アイコンをクリックすると作品をご覧いただけます。
金賞 | 尾崎 聡悟 |
命の重み![]() |
|||||||||||||||
銀賞 | 高谷 果歩 |
虹、にじ?![]() |
|||||||||||||||
銅賞 | 山本 紗希 |
地球の再生![]() |
|||||||||||||||
枝廣淳子審査員賞 | 大谷 絢音 |
心をつなぐ道![]() |
|||||||||||||||
北山孝雄審査員賞 | 井上 華歩 |
大好きな海![]() |
|||||||||||||||
木元教子審査員賞 | 戸邉 栞 |
今と昔![]() |
|||||||||||||||
高砂淳二審査員賞 | 伊集院 凜 |
和の心![]() |
|||||||||||||||
株式会社タカラトミー賞 | 松前 多聞 |
休み方![]() |
|||||||||||||||
三菱UFJニコス株式会社賞 | 岡本 佳穂 |
カエルの帰る場所![]() |
|||||||||||||||
ソーラーフロンティア株式会社賞 | 寺井 夏実 |
太陽の下が一番![]() |
|||||||||||||||
昭和シェル石油株式会社 特別賞 | 鳴海 淳哉 |
海へ落ちていくもの![]() |
|||||||||||||||
優秀賞 | 相川 和輝 |
未来に残していきたい風景![]() |
|||||||||||||||
小部 優里菜 |
おいしい秘密![]() |
||||||||||||||||
根田 文平 |
流木の運命![]() |
||||||||||||||||
近久 真悠 |
ナチュラル カラー![]() |
||||||||||||||||
辻井 鴻志 |
無農薬栽培![]() |
||||||||||||||||
冨井 樹 |
赤土流出![]() |
||||||||||||||||
沼澤 由芽 |
自然と人間の共存とは?![]() |
||||||||||||||||
沼田 文来 |
車いすかごみか![]() |
||||||||||||||||
久永 草太 |
内と外![]() |
||||||||||||||||
藤井 智之 |
人の手による物![]() |
||||||||||||||||
ジュニア奨励賞 |
|
ジュニア部門 金賞 「命の重み」 / 尾崎 聡悟

○の写真はカブトムシが自然の森の中で生き生きと過ごしている写真です。×の写真は、大切な命に人間が値段をつけて販売している写真です。私達人間の勝手な都合で虫たちを元の生活場所から連れさり、人間がつくったせまい虫かごの中に拘束し、人工の昆虫ゼリーを食べさせ、慣れない環境であきたり死んでしまったら捨ててしまいます。無責任だとは思いませんか?

生き物の尊き命にまで値段が付けられてしまう、現代社会の実態を鋭く描いた作品です。「×」の写真は、毎年夏休みになると新聞などに取り上げられ、これまでに繰り返し問題提起されてきた、いつか見た光景。それだけに私たち大人はこうした拝金主義的な現実に知らず知らずのうちに慣れきってしまい、当たり前のこととして受け入れていないか。本作品には、見る者にそんな疑念を抱かせる力があります。あらゆるものがお金に換算されてしまう今だからこそ、作者である少年の純粋な思いから発せられた問いかけにあらためて耳を傾け、今一度「命の重み」について考えて欲しい。そんな願いを込めて、本作品をジュニア部門の金賞に選びました。
ジュニア部門 銀賞 「虹、にじ?」 / 高谷 果歩

買い物帰り、ふと空を見上げるときれいな虹が2本。なんだか幸せな気持ちになって、何かいいことが起こりそうな予感。天からの贈り物かな。駐車場、ふと足もとを見ると地面ににじ?これはにじなのでしょうか?同じようにカラフルだけれどガソリンは臭いし幸せな気持にはなれません。水に流れ込んで汚していく水へのいやがらせ。私たちは人と環境の両方の気持ちを考えながら生活していくべきだと思います。

地面に広がる染みを見て、空の虹と結び付けるインスピレーションは、子どもならではのもの。大人にはとうてい思いつかない柔軟な発想で、目の付けどころに感心しました。一方、「○」と「×」の写真で、虹と染みの角度をぴったりと合わせて撮影するなど、その構図の妙は大人顔負け。子どもと大人の狭間に揺れる14歳だからこそ作り出すことのできた、まさに奇跡のような作品といえるのかもしれません。
ジュニア部門 銅賞 「地球の再生」 / 山本 紗希

元は同じ電化製品でも、使われ方によっては異なる最期を迎えます。リサイクルされて新たな資源へと生まれ変わるか、ゴミとなるか、それは環境問題へも大きな影響を与えます。地球の資源は有限です。そんなかけがえのない資源を後世に残していくためには資源の有効活用することが大きな鍵となります。地球のためにも、私たちのこれからのためにも、自分たちの住む地球が綺麗であるためのリサイクルの大切さを表現しました。

リサイクルの重要性をシンプルに訴えかけた作品です。「○」の写真からは、選別作業の苦労、大変さが感じられます。一方、「×」の写真からは作者自身の危機感がひしひしと伝わってきます。「○」と「×」の写真ともに、テーマをダイレクトに、一目で理解できるように作られている点が高評価のポイントになりました。さらに、写真を説明するコメントも簡潔かつ明瞭。すべての表現において分かりやすさが徹底されています。
ジュニア部門 枝廣淳子審査員賞 「心をつなぐ道」 / 大谷 絢音

わたしたちの町には雁木(がんぎ)があります。雁木は雪国の暮らしを守り続け、助け合い・譲り合いの心をつなぐ、人にやさしい街のシンボルです。一方、高田では雁木がないと歩く場所がなくなります。ですが、今では雁木を残そうという運動が始まってきました。高田にたくさん雁木を見ようと訪れる人の心にもつながることを願っています。

雁木は雪よけの屋根ですが、雪をよけるだけではなく、いろいろな役割を果たしているのだなあと思いました。日差しをよけることもできるし、子どもも高齢者もだれもが安心して歩けますよね。そして、ただ歩くだけの道ではなく、立ち止まって話し込んだり、くつろいだりできる空間をも創り出している。あちこちに、このように人々が集える、憩うことができる、人と心のための場所が復活していくといいなあと願っています。
ジュニア部門 北山孝雄審査員賞 「大好きな海」 / 井上 華歩

この2枚の写真は、大洲市長浜町の海の様子です。この海で撮影している時に思ったことは、近い距離にある海なのに、きれいな海と工事で汚れている海があるのは自然に悪影響だなと思いました。左の写真は、私の友達が海を見て喜こんで跳ねているところです。私も海が大好きなので、この海がきれいなままであることを願っています。

制服を着た女の子が海に向かって飛び跳ねる姿は、まさに青春そのものです。素直に自然の美しさに感動し、喜びを体中で表現していますが、この広大な海が奪われてしまったらどうでしょう。目の前にあるものを目一杯五感で感じ、吸収していく子どもたちのためにも、美しい自然を守り、悲しい風景を減らしていきたいと強く思いました。青春時代の感動は、大切な原風景としていつまでも彼女たちの中に残っていくはずです。
ジュニア部門 木元教子審査員賞 「今と昔」 / 戸邉 栞

修学旅行へ沖縄に行ったときに撮った写真です。今はとてもきれいな砂浜に、数十年前はこんなにも恐ろしいものがあったのかと思うと、悲しくなります。まだ世界の各地でこのような物が使われている現状を変え、小さな命やきれいな風景を守っていける世界にしていきたいです。

修学旅行に行かれた沖縄の海ですね。透明な海、美しい白い砂、のそのそと歩いているのはヤドカリ。身体が大きくなったので、新しい「家」を探しているのでしょうか。どこかのんびりユーモラスな、平和な海の中です。でも一方で、同じ沖縄の海で見つけたのは、70年ほど前に「ここで激しい戦争があった」という、悲しくつらい「武器の残骸」でした。いまも地球のどこかで、戦争が起きているのです。平和を願う思いが伝わってきます。
ジュニア部門 高砂淳二審査員賞 「和の心」 / 伊集院 凜

この○と×の2つの写真は、○が筆で書いた手書きの文字です。一方、×はパソコンを使って打った文字です。2つの写真の違いは何でしょうか。○の写真は、手で書いたので心がこもっているように見えますが、×の写真は心がこもっているようには見えません。今は多くの人がパソコンを使って文字を打っていますが、日本人として和の心を持ち、自らの手で文字を書くことが大切なのではないでしょうか。

確かに、パソコンで打った文字からは気持ちがなかなか感じられないものですが、少しぐらい下手な字でも、手で書いた文字からは、温もりや書いた人の心が感じられます。駅の改札、自動販売機、高速道路のETCなど、社会からどんどん温かみが失われていくのに危機感を感じているのはこの作者だけでなないと思います。そんな社会全体の気持ちを、"書"という形で見事に表現してくれました。
ジュニア部門 株式会社タカラトミー賞 「休み方」 / 松前 多聞

虫だって人だって休むことは大切です。一方は公園の中でとったせみが木にとまって休んでいます。これは自然が残っているということですからもっと増やしてほしい風景です。しかしもう一方の写真は公園横の路上でとったものです。ここでは路上駐車をしてはいけません。でも右の奥の車は人間によって休まされています。車を休ませる時は駐車場に、そしてエンジンを切ると環境にも優しくなると思います。休み方は考えましょう。

セミも人間も、お休みは暑い夏の幸せなひと時。それが周りの迷惑になってしまったり、環境に悪影響を与えてしまっては残念です。
松前君の言うとおり、車のエンジンを切ると余分なエネルギーを使わずすみます。また、クールシェアができる建物で休むのも、環境にやさしく温暖化を止める行動になりますね。みんなが気持ちよく休めるように、人間(マナー)と地球両方にやさしい休み方を提案してくれました。
松前君の言うとおり、車のエンジンを切ると余分なエネルギーを使わずすみます。また、クールシェアができる建物で休むのも、環境にやさしく温暖化を止める行動になりますね。みんなが気持ちよく休めるように、人間(マナー)と地球両方にやさしい休み方を提案してくれました。
ジュニア部門 三菱UFJニコス株式会社賞 「カエルの帰る場所」 / 岡本 佳穂

私が感じた○と×は、カエルの住み処の違いです。○の写真は、温かい花で包まれていてとても気持ち良さそうです。×の写真は、冷たいパイプの中にいて寂しそうに見えます。人間でも同じですが温かい家があると、ホッとします。この写真からは帰る場所があるカエルの幸せそうな表情と特に帰る場所がなく暗い表情のカエルの違いが、よく分かります。私たちは、ホッとする事のできる家がある事に感謝するべきなのだと思います。

鮮やかな花のイエローとその中で穏やかな表情を見せるカエル。一方パイプの中の闇に潜む落ち着かない様子のカエル。人も動植物も、みな「やすらげる住み処」があってこそ幸せに暮らしていけるのでしょう。地球に生きるすべての生き物のために素敵な自然を守ることが、人類のやすらぎに繋がることをあらためて考えさせられました。背景色の対比もすばらしく、一目見て惚れ込みました。
ジュニア部門 ソーラーフロンティア株式会社賞 「太陽の下が一番」 / 寺井 夏実

真夏の太陽、さんさんと照りつける日ざしの中でカラカラに乾いた洗たく物は気持ちいい。雨が降ると洗たく物が乾かないので、乾燥機を利用する。それは、それでふっくらと気持ちいいのだが・・・。エネルギーや大気汚染のことを考えると・・・。やっぱり太陽の下で自然乾燥が一番だと思う。

日常の身近なものからエネルギーと環境への関心をすんなりと表現しています。「同じふっくらでも太陽の下で自然乾燥が一番」。太陽光発電もお天気の日にはたくさん発電します。しかし、雨の日にはなかなかそうはいきません。日本全体でのエネルギーの最適な組み合わせが問われています。作者のようにエネルギーと環境を思う人々がもっと増えるといいですね。
ジュニア部門 昭和シェル石油株式会社賞 「海へ落ちていくもの」 / 鳴海 淳哉

夕方になると、海へ落ちていく綺麗な夕日を見ることができる。だが、その後ろの海岸には人が落としていったり流れ着いたりした大量のゴミがある。どちらも同じ海へ落ちていくモノだ。夕日はこの後、海へ姿を消すだろう。けれども大量のゴミは、誰かが片付けないと姿を消すことはない。だからこそ、この落ちていくゴミについてもっと考えていく必要がある。

まず、写真の美しさに目を惹かれ作品を手に取りました。きれいな夕日と海のゴミの対比。しかしこの作品の素晴らしさは、写真だけでなくタイトルと作品コメントなのです。同じ「落ちていくもの」を取り上げ、「自然」と「人間」を上手に文章でも表現しています。多くの皆さんに伝わると思いますし、ぜひこの思いを自らの行動に移してほしいと思いました。
ジュニア部門 優秀賞 「未来に残していきたい風景」 / 相川 和輝

○、×の写真は、駅の改札の写真ですが、とった場所が違い、○の写真は、青森県弘前市という、比較的田舎に近い所の駅で、×の写真は、千葉県の駅です。○は、人が直接きっぷを確認するやり方ですが、×は全て自動です。だから、停電した時等、改札機が動かなくなったら大変です。僕はこの2つの写真を見比べ、同じ駅でもこんなに姿や形が変わっているんだなと思いました。僕は、○のような風景が残っていったらいいと思います。
ジュニア部門 優秀賞 「おいしい秘密」 / 小部 優里菜

私はてんとう虫です。あなたから見て、私が美味しいと思うのはどちらの葉だと思いますか?お店で売っているようなキレイな緑色の葉だと思いますか?それとも、ボロ雑巾のような所々茶色になりほずれた所があるような葉ですか?右の葉は農薬を使用しているからキレイな葉なだけで体にとっては良い葉とは言えません。この町でも左の様な減農薬の葉が増えています。キレイな葉ではないですが体に良くおいしい野菜ができます。
ジュニア部門 優秀賞 「流木の運命」 / 根田 文平

夏も終わり人も減った海沿いを歩くと、目に一面のゴミが映った。どこの海でも見かける流木にすら、意図的にゴミが付けられていた。この木の第二の運命は、ゴミの花を咲かせることだったのだろうか。一方で他の流木には、来来の姿であろう素朴さが。そして時折鳥が足を休めるのに役立っていた。この木の第二の運命は、動物と共存している木の本来の姿だった。人間が自然の運命を変えている。この時私は強くそう思った。
ジュニア部門 優秀賞 「ナチュラル カラー」 / 近久 真悠

○の写真は自宅の畑で採れた色とりどりの野菜です。×の写真は、「お嫁さんのお菓子」で知られている昔からある米菓子です。野菜の見た目は、色が濃いけれど、これらは自然が作りだした、野菜の本来の色です。一方でお菓子のほうは、薄く色付けされていますが、着色料が使われています。ただ薄いからといっても、人工的な色より、自然の色の方が健康的です。健康のために自然の色を多く取っていきたいと思います。
ジュニア部門 優秀賞 「無農薬栽培」 / 辻井 鴻志

曲がったきゅうりとなす、ひょうたん型のじゃがいも、幼虫の様なししとう、成長しすぎた玉ねぎ。これらは、母が無農薬で栽培したもの。それに比べて、近所のスーパーの野菜は、農薬を使い、虫食いや傷のない選別されたものだけが並ぶ。薬剤を使わず、プランター栽培を手軽に楽しみ、自給率を上げようではないか。そうすれば、体にも財布にも優しく、何よりも、自家栽培をする事が美しいと感じるだろう。
ジュニア部門 優秀賞 「赤土流出」 / 冨井 樹

赤土は、沖縄北部にある酸性の土で、雨水に溶けて道路の側溝などに流れて海までいきます。赤土は酸性なので、海に沈むとサンゴは死んでしまいます。この川はアザカ川といい、大雨が降ると赤土が流れます。すぐ先にある大宜味村の海はいつもはエメラルドグリーンの美しい色をしているのに、大雨の後は赤い海になります。使われていない農地や開発が原因らしいので、美しい海やサンゴを守るために、なんとかしないといけないです。
ジュニア部門 優秀賞 「自然と人間の共存とは?」 / 沼澤 由芽

国の重要文化財に指定されている白川郷、和田家を写した左の写真。家の回りには、防風林があり、水田が広がっている。自然がのびのびと生き、その恵みを受けている人間。まさに共存の形といえる。一方で、私の家の庭を写した右の写真。緑はあるがフェンスによって区切られ、風ですぐに倒れてしまう木々。人が管理したがゆえに、自分一人で生きられなくなってしまった植物達。白川郷を見た事で気づいた。「共存」のあり方とは?
ジュニア部門 優秀賞 「車いすかごみか」 / 沼田 文来

ジュースなどを飲み終えた空缶、そのまま捨てている人が多いのではないか。でも、缶をあけるときに使うプルトップを集め回収箱で八百キログラム分集まると、車いすが社会福祉法人等の施設に贈られる。全然時間のかからない、ちょっとした思いやりの行動の積み重ねにより、誰かを笑顔にできるのだ。だから、まず自分から誰かの笑顔のために頑張っていこうと、実感した。
ジュニア部門 優秀賞 「内と外」 / 久永 草太

シカというのは、複雑な立場の生き物である。観光資源となる反面、増えすぎたシカは希少植物を食い荒らす害獣でもある。そんな食害を防ぐために、白岩山ではシカ避けのネットが張られている。ネットの内側区域は多様な生物が見られる天国。しかし、外側へ一歩出れば、シカに緑を食いつくされた殺風景な地面が広がる。シカがネットにからまり死んでいた。必要なのは、ネットだけでは無いと感じた。