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金賞 | 大澤 花菜 | 涼しさの裏側![]() |
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銀賞 | 石橋 玲音 | ごみ太郎![]() |
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銅賞 | 横手 大輔 | 美しい富士山の継承と現実![]() |
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三菱UFJニコス賞 | 佐藤 優 | 力![]() |
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優秀賞 | 池田 拓磨 | 用水路![]() |
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飯泉 日菜子 | 坂の町![]() |
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伊藤 ありす | みんなの海![]() |
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大上 舞 | 過疎![]() |
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鈴木 大誠 | 便利と絶景とトンネルと![]() |
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藤村 幸佳 | 心の常識![]() |
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古市 梨代 | 用務員さん、ありがとう![]() |
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宮里 うらら | ここは沖縄。ここも沖縄。![]() |
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森田 まみ | 常滑焼の光と影![]() |
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吉原 実里 | 川のごみ![]() |
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奨励賞 |
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高校・高等専門学校部門 金賞 「涼しさの裏側」 / 大澤 花菜

私は、打ち水とエアコンの室外機を撮影しました。猛暑が続く中でエアコンは必要不可欠な物です。しかし、エアコンを使用すると環境にも影響が出てきます。エアコンを使用すると、室外機から出る空気は高温になり、ヒートアイランド現象の原因になります。そこで、私の家では打ち水をして少しでもエアコンを使用せずに涼しくできるように工夫しています。

“涼しさ”の種類に注目したこの作品。誰しも真夏の暑さには我慢できず、冷房機のスイッチを入れると簡単に涼しい風が手に入り心地良くなりますが、同じくらいの熱い風が“裏側”で発生することを作者は心配しています。手間がかかりますが人の手と水を使った裏表のない自然な涼しさは環境の負担になりません。水しぶきの綺麗な放射線とその先にある虹の美しさを見事なタイミングで撮影し、無機質な機械と上手く対比させています。
高校・高等専門学校部門 銀賞 「ごみ太郎」 / 石橋 玲音

私たちの通う学校のそばに流れる川は、あの有名な昔話「桃太郎」の舞台となった川です。この岩場は、おばあさんが洗濯をしていたとされる岩場で、初夏にはホタルが飛び、川魚が泳ぐ美しい場所です。しかし、そこに流れついていたのは「桃」ではなく「ごみ」でした。飲料水の缶やペットボトル等がどんぶらこ、どんぶらこと川上から流れてきていました。「ごみから生まれたごみ太郎」。そんな話で有名にはなりたくないと思います。

豊かな自然の風景に新鮮な空気を感じホッと心が和みます。まるで風景画のような写真に感動し、タイトルの「ごみ太郎」とは無縁の風景と思いきや、×の写真と同じ川とは驚かされました。流れ着いたゴミは危険なのはもちろんのこと、地域の生態系にも深刻な影響を及ぼすものでもあります。ゴミを持ち帰るというマナーを守れば、このようないつまでも残したい美しい川の風景はこれからもずっと続くことでしょう。
高校・高等専門学校部門 銅賞 「美しい富士山の継承と現実」 / 横手 大輔

御殿場市からの、富士山の景観は素晴らしい。富士山は世界文化遺産に登録され登山や観光で沢山の人が訪れるようになった。その一方、登山道などでゴミが目につく。あちこちにまだ新しいと思われるポイ捨てゴミがある。時には自然の動物に出くわすこともあるが、エサを食べるすぐ横にゴミが点在しているのだ。登山客や観光客が増えても、ゴミのポイ捨てなどのマナーが悪く自然を壊しては美しい富士山の継承とはならないのではと思う。

今や日本のみならず、世界中からも観光スポットとして人気のある富士山。この雄大な姿はどこから眺めても完璧な美しさを保っています。その陰で今や大きな問題となっているのは作者も懸念しているゴミに関するもの。写真の富士山があまりにも美しすぎ、その姿からは見え難い問題がより深い悲しさを写真の対比から感じました。世界文化遺産登録をこのまま保持するためにも、登山者一人ひとり心がけることが急務なのでしょう。
高校・高等専門学校部門 三菱UFJニコス賞 「力」 / 佐藤 優

私の家の庭で水やりをしていなければ、種まきさえもしていない花が太陽に向かってピンッと元気に咲いていました。しかし、以前母が買ってきた植物たちは、時間が経つとともにどんどん元気がなくなっていきました。それを見て私は、植物にとって一番大切な事はお金ではないと思いました。お金をかけて植物を買う前に一度、庭の片隅などに自らの力で強く咲く花に目を向けてそういう花を大事にするべきと思いました。

陽光を浴び孤高の生命力を放つ花びらの鮮明な黄色。お庭の片隅の凛とした佇まいが印象的です。一方、垂れ萎れた複数の花の寂寥を醸す灰色。豊かな鉢で育てられた跡のもの哀しさが滲んでいます。このコントラストが物語るのは、単にシュールなモノトーンの美ではなく、生きとし生けるものを「慈しむ心」「愛でる想い」、そしてその生命力だと思います。「お金」ではなく「気付くことの大切さ」に力点を置いた作者の着想に脱帽です。
高校・高等専門学校部門 優秀賞 「用水路」 / 池田 拓磨

○の写真と、×の写真は、どちらも用水路を写した写真ですが、×の写真には空き缶が捨てられていたり、有害動物であるスクミリンゴガイの卵が用水路の側面にあったりと、良い環境とは言えない状況です。それに対して○の写真は、ゴミが一切捨てられておらず、スクミリンゴガイの卵もありません。○の写真は、青空も入れることによって、清清しい用水路の様子を表現しました。一人ひとりが意識すれば環境は変わってくると思います。
高校・高等専門学校部門 優秀賞 「坂の町」 / 飯泉 日菜子

私の町には川があり、坂にはさまれています。なので高い場所から見る夕日はとてもきれいです。どこへ行くにも坂があって大変だけど美しく自然ゆたかな、この町が私は好きです。しかし、道路はあまり整備されておらず道はせまく入り組んでいて、コンクリートはガタガタで危ないです。雨の日や坂を下るときなど、とても怖いです。子供も多いので、何とかならないかなと思います。
高校・高等専門学校部門 優秀賞 「みんなの海」 / 伊藤 ありす

沖縄の海は、白い砂浜、エメラルドグリーンの海でとてもきれいです。集まってくる人々を笑顔にしてくれます。でも、そんな海にペットを捨てていく人もいます。このイグアナは海に捨てられていたのでおうちで保護しました。海は、みんなできれいに使いたいです。
高校・高等専門学校部門 優秀賞 「過疎」 / 大上 舞

わたしの町は、山に囲まれた自然豊かな地域です。空気が澄んでいて、夜には綺麗な星が輝きます。のどかで綺麗なこの町が私は大好きです。しかし、この集落の人口は7人。限界集落と呼ばれ空き家が目立ちます。このままでは高齢化が進む一方で町から活気が失われていってしまいます。自然豊かなこの町を紹介し、このような古民家を再生したら若い人も住んでくれ、町にも活気が戻ってくると思いました。
高校・高等専門学校部門 優秀賞 「便利と絶景とトンネルと」 / 鈴木 大誠

現在、生活を便利にするために、○のようにきれいな場所が壊され、上に道路ができることで×のような暗く冷たい場所になってしまっています。これはとても悲しい事だと思います。この問題に対し、私たちが今できる事はあまりありませんが、大人になったときにきれいな自然を生かしたテーマパークや娯楽施設を作ることはできると思います。そのために、今はそういった施設のデザインを考え、今あるきれいな景観を守っていきたいです。
高校・高等専門学校部門 優秀賞 「心の常識」 / 藤村 幸佳

私は御地蔵様とお大師様の写真を撮りました。なぜかと言うと祖母の住んでいる地区には御地蔵様とお大師様が道路をはさんで右と左にあります。良くお参りされる人が帽子を編んで掃除やお花を飾ったり世話をされているようです。お賽銭も良くあがっているようです。先日お賽銭箱が空っぽになっていたようです。どうしてそんな事になるのでしょうか。私はそんな話を聞いたり壊されたお賽銭入れの口を見て憤りを感じました。
高校・高等専門学校部門 優秀賞 「用務員さん、ありがとう」 / 古市 梨代

これは、7月の部活動の活動で撮ったものです。学校の外で見ばえが悪い雑草が多く生えていました。それを、少しずつ取ってくださっていた用務員さんがいらっしゃいました。このように道端に生えている雑草は、他の草花の成長を防げ、風景の見ばえを悪くしたりします。用務員さんやボランティアの人たちのおかげで、学校や公園はきれいですがすがしい雰囲気になります。そのような人や環境にちゃんと感謝して過ごしたいです。
高校・高等専門学校部門 優秀賞 「ここは沖縄。ここも沖縄。」 / 宮里 うらら

○写真、×写真ともに沖縄で撮影した写真です。日本国内だけでなく、世界中の人々から愛される美しい自然はいつまでも残したいものです。しかしその反面、路地の落書きやゴミのポイ捨ても多く目立ちます。このままで良いのでしょうか。いつまでも愛され続ける沖縄であるために、まずは私たちが変わらなければなりません。この両方が沖縄の姿だと皆に知ってもらい、行動を起こしていきたいと思い、この写真を選びました。
高校・高等専門学校部門 優秀賞 「常滑焼の光と影」 / 森田 まみ

私の住んでいる町常滑市は昔から続く常滑焼は今日も続いています。しかし×のように必要とされなくなった土管が放置される状況や作り手の減少など伝統が途切れようとしています。なのでイオンなどの建設による観光客の増加を利用して常滑焼やお祭りなどの伝統を有効活用させれば、さらに地域が活性化させることができると思います。未来を担う若者たちに常滑焼の伝統を繋ぎこれからも先も続くことを願います。