-
学校団体部門 最優秀賞
学校法人都築教育学園鹿児島第一中学校 〈鹿児島県〉
学校データ
雄大な霧島連山が一望できる本校は「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし、自由な校風のなかで中高一貫教育を実践する進学校です。変容する現代社会において、生徒一人ひとりとの親密なコミュニケーションを重視しています。生徒たちの個性をみつめ、自らが描いた夢を実現させていく「自分をつくる第一歩」を踏み出せるように、正解のない問いを考える力を育む英語でのPBL授業や、アート思考とプログラミング融合の探求の時間を設けるなどし、積極的に新しい教育活動を創造しています。輝かしい可能性を持つ若者たちを鹿児島から世界へ送り出したいという理念のもと教育活動に取り組んでいます。
教諭コメント
この度は本校生徒たちの作品を学校団体最優秀賞として評価いただき、誠にありがとうございます。生徒たちの頑張りと輝きが認められ、教員として大変光栄に思います。今回は中学2年生PBLの課題として初参加となりました。日々尊重している感性や個性を存分に発揮してほしいことから、敢えて写真の撮り方などは事前指導せず臨みました。結果、生徒たちの培ってきた視点で、問題に等身大で向き合う姿が反映された作品になったと感じています。また、応募後は授業内で環境フォトコンテストを開き、一人ひとりが1分間スピーチを行いました。何故その写真を撮ろうと思ったのか、着目点や伝えたいこと、撮影エピソードなども交えて発表し、写真公評やクラス内投票を取り入れるなど工夫しました。生徒たちからは自分にない視点や考え、発想に気づいたという声が挙がり、身近な環境に関する意識を高めることができました。
-
学校団体部門 優秀賞
札幌市立中沼小学校 〈北海道〉
学校データ
私たちの中沼小学校は、今年で73年目を迎える学校です。学校のすぐ南には、彫刻家イサム・ノグチにより、公園全体が一つの彫刻作品として設計されたモエレ沼公園があります。その雄大な姿は「大地の彫刻」と呼ばれ、訪れる時間や移り変わる季節によって、様々な表情を見せてくれます。私たちもいろいろな学習や行事で、そんなモエレ沼公園に出掛けています。また、中沼小学校は、児童140名ほどと札幌市の中では小規模な学校であるものの、全校で和太鼓の活動に取り組み、秋には和太鼓発表会を行っている、私たち自慢の学校です。
教諭コメント
子どもたちは、地域に昔は自生していたホタルについて学び、実際に学校でホタルを育てながら、どうしたらホタルが戻ってくるかを考え、様々な活動をしてきました。豊かな自然があふれる場所だと思っていた自分たちが住む地域ですが、よく見るとたくさんのゴミが落ちています。自分たちに何ができるかを考えるとともに、この現実を多くの人に知ってほしいという思いをもち、これからも残していきたい風景と、改善していきたい様々なゴミを写真におさめました。カメラをもってモエレ沼公園に行ったときは、公園の色々なところに行き、角度や遠近感も工夫してお気に入りの写真を撮りました。活動を通して、自然を守ることの大切さや、地域への思いが一層高まりました。
-
学校団体部門 優秀賞
私立智辯学園和歌山小学校 〈和歌山県〉
学校データ
智辯学園和歌山小学校は、1978年に開校した本中学校・高等学校に加え、2002年4月に開校しました。「誠実・明朗」を校訓とし、小学校入学から高等学校卒業までの12年一貫教育の中で、「知性と品格」を兼ね備えた次世代のリーダーを育成することを教育目標としています。自分の可能性を信じ、豊かな心を持つ人に育ってほしいとする、総ての親の願いに応えるため、「こころ」の教育を推進し、児童・保護者・教員が三位一体となって「こどもたちの夢」を育て、叶える教育を大切にしてきました。これまで多くの卒業生たちが難関大学や医学部医学科へと進学しています。今春で開校から20年目を迎え、日々の授業や学校行事の中で児童たちが主役として活躍する教育を実践しています。
教諭コメント
この度は、学校団体「優秀賞」をいただき、誠にありがとうございました。本小学校の3年生は、SDGsに取り組み、世界の諸問題を自分のこととして考えてきました。そして、「世界のために自分ができること」を話し合い、行動しています。環境問題の取り組みの一つとして、春の遠足で行った片男波公園では、砂浜に落ちていたゴミ拾いをしました。拾ったゴミは、種類に分けて観察してから持ち帰り、後日授業で気づいたことを発表し合いました。SDGsの活動を通して、児童たちはごみや環境問題と向き合うことができ、「よりよい世界を自分たちでつくりたい」「自分たちにもできることがある」という気持ちが高まりました。そんな中、環境フォトコンテスト「わたしのまちの〇と×」を知り、参加させていただきました。撮影した写真や感じたことを発表する児童からは、主体的に環境問題について考え参加している様子が伝わってきました。また、この「わたしのまちの〇と×」活動を、姉妹校オーストラリアのコーニッシュカレッジとオンラインにて国際交流をすることが決まっています。児童たちの環境に対する意識が世界へと広がっていくことを願っています。
-
学校団体部門 優秀賞
鳥取市立北中学校 〈鳥取県〉
学校データ
本校は、鳥取市を象徴する山として市民に親しまれている久松山の麓に位置している。久松山の山頂には鳥取城本丸跡があり、周辺には、県庁、県立博物館、国の重要文化財である仁風閣(『るろうに剣心』の撮影場所にもなった)などの名所旧跡がある。また、久松公園は桜の名所でもあり、学校の周辺は歴史と文化の香りが漂う場所である。今年で創立74年を迎え、全18クラス、生徒数422名の中規模の学校である。校訓は、「真理・敬愛・根性」のもと「響き合う学校・切磋琢磨する学校・目指せ北辰~鳥取市のリーダーになれる気概を持つ生徒づくり~」を学校のスローガンとして日々の教育活動を進めている。
教諭コメント
この度は学校団体優秀賞、個人奨励賞の受賞、誠にありがとうございます。保健体育科教員をはじめ教職員・生徒一同大喜びです。昨年度に引き続き、環境問題について課題解決に向けた一助になればと思い応募しました。生徒の視点は純粋で、私たちの気づかない場所に目を向けたり、精一杯考えて撮影した選り抜きの1枚を選んだりして、提出してくれました。写真とコメントを見ると、身近なことから世界へと意識していることで、教師のほうが学ばせてもらっていると感じます。撮影にあたりご協力いただいた保護者の皆様に感謝するとともに、今回のテーマを通してこれからの時代を担う子どもたちと、共に考える時間をとれたということが、課題解決に向けた大きな一歩であったと強く思います。
-
学校団体部門 優秀賞
私立東海大学付属静岡翔洋高等学校中等部 〈静岡県〉
学校データ
東海大学の建学の精神のもと、1999年に学園発祥の地である旧清水市に東海大学付属翔洋高等学校が開校され、2003年同地に東海大学第一中学校が移転し、校名を東海大学付属翔洋中学校として新たな歴史を歩み始めました。さらに2015年に東海大学付属静岡翔洋高等学校・中等部に変更し、現在に至ります。「生徒の豊かな心と創造性をはぐくむ教育」「柔軟な思考力と判断力を養う教育」を掲げ、地域に貢献し、有為な人材を育てて社会に送り出すという使命のもと、発展を続けています。また、世界文化遺産「三保の松原」という美しい景勝の地にある本校は、その地に恥じぬよう美化活動にも積極的に取り組んでいます。
教諭コメント
この度は、学校団体優秀賞を頂きまして、大変光栄に思います。今回初めて、部活動の一環として希望者を対象にコンテストに取り組みました。本校は海や公園が周囲にあり、自然に触れ合う機会が多いため、環境や社会における問題に向き合いやすいと捉え、未来を見据えて日々の生活をよりよくするためにどうあるべきかを身近な視点から考えさせたいと思いました。コンテストを通して、生徒が個々の目線で現状の問題点を探すだけでなく、どうすれば改善できるのかまで考察することで、主体的に学ぶことができたと同時に、環境について意識付けをするよい機会となりました。また、何気なく送っている日々の生活の中で、身近に潜む小さな問題に気づくことが環境問題を解決していくための第一歩になると感じました。この度は本当にありがとうございました。
-
学校団体部門 優秀賞
大阪府立茨木西高等学校 〈大阪府〉
学校データ
大阪府茨木市紫明園にある全日制普通科の高等学校で、JR茨木駅1.6㎞、閑静な住宅街の高台に位置し、緑に囲まれた校舎より北に北摂の山並みを望む恵まれた環境にあります。創立は1976(昭和51)年で、46年目を迎え、現在、1年6クラス、2・3年各7クラス、783名が在籍しています。約6割が大学、3割が専門学校へ進学しています。校訓「和」。「茨西PRIDE」を合言葉に「TEAM茨西」としてそれぞれの「志をカタチに」するため、ICT教育、国際理解教育、消費者教育など様々な教育を実践しています。地域と連携した活動にも取り組み、食育、環境、防災コンテスト等での上位入賞も重ねています。
教諭コメント
家庭科2年生での取り組みです。本年度、SDGsをテーマに学習をすすめており、学校でひとり一人に配布されたChromebookを使って、「SDGs啓発ポスター」を作成し、消費生活センターと連携し、展示するなどの活動も実施しています。今回、生徒たちは、コンテストで賞がとれるようにと大変意欲的でした。SDGsを視点に置いて持続可能な社会を構築するため自らの行動を考え、身近な地域を観察。「〇と×」自己の考えを表現した写真を撮り、考察。完成した作品を見せ合い、説明し合うことで、お互いの気づきを共有し、身近な環境問題を他人事ではなく自分の事として意識し始めました。自己の新しい発見です。人や社会、SDGsの推進、エシカル消費の必要性を考える消費行動改善の第一歩となる良い学びになりました。今回の受賞により、生徒の自己肯定感が高まる良い機会にもなりました。本当にありがとうございました。
-
学校団体部門 優秀賞
大阪市立汎愛高等学校 〈大阪府〉
学校データ
本校は今年で創立80周年を迎える伝統校です。普通科、体育科の他、全国唯一の武道科があります。卒業生にはロンドン五輪柔道女子78kg超級銀メダリスト杉本美香さん(武道科卒業)がいます。部活動が盛んで、全国大会や近畿大会等で毎年多くのクラブが活躍しています。また、本校では「汎愛祭」と銘打ち、体育の部と文化の部を連続して行います。汎愛祭では3学年を縦割りにして団を結成する団活動を中心として取り組んでいます。普通科では多様な選択科目を用意し、幅広い進路選択が可能となるよう工夫をしています。体育科・武道科では専門種目を極めるため、スポーツに関連する施設が充実しています。
教諭コメント
この度、学校団体優秀賞をいただき、たいへん嬉しく思います。「環境科学」という授業において、夏休みの課題として本コンテストに初めて応募しました。生徒たちは最初、何を題材にしようかと戸惑っていましたが、例を提示したり、身近なところから考えてみればというアドバイスをしたりすることで、学校の登下校や旅先で、少しずつ環境について考えるようになりました。写真を撮影する中で、公園や街並み、河川など、大きな視点で写真を撮影すると、「〇」の写真を撮ることができる。でも、公園の植木の間や道路の隅、橋脚のそばなど細かい視点で見るとゴミなどが落ちていて「×」の場面がたくさんあることに気付いたそうです。その後、写真の説明とともに、込めた想い、そしてこの写真に関連する環境問題について調べて発表しました。環境フォト・コンテストを通して身近な環境問題を考えるきっかけになりました。生徒たちが、今後も環境問題について自ら考え、行動し、より良い「わたしたちのまち」にしていって欲しいと思っています。
-
学校団体部門 わたしのまちの○と×賞
周南市立富田東小学校 〈山口県〉
学校データ
本校区は、周南市の西部に位置し、校区内にはJR新南陽駅や大型店舗がある旧新南陽市の中心地にあります。校区の近くには、富田川、永源山公園、観音様の森などがあり、学校行事などで自然とふれあうことのできる場となっています。本校は市内でも有数の大規模校で、県内では珍しい自由服の学校であり、「品と力と夢のある児童」の育成をめざして取り組んでいます。平成24年度には、学校運営協議会を設置し、コミュニティ・スクールとして地域全体で子どもたちの成長を見守っていこうとする機運が高まっている中、保護者や地域の方々の教育に対する関心が高く、学校への協力体制が整っています。
教諭コメント
この度は、学校団体特別賞を頂き、大変光栄に思います。今回、コンテストへの参加を通して、SDGsの17項目にある「環境問題」に目を向けてほしいと思い、夏休みの課題の一つとして全校児童に参加を呼びかけました。日常にある暮らしの風景を「あたりまえ」として捉えるのではなく、「自分達には何ができるのか?」と主体的に行動することの大切さを学ぶことができました。様々な社会の課題とSDGsとのつながりを知り、「持続可能な世界を築くためには、何をしたらいいのか。また、将来自分はどのように目標達成に貢献できるだろうか。」それを考えることが、2030年の世界で主役となって活躍している、いまの子どもたちになります。そのため、このコンテストをきっかけに、子どもたちがこれらについて知ることは、持続可能な社会への動機づけや、大きな目標を持って社会課題を学ぶことにつながるのではないかと期待しています。