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金賞 | 細木 雄斗 |
流れるものの違い![]() |
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銀賞 | 田沼 美咲 |
古墳の表と裏![]() |
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銅賞 | 斎藤 愛恵 |
考えよう、日本人のあるべき姿![]() |
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枝廣淳子審査員賞 | 宇井 響 |
楽しくかわいくエコ生活![]() |
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北山孝雄審査員賞 | 近藤 昇 |
エコなインテリア![]() |
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木元教子審査員賞 | 中村 史乃 |
昔「昆虫レストラン」、今「トラップ」![]() |
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高砂淳二審査員賞 | 米村 開 |
怒りの空![]() |
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株式会社タカラトミー賞 | 弘末 真梨恵 |
「モノ」の価値を継続するには![]() |
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三菱UFJニコス株式会社賞 | 堀内 晶裕 |
すいか冷えたかな?![]() |
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ブラザー工業株式会社賞 | 中村 圭吾 |
植物を使うと![]() |
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昭和シェル石油株式会社 特別賞 | 中南 佑理 |
節電![]() |
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優秀賞 | 岩橋 咲幸 |
大気による環境の違い![]() |
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加藤 里緒 |
東洋一のハス![]() |
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高野 七海 |
失われる自然と汚れる川![]() |
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繁本 脩雅 |
人の手、心![]() |
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篠原 謙太 |
無農薬さいばい![]() |
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辻 晋明 |
光の使い方![]() |
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松澤 みのり |
こんなにも違うんだ…![]() |
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宮脇 智也 |
国風感じる湯原温泉と悲しい落書き![]() |
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山田 康平 |
在来と外来~蝶編~![]() |
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山幡 悠樹 |
白山の良い所悪い所![]() |
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ジュニア奨励賞 |
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ジュニア部門 金賞 「流れるものの違い」 / 細木 雄斗

僕の住む町は、神戸市の北側に位置するニュータウンだ。車で数分のところには、混雑時に35キロ以上渋滞する高速道路が、それと逆方向には、緑豊かな自然がある。どちらの写真も流れを写したもので、×の写真は車の流れを、○の写真は清流だ。便利さと引き換えに失われつつある自然、僕たちが未来へ向けて守っていくべき流れがここにあると思う。

川の流れと車の流れを視覚的に捉え、自然と文明の対比として鮮やかに表現した作品です。作者が私たちに問いかけるのは、自然環境を犠牲にしつつ発展してきた現代文明をどう評価するかということ。見る者に、これまでの文明の在り方を思い起こさせると同時に、これからの進むべき未来を考えさせるという点で、とても刺激的な作品だと感じました。人類にとっての真の豊かさとはなにか、自然と文明の共存など、作者は「○」と「×」の写真を通してジュニア部門とは思えぬとても深いテーマに切り込んでいるといえるでしょう。さらに、“流れるもの“を題材とした写真自体も素晴らしく、まさに金賞にふさわしいクオリティを備えています。
ジュニア部門 銀賞 「古墳の表と裏」 / 田沼 美咲

この写真は、家の近くにある前方後円墳の写真です。緑豊かな古墳の裏側に行ってみると、産業廃棄物の山がありました。一見、片付けている途中のように見えますが、何ヶ月も前から、ショベルカーが、置いてあります。この目の前には、住宅街があるので、その人々のためにも、日本の大切な文化遺産のためにも、早くこの、廃棄物を処理してほしいと思います。また、ごみを出さない事が、私のできる環境保護だと思います。

一見すると、何の変哲もない緑豊かな古墳の風景。しかし、そのすぐ裏側には驚くべき真実が…。そんなTVのドキュメンタリー番組を思わせるショッキングなストーリー展開に、こんなことが本当にあるのかと大変驚かされた作品です。表側だけでは物事の本質は語れないという真理を見せつけられたようでもあり、その衝撃の大きさが銀賞授与のポイントとなりました。日本全国で、こんな表と裏が存在していないことを願わずにはいられません。
ジュニア部門 銅賞 「考えよう、日本人のあるべき姿」 / 斎藤 愛恵

現在の日本の食事は、×のような手軽に短時間でできるインスタント食品を食べることが多くなってきています。しかし、そのような食事をとりすぎることは、栄養バランスもくずし、さらに、食べ終えた後にはゴミが出てしまいます。○のような昔ながらの日本の食事は、栄養バランスもよく、環境にもやさしいです。そしてなにより、愛情が込められています。みなさんは、2つの写真を見て、何を感じますか?

人の身体にやさしいとされる昔ながらの日本食が、実は環境にもやさしいという新たな気付きを与えてくれる作品です。その手軽さからつい利用してしまう加工食品ですが、自然のものを食すことでゴミを減らせて、人も地球も健康になれるというメッセージには誰もが共感するはずです。食の大切さについて考えているこうした若者がいる限り、日本はこれからも大丈夫。2枚の写真は、見る者にそんな心強い気持ちを抱かせてもくれます。
ジュニア部門 枝廣淳子審査員賞 「楽しくかわいくエコ生活」 / 宇井 響

家の周辺に、木が切ったままになっていました。最近はエコが流行っているのに、その木がもったいないと思いました。すると、いとこのお父さんがそういう木を、無だにせず、家の中がかわいく、楽しくなるような置き物に変身させてしまいました。ぼくはびっくりしました。「木をこんなに楽しくするなんて…!!」この様な木のようにそれ以外のゴミや、着なくなった服なども、楽しく、かわいくなるように生活が大きく変わっていけばいいなぁ。

地面で朽ちてしまう木の枝や葉っぱを使って、こんなに楽しい、かわいらしいオブジェができるなんて、すてきですね! いらないものをごみとして見るのか、それともそこに、私たちに喜びを与えてくれるような楽しい何かを見つけることができるのか? そして、その姿を実際につくり出すことができるのか? ―それは私たちの想像力と創造力にかかっているのですね。楽しい可能性を感じさせてくれる作品です。
ジュニア部門 北山孝雄審査員賞 「エコなインテリア」 / 近藤 昇

この写真は、道にすててあったビンを使用して、花びんにした写真です。ビンを洗って水を入れて花を入れました。そんなに難しいことでもないし、部屋のインテリアにもなります。きせつによって花を変えるという楽しみもあります。これくらいのエコ活動なら、自分もできるし、家遊とでもできるので環境にも良いし、心もきれいになります。

空きビンが道端に転がっている光景は、残念ながら日常的に珍しくないシーンです。誰しもが少しは心を痛めながらも見過ごしてしまうシーンに出逢い、花を生けようというアイデアは素晴らしいと思います。自分の身近にあるものと少しの工夫で日常のくらしがぐっと楽しくなる。それが地球のため、私たちのくらしのためにもなる。シンプルでありながらも、私たちの暮らしにおいてとても大切なメッセージを受け取ることができました。
ジュニア部門 木元教子審査員賞 「昔「昆虫レストラン」、今「トラップ」」 / 中村 史乃

昔は「昆虫レストラン」と呼ばれるカブトムシが集まる木がたくさんあり、そのカブトムシを採るのが夏休みの楽しみだったそうです。最近では木が切られ、山がなくなり、カブトムシが集まる木が少なくなっています。今は、カブトムシをつかまえるために「トラップ」と呼ばれるエサを仕掛けてカブトムシを採る人がいますが、「トラップ」が片付けられずにそのままになっています。木が傷付き、そして、山が汚れてしまいます。

「昆虫レストラン」は、なかなかの繁盛のようです。イエーイ!と言いたくなる、そんな○の世界。でも、これは、昔の話だけで終わらせたくないという、作者の強い思いが伝わってきます。
幹が傷つけられて、トラップが残されている×の木。カブトムシを、自分のものにしたいという人間の欲望そのものの姿です。「昆虫レストラン」を復活させたい思いが、傷ついた木を救えると信じたい作品です。
幹が傷つけられて、トラップが残されている×の木。カブトムシを、自分のものにしたいという人間の欲望そのものの姿です。「昆虫レストラン」を復活させたい思いが、傷ついた木を救えると信じたい作品です。
ジュニア部門 高砂淳二審査員賞 「怒りの空」 / 米村 開

ある日ふと空を見上げると、空は真っ赤で、僕にはそれが、地球を汚す人間達に対して空が怒っているように思えました。当然のことながら、空が本当に怒っている訳ではありません。しかし、そう思ったということは、自分が地球を汚しているという自覚があったということです。そのことに気付いた時、僕ははっとさせられました。

青い空とオレンジ色の夕焼け空、どちらも美しい自然の光景なのに、作者は夕焼け空のほうは地球を汚す人間に対して怒っているように見えたといい、それは自分に汚している自覚があったからだという。写真は心象風景でもあり、同じ光景でも人や気持ちの状態によって撮れ方がまるで違ったりするもの。ジュニアながらそれを把握し、しっかりと作品にしたのは、お見事の一言に尽きます。
ジュニア部門 株式会社タカラトミー賞 「「モノ」の価値を継続するには」 / 弘末 真梨恵

○の写真は、使わなくなった自転車を必要としている人に安い値段で渡すことができます。これは、使わなくなった人にも、これから使いたい人にも、それから環境にも良いことだと思います。でも、×の写真は使わなくなった自転車を、「ゴミ」にしています。「モノ」を使い続けると、その価値を保つことができます。「モノ」を「ゴミ」にすれば、その価値は無になり、環境にも悪影響を与えると思います。

「モノ」を大切に使う文化は「もったいない」という言葉と共に、日本で古くから受け継がれ、祖父母や両親から伝えられてきました。「モノ」を手放す時には、捨てる以外の選択肢がないか一度考えることが大事です。自転車をゴミにしてしまう×の写真と違い、○の写真は、必要な人がまた使える仕組みを表現しています。「モノ」を大切にして長く使うための工夫が、環境配慮にもつながることがよく伝わる作品です。
ジュニア部門 三菱UFJニコス株式会社賞 「すいか冷えたかな?」 / 堀内 晶裕

夏といえば、花火や夏祭り、プールなどいろいろありますが、僕にとって夏といえば、すいかです。そして、今回僕が着目したのは、すいかの冷やし方。すいかは大きいので冷蔵庫に入らなく、水道で冷やしてしまいがち。それは水をたくさん使うので、あまりエコではありません。しかし、冷たい川の水で冷やすと、とってもエコ。その場で切って食べると、川の雰囲気でいつものすいかが、とってもおいしく感じられます。

○の写真は、鮮やかな光沢に雫が滴るスイカと、その背後で新緑の森林が包み込む滝から、小岩の浅瀬に至る川の流れで構成する遠近感は、3Dを思わせる撮影技術の妙。そこには、自然の恵みが与えてくれる、瑞々しく穏やかな音、せせらぎがあります。一方、×の写真が醸し出すのは、水道から激しく噴出しスイカの表面を叩く水の音。「水」と「スイカ」をモチーフにエコの大切さを捉え、「音」の連想に至らせるプロット、お見事です。
ジュニア部門 ブラザー工業株式会社賞 「植物を使うと」 / 中村 圭吾

コンクリートと土の温度の比較はよくあるから芝生と土の温度の比較をして見ました。○の写真は37度くらい×の写真は40度でした。結果は芝生の方が温度が低いということでした。最近の都会の地面はコンクリートなので地面から放出する熱の量はとても多いです。緑のカーテン、屋上緑化など植物を使って少しでも都会の気温を下げたいです。

芝のある地面と芝のない地面で、これほどの温度差があることを改めて実感させられる1枚の写真です。この写真を見て、緑の大切さのみならず、その緑を育てる水や空気の大切さも考えさせてくれます。企業もビルや工場等の屋上緑化などを行い少しでも気温の上昇を抑えるよう努力したいと思います。また、1人1人の地球環境への配慮が、気候変動を抑え、砂漠化の広がりを食い止め、緑の多い地球となることを期待します。
ジュニア部門 昭和シェル石油株式会社賞 「節電」 / 中南 佑理

地震があった以後節電が心がけされていますが、多くの人は暗くするというイメージしか持ってないです。私はおばあちゃんの家がある奈良の奈良公園で橙花会を体験しました。器に1人ずつろうそくを入れ点火をし願い事をするというもので、真っ暗な中たくさんの火が整列されていて、いやされました。×写真は私のマンションです。楽しんで節電はできると思うので、今度電気をろうそくに変えることなどを提案してみようと思います。

今年は節電に関しての作品がたくさん寄せられました。その中で、この作品は、奈良のおばあちゃんとの思い出とお願い事(何をお願いしたのでしょうね)が、いつまでも残したい環境・風景として上手に切りとられており、とても味わいのある作品だと思いました。そして、写真も暗い中に川の流れに自由にのる燈籠と、マンションの整列した電灯が対比され、上手だなと思います。
ジュニア部門 優秀賞 「大気による環境の違い」 / 岩橋 咲幸

和歌山市内で、写した二枚。自宅は田に囲まれ、静かな所。その田に白いサギが来た様子。青々とした稲の中に白いサギが一段と映えて、綺麗だった。この自然豊かな所とは裏腹に、マツの気孔が、汚れた空気で真っ黒に。白いだ円形の部分が気孔だ。そのマツの葉は和歌山市内中心部、和歌山城の正門前。車の往来が激しいので、その排気ガスを吸ったため黒くなったと考えられる。同じ市内でも、環境の違いが緑にも影響されることが分かる。
ジュニア部門 優秀賞 「東洋一のハス」 / 加藤 里緒

この写真は、東洋一の美しさといわれる公園のハスです。紅白入り交じった和蓮が約四十万本咲いています。私達の町の夏の風物詩ともなり心をなごませてくれます。しかし従来の和蓮を圧倒して、外来種が繁殖してきてます。もう一つ、葉が出なかったり黒く変色し立ち枯れてしまったりする生育不良が目立ちます。できるだけ早く対策を打ちたくさんの人に美しいハスを見てもらいたいです。
ジュニア部門 優秀賞 「失われる自然と汚れる川」 / 高野 七海

旅行先の岡山県で、こんな素敵な風景を目にしました。木が所狭しと植えられ、水面には青い空と白い雲、そして植えられた木が映っています。対照的に、地元横浜市に帰り、川を覗くと、そこには、目を反らしたくなるような現実が映っていました。高速道路の下にある川に映っているのはビル、少ない緑、そしてゴミと油が浮いていました。私達はこの現状をどのように変えて行かなければならないのでしょうか。横浜は素敵な街の筈です。
ジュニア部門 優秀賞 「人の手、心」 / 繁本 脩雅

この写真は僕が平和公園に行った時のものです。日本全国の人が、平和の願いを込めて折った鶴は美しく、遠くの方々が広島まで持って来られた手はとても、優しく強い気持ちだと感じました。その反対に、木に傷をつけてしまったのも人の手です。同じ“人の手”の行為ですがそのギャップに○と×を感じました。
ジュニア部門 優秀賞 「無農薬さいばい」 / 篠原 謙太

アイガモを入れることによって、アイガモが田んぼに生えた雑草を食べたり、稲についている虫を食べたりするため、薬を散布せず薬除効果、害虫防除効果になり無農薬のお米ができます。アイガモは、泳ぎながら水分をかき同し水田内の酸素を補給しながら、常に水をにごらせて水温を上げ稲の成長を助け、稲についている虫と食べたりする。
ジュニア部門 優秀賞 「光の使い方」 / 辻 晋明

家での過ごし方をとったものです。昼から電気と扇風機をつけて、テレビを見たりゲームをして過ごしています。電化製品を一度に多く使っていてはecoにもなりません。一方で、明りの入ってくる方に向かって勉強をすれば、電気をほとんど使うことなく過ごすことができるので、地球環境のためにも良いことだと思います。だから、光の向きや、使い方を工夫して1日1日を過ごしていきたいです。
ジュニア部門 優秀賞 「こんなにも違うんだ…」 / 松澤 みのり

湧水とゴミ等により汚染された2つの川。場所が違うだけで、川のきれいさはこんなにも違うのです。あまりにも違う2つの川に驚いた事を今でも覚えています。きれいな湧水の川はよりいっそうきれいに、汚染されてしまっている川は少しでもきれいになっていくと良いと思います。私達人間が一人一人気づかえば、難しい事ではないと考えます。
ジュニア部門 優秀賞 「国風感じる湯原温泉と悲しい落書き」 / 宮脇 智也

近所をドライブしているとガードレールに落書きがされていました。ぼくはそれを見ていやな気持ちになりました。なぜかというと、公共の物にある人が消えにくいスプレーでこのようなことをするのはいろいろな人をいやな気持ちにさせ、迷わくになると思い、やめてほしいと思いました。落書きをした人はいろいろな人に自分のかいたものを見てもらいたいと思っているのだろうが、ほかの人がいやになると思ったので応ぼしました。
ジュニア部門 優秀賞 「在来と外来~蝶編~」 / 山田 康平

アカボシゴマダラは川越市周辺において、2年前に見たのが初めてですが、今年の夏は普通に見られるようになってしまいました。人工的に放蝶されて繁殖したようですが、外来の種類が増えることによって、在来の蝶の生態がおびやかされないか心配です。