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金賞 | 波多 純奈 |
本当に必要なもの![]() |
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銀賞 | 平松 真白 |
温もり![]() |
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銅賞 | 流合 龍之介 |
名護市庁舎から学んだこと![]() |
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枝廣淳子審査員賞 | 田中 翔英 |
後継者不足![]() |
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北山孝雄審査員賞 | 坂口 直 |
なぜカビが生えない!?![]() |
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さかなクン審査員賞 | 田中 大貴 |
鹿児島発 地球にやさしい街づくり![]() |
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高砂淳二審査員賞 | 加治屋 晴琉 |
事故はそこから![]() |
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株式会社タカラトミー賞 | 生沼 優 |
からはからでも![]() |
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三菱UFJニコス株式会社賞 | 鈴木 一平 |
胸を張って美ら島と言えるのか![]() |
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ソーラーフロンティア株式会社賞 | 佐々木 拓海 |
100年後![]() |
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昭和シェル石油株式会社 特別賞 | 川上 美来 |
共生![]() |
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優秀賞 | 猪尾 衣里加 |
悲しい田舎の光景![]() |
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内園 貴子 |
Which is EIYOU?![]() |
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浦上 莉実 |
自然の緑と人工の緑![]() |
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大石 クリフ |
みんなが食べる食べ物![]() |
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笠井 萌 |
雨水の利用![]() |
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近藤 有季乃 |
小さな生き物たちの大きな怒り![]() |
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三枝 来翔 |
木々の力![]() |
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露木 理乃 |
どちらも同じ![]() |
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藤本 梨花 |
エコへの意識![]() |
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門條 旦 |
光![]() |
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ジュニア奨励賞 |
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ジュニア部門 金賞 「本当に必要なもの」 / 波多 純奈

一見カラフルで目をとられてしまう×の写真。しかしこの美しい野菜は季節外に作られ、しかも外国からの輸入品。本当の美しさはあるのでしょうか?一方○の写真は旬の野菜「ゴーヤ」が大きくうつり青空に映えています。○の写真のようなグリーンカーテンは地球を温暖化からまもり栄養満点の野菜を私たちにめぐんでくれます。これこそが私たちの街、そして国、星に必要な存るべきすがたではないのでしょうか?

食品による環境負荷を考える上でとても重要な指針であるフードマイレージを見事にビジュアル化した作品です。フードマイレージとは食べ物の輸送距離のことで、重量×距離で表されます。農作物などが収穫された場所から食卓までの距離が遠いほど、輸送にエネルギーを使っているためフードマイレージは高くなり、環境にかかる負荷が大きくなってしまいます。食物の多くを輸入に頼る日本は、世界でもきわめてフードマイレージが高い国。輸入品は国産品と比べ値段の安いケースも数多くありますが、その恩恵と引き換えに環境に負荷を与えてしまっているとしたら・・・。「×」の写真の美しく鮮やかな色合いも、不自然なものに見えてきませんか。
ジュニア部門 銀賞 「温もり」 / 平松 真白

24時間あいているコンビニではいつもたくさんのお弁当やおにぎりが並んでいます。手軽に食べる事ができますが、おにぎりを包んでいる包装や買い物した時にでるビニール袋などとてもきらいです。なるべくゴミをへらせるように取り組んでいるからです。私はお母さんのにぎってくれたおにぎりが大好きです。温かくギュッとした愛情を感じるからです。レンジで温めた温かさとはまるでちがうと感じます。

効率と便利さも必要ですが、これまでの経済の在り方や価値観をいま一度あらためて問い直してみようというメッセージです。小学4年生の作者はお母さんのおにぎりからそのような観点に気付いたようで、完成の鋭さに驚かされました。またある審査員は、本作品を通して食育についても考えさせられたとのこと。おにぎり一つから様々な環境問題に想いが至る点も評価の対象になりました。
ジュニア部門 銅賞 「名護市庁舎から学んだこと」 / 流合 龍之介

今年の夏、僕は沖縄に旅行に行きました。沖縄の建物はどれも特徴的でしたが、中でも名護市庁舎には驚きました。風の通る道や熱をさえぎる屋根の工夫、植物で作られた日陰、そして昔の沖縄の文化を表しているシーサーと石で造られた庁舎。昔の人々の知恵を感じることができました。一方、僕の家では、風通しや日光の当たり方が悪く、コケが生えています。名護市庁舎のように、この環境を改善していきたいです。

沖縄という地域特性を意識してデザインされた名護市庁舎は、近代建築では当たり前となっている冷暖房設備に頼らず、当時としては珍しい省エネルギーに配慮して設計されていることで知られています。このとってもエコな建築物に注目した、作者の目の付け所に二重丸。さらにそこで得た知識を自分の周りの生活環境と比べて、その改善に取り組みたいと語る前向きな姿勢も素敵で、とても好感の持てる作品だと思います。
ジュニア部門 枝廣淳子審査員賞 「後継者不足」 / 田中 翔英

○の写真は子どもが手伝っている写真で、×の写真は後継者がいなくなり、茶畑を掘り起こしてしまった写真です。私は茶畑に囲まれて生活をしていますが、よくこの風景を見るようになりました。鈴鹿の伝統的なかぶせ茶の風景がこれからも見られるように、若い私達にもできることを探していきたいと思いました。

人口消滅可能性都市が日本の自治体の半分に達するなど、日本は本格的な人口減少社会に突入しました。今後、この社会環境の変化に地域や私たちがどのように対応していくかが大きな課題となってくるでしょう。この作品は、この課題をいち早く地域に根ざした目で見つめています。日本や地域の人口減少は避けることはできないとしたら、どうやってそれでも幸せで持続可能な国や地域を創るのか、一緒に考えていきたいと思います。
ジュニア部門 北山孝雄審査員賞 「なぜカビが生えない!?」 / 坂口 直

○の写真は家で焼いた食パンで、3日後にカビが生えた。×の写真は店で買った食パンで、3日後もカビは生えなかった。店で買う食パンは腐らないように食品添加物が入っていることがわかった。家で焼いたパンは店で買う食パンに比べて、とてもおいしい。ほんのひと手間で安全・安心でおいしい食事ができる。お店に行けば何でも買える便利な世の中だが、手作りに勝るものはない。

私たちの生活は、昔と比べるととても便利になりました。この"カビが生えないパン"は、経済成長時代の大量生産を象徴していると思います。一目見ただけでも食品添加物が含まれ、腐らないように加工されていることがわかります。一方、家でつくられたパンは、自分たちがその日に食べる分だけを気持ちを込めて手間をかけてつくることを示しています。その日その日を大切に、丁寧に生きる知恵が詰まった写真だと思います。
ジュニア部門 さかなクン審査員賞 「鹿児島発 地球にやさしい街づくり」 / 田中 大貴

市民の通学、通勤の足となる路面電車。その線路の上を目にもやさしい緑のじゅうたんが街の中を真っすぐに伸びてる。地球に優しい環境づくりを求めた結果、ヒートアイランド現象の暖和や沿線騒音の低減、都市景観の向上が見られた。さらに、緑化基盤には、火山墳出物のシラスを材料とした土壌を活用している。長い歳月、市民の厄介者とされていたシラスも見事にリサイクル化した鹿児島自慢の取り組みとなったのです。

ギョギョギョッ!こんなに美しい緑のじゅうたんのような路面を走る電車があるなんて、ものすっギョくびっくりです。夢がありますね~!さらに火山堆積物の白砂を活用された環境にもやさしい取り組みに感動いたします。一方、×の景色は一見綺麗に整って見えますが、整備が必要と見られるところもギョざいます。とっても対照的でギョざいます。その土地ならではの物の活用法を勉強させていただきました。田中さん!ありがとうギョざいます。
さかなクン
さかなクン
ジュニア部門 高砂淳二審査員賞 「事故はそこから」 / 加治屋 晴琉

僕は、自転車を使って移動をするときがあります。そのときに左側通行で通る所がありますが守っている人と守らない人がそれぞれいます。これは接触事故がおこらないようになっているのですが守らなかったら事故がどんどん起こっていくだけです。なのでこれからは事故が起きないように標織やかんばんなどを見ていき、ルールを守って楽しく自転車を使って移動をしていきたいと思いました。

自転車の利用が増え、接触事故が後を絶ちません。作者も自転車を利用するとのこと、事故を不安に思い、○×式で表現することにしたのですね。作品のアングルがとても面白いです。俯瞰で景色の一部を切り取ってパターン的な写真にし、同じアングルから撮影した○と×の写真を並べて見せることで、間違い探しのようなゲーム的な感覚のビジュアルとなりました。見ていて楽しい、それでいて注意を促すことのできる見事な作品です。
ジュニア部門 株式会社タカラトミー賞 「からはからでも」 / 生沼 優

夏休みの雨上がりに犬と散歩していると、私の目の高さの所に蝉の技け殻を発見。ラッキーと思いながら歩いて行くと空のペットボトル。どちらも同じ"から"です。蝉の技け殻はそのまま土に還りますが、ペットボトルはそのままではゴミとなってしまいます。しかし、ペットボトルはリサイクルして再利用できます。人の手によってゴミにも資源にもなる"から"がある。そんなときは地球のことを考えた捨て方を選びませんか?

散歩の途中で出合った「殻」と「空」。この作品の素晴らしさは、その対比の面白さに止まらず、さらにひとひねり加えたメッセージの妙にあります。雨上がりの緑の鮮やかさ、水滴の瑞々しさ、そしてまさに命が生まれる瞬間を切り取ったような蝉の殻の美しさが○ならば、×はゴミとして捨てられた空のペットボトル。でもそのゴミも再利用すれば○になるのだという撮影者の強いメッセージは、見る者にまっすぐ届くと信じています。
ジュニア部門 三菱UFJニコス株式会社賞 「胸を張って美ら島と言えるのか」 / 鈴木 一平

見てください、天然記念物のマングローブが織り成す、慶佐次の雄大な景色を。この豊かな自然は、東村の住民によって大切に保全されています。一方漫湖はラムサール条約に登録されているにも関わらず、マングローブはやせ細り、ヒルギの根元はゴミだらけです。定期的な清掃も行われていますが、地域住民の湿池を守るという意識は、未だ低いのが現状です。世界に誇るべき湿池がこんな悲惨な状能でよいのでしょうか。

「○」の写真は慶佐次川に生い茂るマングローブの"緑"、雄大な空の"青"、緩やかな雲の"白"が鮮やかで爽やか。「×」の写真は、漫湖の露出した地表にゴミが散乱し痛々しい程の荒廃の色。私達は便利な生活を追い求めた代償として、かけがえのない自然を損ねてきました。本作はマングローブの生育環境を対照的に捉え、守られるべき環境とそこで息づく大切な命、そして私達人間との"共生"の姿を切実に問いかけて、お見事です。
ジュニア部門 ソーラーフロンティア株式会社賞 「100年後」 / 佐々木 拓海

マツノザイセンチュウの猛威で、今も全国で松が枯れています。枯れてしまった松は元に戻りませんから、必要な場所には植樹するしかありません。写真の枯れた松は、樹齢100~150年のようです。環境が整っていても100年生き残れる松は僅かだと思います。自然を支えるのに、私たちは豊かな心を持っていたいと思います。これから最初の100年が、平和でありますように。

2枚の写真とも、ごく身近な風景ですが、約100年の時間を費やし立派な成木になった松が命を絶えようとしている一方で、ふと足元に目をやると、そこには切り株や倒木の傍らに新しい芽吹きがあります。日常では見落としてしまいそうな風景をも捉えた作者の豊かな感受性が伝わってきます。100年後の地球の姿を見据えて、いま、私たちが成すべきこと、できることは何か。を考えるきっかけとなればと思います。
ジュニア部門 昭和シェル石油株式会社賞 「共生」 / 川上 美来

人とうまく共生している生物の代表に「ツバメ」がいます。我が家の「ヤマボウシ」で一泊しました。その一方で、人に生息地を脅かされている生物もいます。この「ミサゴ」は、草刈り後の河川敷でうずくまっている所を見つけました。保護して、センターに連れて行きましたが、翼が複雑骨折で二度と大空を飛ぶことは出来ないそうです。人と生物がうまく共生できる日は来るのでしょうか。

同じ野鳥のツバメとミサゴの「明」と「暗」をそれぞれの姿を中心に上手に表現し、そのストーリーを短い文章で的確にまとめています。そして一番素晴らしいと感じたのは、傷ついたミサゴを保護センターへ連れていくという「行動」を、あなたがおこしたということです。みなさん一人ひとりの環境を思う気持ちが、「行動・アクション」という形になることを願っています。
ジュニア部門 優秀賞 「悲しい田舎の光景」 / 猪尾 衣里加

お米が黄金色に実った田舎の風景。私たちの町でも高齢化が進む農家が多いと聞きます。そんな中でも、緑を維持しよう、休耕田とせずお隣の田に配慮した田畑にしようと稲作された田は緑で自然であり美しい風景です。一方、稀ですが田舎の地でも廃車を野積みしている実態があります。廃油流出、害虫発生等自然への悪影響は多いです。自動車は乗るものであって、放置されるものではないはずです。悲しい光景です。
ジュニア部門 優秀賞 「Which is EIYOU?」 / 内園 貴子

最近、ファストフードやコンビニが普及し、食の栄養が偏りつつあります。そんな時に栄養を補ってくれるサプリメント、皆さんも使用したことが、あるのではないでしょうか。確かに便利ですが、それでいいのですか。○の写真は、地元でとれた新鮮な野菜です。食べ物には、食べ物にしかない栄養があります。一つ一つ手で育てた農家の方々の思いがあります。そんな栄養と思いを大切にして、食べ物から栄養を摂ってみませんか。
ジュニア部門 優秀賞 「自然の緑と人工の緑」 / 浦上 莉実

オーガニックの抹茶を使った自家製の宇治シロップと市販のメロンシロップ。どちらのかき氷もきれいな緑色で、いい香りがして美味しそう。でも×の方は、人工の着色料で色付けされ、人工の香料で香付けされている。美しく彩られた食物は食欲をそそるが、体の中に入るものだから、化学物質いっぱいのものより、自然素材のありのままの味や風味を大切にし、できるだけ体に優しく、安全なものを選びたい。
ジュニア部門 優秀賞 「みんなが食べる食べ物」 / 大石 クリフ

みんなが日々食べている野菜や果物、お菓子ですが、○の写真の野菜や果物には体に良い成分がふくまれており、たとえ食べ過ぎたとしても体に影響はないでしょう。しかし×の写真のお菓子はどうでしょう?これを食べ過ぎると体に良いわけがありません。このようにみなさんが食べている物でもおいしいからといって食べ過ぎて良い物と悪い物があると思います。
ジュニア部門 優秀賞 「雨水の利用」 / 笠井 萌

○の写真は、樋から流れてくる雨水を畑や花の水やり用に貯めている写真です。×の写真は、雨水を捨てている写真です。樋は広い屋根に落ちた雨水を1ヶ所に集め、貯めることが出来ます。水道を使用しなくても、野菜や花が育ち、とても機能的です。
ジュニア部門 優秀賞 「小さな生き物たちの大きな怒り」 / 近藤 有季乃

これは自宅の前の水路の写真で、地盤の補強のために、石垣だったところをコンクリートで覆いました。それによって私たち住人の安全は確保されたけれど、元からすんでいたカワニナなどの生き物はすみかを追い出され、生命をおびやかされてしまったのです。それでもなお、カワニナたちは必死で無表情なコンクリートにしがみついています。その姿には、まるで人間の身勝手な行動に対する生き物たちの怒りが表れているように思います。
ジュニア部門 優秀賞 「木々の力」 / 三枝 来翔

自然の川と人工の河川との違いを撮ってみた。木々の根が水を吸っている場所と吸い上げていない場所とは、大きなちがいがわかった。川が動いていないということがわかった。両方の川、体感温度も違い、涼もとる事もでき、鳥の声、その他の生き物が多く観察された。バツの川は、悪臭もし、生き物がいる気配もあまりしなかった。この両方の川が海に流れつくまで美しい川であってほしいと心から強く願った。
ジュニア部門 優秀賞 「どちらも同じ」 / 露木 理乃

○の写真は、規格外で出荷できなかったけれども、生産者によって丁寧に袋に詰められ、無人野菜市場で売られている野菜です。×の写真は、規格外で出荷できず、畑に捨てられたり、焼かれてしまった野菜です。どちらも同じ規格外の野菜ですが、扱われ方には天と地ほどのちがいがあります。しかし、廃棄した生産者だけが悪いのではなく、見た目の良し悪しで野菜を選んでしまう消費者側にも問題があるのではないでしょうか。
ジュニア部門 優秀賞 「エコへの意識」 / 藤本 梨花

○の写真はマイボトルが空になったため、お茶屋さんでお茶を注文しボトルに入れてもらおうとしている人です。彼女は普段からマイボトルとマイバッグを持ち歩いています。×の写真はリサイクルセンターに山と積まれているペットボトルの写真です。鹿児島市内で1日に約4tのペットボトルのゴミが出ているそうです。リサイクルはできるとはいえ資源には限りがあります。私達もゴミを減らす意識を高めていきませんか。