綺麗な虹が架かっており、環境の質が損われるようなことは断じて無い。私たちが壁に描く落書きも、空の落書きのように、もっと美しさの配慮をするべきだと思う。私たち一人一人が、落書きや公共的空間でのゴミ投棄などで、建物を汚さず丁寧に扱うことを心がければ、×を変えていけるのではないだろうか。
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中学校部門 優秀賞
美しい世界を守ろう! / 佐々木 かのん
撮影者コメント
ゴミ問題とは、日常生活や経済活動、災害などに伴い発生したゴミ、廃棄物に関する問題のことです。ゴミ問題をなくし、より良い環境を築いていくためには、1人1人がより意識していかなければならないと思います。ゴミ問題をなくすためには、ポイ捨てをしない、ゴミの量を減らすなどといった行動が必要となっていくと思いました。美しい自然を守っていくために、今までよりもゴミの量を減らす努力をしていきたいと思います。
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中学校部門 優秀賞
大切にしたい私達の川 / 寺田 涼子
撮影者コメント
写真は鹿児島市の中心を流れる甲突川です。その源流は「平成の名水百選」に認定される美しい水質を誇りますが、「×写真」のように、河口付近では顕著な水質汚染が見られます。原因は、家庭からの生活排出や鹿児島湾内の養殖の影響などと言われてます。また、近年の温暖化による海水温上昇で、河口付近の水質汚染は更に進行していると考えます。私は環境に与える負荷の少ない生活を実践することで甲突川を大切にしたいです。
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中学校部門 優秀賞
キャンバス / 中野 うらら
撮影者コメント
雨上がりに美しい虹を見た。少し陽が傾きかけた淡い水色の空のキャンバスに架かるカラフルな虹。一方、コンクリートの壁のキャンバスにはスプレーの落書き。美しくないし、治安が悪そうに見える。一時はこの様な落書きをよく目にした。何もない所には何か描きたくなるらしい。しかし、私の町では壁画による町づくりにより、素敵な壁画が点在し、落書きが減った。人の心理を巧みについた素晴らしいアイディアだと思う。
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中学校部門 優秀賞
散歩道 / 橋本 英奈
撮影者コメント
ここは夕日の散歩道という場所です。川に捨てられ右横の海まで流れついて、ここにたどりついたようです。本来なら歩くのに気持ち良い場所ですが、ゴミがあることで、汚い道へ変わっています。ゴミの多くはペットボトル。自はん機や公園にゴミ箱があるのに関らず近くにポイ捨てするのは、こういったゴミの集まりにつながるんだと知りました。めんどくさがらず、ゴミ箱にゴミを捨てれば、道はきれいに変わっていけると思います。
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中学校部門 優秀賞
タバコを吸っている意味? / 藤部 真誠
撮影者コメント
僕は毎日タバコを吸っている人を見るたび思います。なぜ、タバコを吸うのかと。タバコを吸っていいことも無いし、周りにもめいわくがかかるし、地球温暖化にもなる。でもタバコは法律違反ではないと言うのです。こんなにもタバコを吸ったらCO²が出て地球温暖化になると知っているのに。今の子供達が大人になったらもっと大変になってしまう前に地球温暖化の一つの原因であるタバコをどうにかした方が良いと思います。
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中学校部門 優秀賞
自然と人が生んだトンネル / 山田 明日紀
撮影者コメント
トンネルという言葉の形は同じものだけれど、自然がつくり出したものと人々がつくり出してしまったものはこんなにも違っているんだということを表したかったのでこの写真にしました。自然がつくり出した作品を人は簡単に壊すことができるけれど、もう二度と元の姿にもどすことはできないし印象もかなり変わってしまうんだなと改めて思いました。
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中学校部門 優秀賞
丸だけど〇じゃない / 洪 鎮宇
撮影者コメント
〇の写真は、まん丸な満月を指でつまんでいます。まるで、光る宝石のようです。一方×の写真は、ペットボトルを上から見た様子を、〇の写真の月に見たてています。どちらもまん丸です。しかし、ペットボトルはプラスチックなので環境には〇ではありません。僕は、まん丸な月とまんまるなペットボトルを比べてみました。3Rを意識して、プラスチックゴミの排出量を減らしたいと思います。