鹿児島大学教育学部附属中学校は「豊かな感性と人格を磨きながら、真理を求めて意欲的に学び、主体的・協同的に活動していく生徒を育てる」を教育目標とした開校62年目になる学校です。学部と一体となり、中学校教育に関する理論的・実践的研究や共同研究等の教育交流を通して、現職教育の振興に寄与する使命を担っています。そのため、各教科で学力向上のための授業づくりを行い、その成果を毎年研究公開の日を設定し、県内外の多くの参加者へ発表しております。また、校訓である「真理」「友愛」「理想」「剛健」「自律」「雄飛」「誠実」を伝統とし、継承・発展させるための自治的集団活動体制のもと、生徒自身により学校行事や学級運営など積極的に行っています。
今回「学校団体賞」をいただき、まことに光栄に思います。本校は、今年初めて中学1・2年生の夏休みの社会の課題の一つとして取り組みました。その目的は、実際に授業で習得した知識や技能にとどまらず、「わたしのまちの○と×」の課題を通して、実際に身近な生活の中で技術と社会、技術と環境のかかわりについて発見し、考えを深め、どのように行動すればよいか実践することでした。身近な生活の中で習得した知識や技能がどのように活用されているかを知ることは学ぶ意欲を高め、学んだ内容を深めます。「わたしのまちの○と×」の課題を通して、その高まりと深まりが生徒自身に育ってきていることを私たち教師も実感しています。今後も、環境学習の 一環として「Think Globally Act Locally, Think Locally Act Globally」をテーマに、実践的・体験的な問題解決学習を主体とした指導を行っていきたいと思います。本当にありがとうございました。
岩手県久慈市立侍浜中学校は、現在1学年26名、2学年27名、3学年21名の中学校です。
「心を磨き、求めて学ぶ」の校訓のもと文武両道で、文化活動にも部活動にも力を入れています。今年の生徒会では「一輝志進~思いやり 発想・挑戦 達成するこだわり」をスローガンに掲げ、数多くの学校行事で、絆を深めてきました。さらに今年からはペットボトルキャップ回収によるワクチン接種代ボランティアに取り組み、貢献の場を地域から世界に広げてきました。部活動では、野球、バレー、柔道、バドミントン、文化部と5つの部が各種大会で活躍し、素晴らしい成績を収めています。
校舎は、美しい三陸海岸を目前に、「侍浜松」という世界でも珍しい松林の中に建っています。
雄大な自然と地域の方々に温かく見守られ、全校生徒74名は元気に楽しく過ごしています。
今年度、夏休みの課題として取り上げました。○のスペースには自分達が住んでいる侍浜町の良さを改めて発見してくることを伝えました。×のスペースには、震災後、残念ながらまだ手つかずだったり復興が進んでいないところがあれば写してくること等、また、現在、復興の一貫として、地域に高速道が走ることになっているため、便利になる反面、自然破壊にもつながる恐れもあり、リスクを背負うことも伝えました。
美しい自然を持つ岩手県の素晴らしさの維持はもちろんのこと、私達が望む復興とは、どのようなものか考えて欲しい、ということが、担当教員としての願いです。
今回、撮影に臨んだ生徒一人ひとりが、ふるさとの魅力再発見につながったのではないか、と考えます。このコンクール応募をきっかけとして、震災からの復興の足跡を確認できたことが良かったのではないかと思われます。ありがとうございました。
守谷市立守谷中学校は、TX守谷駅から徒歩5分のところにあります。守谷市の中心校として設立し、平成22年度には創立50周年を迎えました。8年前に校舎が建て替えられ、今では全教室に空調設備が完備し快適な学習環境の中、学習や部活動に積極的に取り組んでいます。「高くあれ、深く究めよ、より広く」の校訓をもとに、何事にも挑戦し、心身ともに成長する生徒の育成を目指しています。生徒と教職員・地域が一体となって躍進している学校です。
この度は、学校団体賞、個人作品においても優秀賞を頂くことができ大変光栄に感じています。
本校は、目まぐるしく発展する守谷駅のすぐ近くに位置しています。急激な発展と共に住宅の建設などにより、町並みが変わりつつあることも事実です。環境との関わりの中で利便性の向上とは反対に失いつつあるものを生徒には気付かせたいと考えていました。
本校では生徒会を中心に、校内の美化運動やボランティア活動、給食を残さない運動、ゴミの分別運動にも取り組んでいます。理科の自由研究では、環境をテーマとした作品が多く出品されるようになり、環境に関心をもつ生徒が多くなってきました。
今回のフォトコンテストを機会に地域に目を向けさせようと「わたしのまちの○と×」に応募させていただきました。生徒たちは積極的に取り組み、今回のコンテストを通して自分たちの身の回りには考えていた以上に環境に関する問題があることに気付くことができました。 今後も一人ひとりが自分のテーマとしての○と×を見つけ、共有化する学習を展開していきたいと考えています。私たちの住む守谷市の環境を基盤として、地球上の様々な環境問題に目を向け、自ら課題を探し行動できる生徒の育成を目指します。