京都共栄学園中学校は、京都府北部の福知山市に昭和43年に開校しました。共栄学園の中高一貫教育はバタビアコースという愛称で呼ばれ、京都北部の進学校として認められるようになりました。
本校は、中学高校の六ヵ年一貫教育で高い学力と豊かな人間性を育てる教育目標に向かって、学習はもちろん、クラブや行事にも力を入れて、何事にも真剣に取り組む生徒の集まりです。大学進学だけが目標ではなく、自己実現に向けた一つの通過点として考えています。卒業生の中には医者として地域に貢献する者、教師となって本校に戻ってくる者など、各分野で活躍をしています。私立中学ならではの仲の良さで、六ヵ年を過ぎて も、友人関係はまるで家族のような、強い絆で結ばれています。
中学1年生の夏休みの理科の課題のひとつとして、5年前から取り組んでいます。福知山市は京都府北部の中核都市として、駅周辺を中心に開発が進められていますが、山や川などの自然も多く存在しています。理科で、「身のまわりの自然」について学習した後、身近に豊富な動植物が在る環境で暮らしていることを当たり前 と思わず、将来残したい自然について考えてみようと指導しました。そして、現状はどうなのか、その自然を残すためにはどんな工夫が必要か、また、その自然が破壊されてないかを考え、カメラで撮影しました。今回、「学校団体賞」を頂いたことをきっかけに、生徒一人一人が身近な環境について、より一層の関心を持って学習してくれることを願っています。本当にありがとうございました。
本校は昭和45年に創立し、東に奥羽山脈、西に出羽丘陵を望み、横手盆地の北に位置しています。雄物川と横手川の合流地点に近く、田園が広がる豊かな自然環境の中にあります。校地内に、独立した本格的な茶室があることも自慢のひとつです。地域との関わりが深く、地域ボランティア等にも積極的に参加しています。平成21年度、22年度は「新しい環境教育の在り方に関する調査研究事業」、平成22年度、23年度は「環境教育に関する取組を活用した調査研究」の実践協力校として文部科学省から指定をいただき、環境教育を学校教育の柱として取り組んでいます。また、ユネスコスクールにも加盟し、環境教育を通じて世界と交流しています。
本校では昨年まで、夏休みの選択課題の1つとして環境フォトコンテストに応募してきました。ファインダーを通して地域を見つめることで、何かを発見してほしいという願いで始めました。本校では「○×写真」として定着しています。全校生徒のほとんどが「○×写真」に取り組むようになったため、今年から必修課題として取り組ませました。本校では数多くの環境に関する活動をしていますが、個人として取り組むものの中で最も重視する活動として位置付けています。応募前の全員の「○×写真」をカラーコピーし、学校祭の環境ブースに展示しています。今回、3回目の応募で学校団体賞をいただいたことは大変光栄であり、今後の環境学習の励みになると思います。
千葉市立宮野木小学校は、昭和46年4月に園生小学校から分離独立し、今年は創立41年目を迎える。児童数は1010人の大規模校であり、学校のそばには宮野木スポーツセンターや緑が丘公民館があり、スポーツや読書・工作などを楽しむことができる。町には商店街や大規模小売店がある一方で、江戸時代に造られた観音堂などの歴史ある建物が残っている。校章の「葛の葉」には、強く・正しく・美しい精神をもつ子どもに育ってほしいという願いが込められている。子ども達は、「夢を持ち生きる力を磨く心ゆたかな子の育成」の学校教育目標のもと、学習や学校行事に励み、楽しい学校生活を送っている。
本校では、夏休みの生活科・理科のチャレンジ課題としてコンテストに応募しました。子ども達には、普段何気なく生活している地域を、「いつまでも残したい風景」と「すぐにでも改善したい風景」について考えるという目的意識をもって取り組ませました。子ども達は、自然と動物や町と人の様子について観察し、自分の思いや目的に合った写真を撮って作品を作ることができました。このコンテストは、自分達の生活している地域を改めて見つめ直し、環境について考えるとてもよい機会になったと思います。また、今回学んだ環境についての見方や考え方を、学校・地域の活動や学校行事である地区のボランティア活動に生かして欲しいと願っています。