岐阜東中学高等学校は平成4年に創立された開校21年目の中高一貫校です。進学に特化したカリキュラムを組んでおり、学力が非常にアップします。今年の大学受験では、京都大学の医学科にも合格者を出しました。朝礼前に行う授業内容の確認テストで授業をしっかりと理解しているかどうかを確認し、必要に応じて放課後の補習も行います。基礎基本をおろそかにしては応用問題も解くことはできないと考えているので、基礎固めにしっかりと時間を使います。授業と同じように大切にしているのが、学校行事です。行事は全て生徒が中心となり、多くの体験をする場であると考えています。大学や社会に出たときに、自分の役割を判断し行動できる人に成長できるよう、学校行事を通して考えて行動する力をつけています。また、科目の得意不得意ということだけで進路選択をしてしまわないように、低学年のうちから職業意識を高めるための行事も多く取り入れています。このような教育で、全員しっかりとした目的を持ち、また、人間的にも成長して卒業して行く学校です。
今回「学校団体賞」をいただき、まことに光栄に思います。本校は、田園風景を残しつつ、農地の宅地化が進んでいる濃尾平野の端に位置します。「わたしのまちの○と×」は周りの環境に目を向けさせるという目的で、5年前から、中学1・2年生の夏休みの社会の課題の一つとして取り組んでいます。生徒たちは、周りの自然環境に関することや、身の回りの生活用品に関することなど、実にさまざまな題材を見つけ、教師が驚かされるような意見もありました。また、教室にプリントの切れ端が落ちていたりすると、「それは×の風景だよ。」という生徒同士の会話も聞かれるようになりました。「わたしのまちの○と×」を通して、生徒が環境の変化を身近に感じており、環境保全に努めようとする気持ちが育っているということを、私たち教師も感じています。今後も、身近な環境、さらには地球環境について考え、行動できるようにしたいと思っています。本当にありがとうございました。
倉敷市下津井地区は、児島半島の最南端に位置し、鷲羽山の西側に海岸に沿って開けた町で、古くは下津井城の城下町として、また北前船の寄港地として栄えた。
本校は、背後に下津井城址をとどめる城山をひかえ、前面に四季折々の表情を見せる瀬戸の海が開け、瀬戸大橋が見渡すことができる。その中腹に設置されている風光明媚な学校である。
全校児童は、現在78名であるが、お互いの顔がよく分かり、学年を越えた仲の良い関係が築けており、楽しい学校生活を送っている。また児童会を中心に、10年以上にわたり「クリーン作戦」と位置づけ、学区内の清掃活動に取り組んでいる。最近では、家庭や地域にも啓発し、きれいな町下津井を目指している。
本校では、総合的な学習の時間の中で、「下津井の環境について考えよう」という学習の取り組みの1つとして、夏休み前から活動しました。校内での「クリーン作戦」に向け、進んで学区をきれいにしたいという意識を子どもたちに少しでももたせたいと思っていたところ、この企画を知りました。学区を中心に、「残したい自慢の場所」と「改善したい場所」として、○と×のテーマにあわせて取り組みました。普段気づかない場所にごみが落ちている実態を何とかしようと、個々が環境改善の意識を高めました。作戦当日は、「時間いっぱいきれいにしよう。」と声が上がりはじめ、当日は「なぜこんなところにごみがあるのかな。」と疑問に思いつつも、一生懸命清掃活動しました。作戦の翌週、この受賞の話を聞き「がんばったご褒美だね。」とみんなで喜びました。ありがとうございました。
学校の創立は大正4年ですが、中高一貫コースは今年で12年目を迎えました。本校では、サマーキャンプや研究発表会などの体験学習を通して考える力を養い、想像力と決断力を育成することを目標としています。また、国際語としての英語を重視し、アジア・オセアニア地域に目を向けた国際理解教育を実施しています。このため、中学3年生では中国研修旅行、高校1年生ではオーストラリア語学研修、ニュージーランド語学研修が行われます。海外の方々に日本のことを理解してもらうには、まず自国の事を十分に理解することが必要です。このため、茶道・剣道が必修になっています。伝統文化にふれる中で、豊かな人間性を養うことにも力を入れています。
世界中で問題となっているエネルギー問題や、環境への関心を深めるために、夏休みの理科の課題として、中学1年時は「環境家計簿」の作成、中学2年時は「環境フォトコンテスト」への出品を行いました。「環境家計簿」とは、自宅で排出される二酸化炭素の量を計算し、実際に数値を求めたうえで、家族で協力し二酸化炭素の量を減少させるのが目的です。「環境フォトコンテスト」に参加するに当たっては、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」を題材として環境意識を高める工夫を行いました。また、過去のコンテストの入賞者の作品を全員で鑑賞し、どの点が評価されたのかなどを考えさせ、発表を行いました。過去の入賞者の作品から多くの刺激をもらい、また様々な視点があることを気付けたようでした。最後にこのような学校団体賞を頂けたことに深く感謝します。このことが生徒の自信へとつながり、一人ひとりがより大きな成長を遂げることを願っています。