徳島県立阿波高等学校は、吉野川中流北西部の阿波市吉野町に位置し、周りを田園に囲まれた緑豊かな環境にある。生徒数647名。毎年約80%が4年制大学に進学している。1923年に徳島県立阿波中学校として設立され、幾多の変遷を経て、1956年に徳島県立阿波高等学校となった。卒業生は2万人近くを数え、地域社会や国内外で活躍している。校訓は「自主創造」。「生きる力と豊かな心を育み、生涯にわたり学び続ける自主性、創造性に富んだたくましい人間を育成する」を教育目標とし、生徒は文武両道を目指し、高校生活に積極的に取り組んでいる。
本校では、普通科高校におけるキャリア教育に積極的に取り組んでいる。5つの柱を据え社会で求められている「力」の育成を目指している。環境フォト・コンテスト応募は、5つの柱のうちの「環境教育研究」の実施内容の一つとして、第1学年で夏期休業中に取り組んでいる。これからの社会は「環境との共生」がキーワードとなる。身近にあるすばらしい環境を後世につなげていくためには、当たり前の存在として捉えていてはいつか壊れてしまう危険性がある。「守ろう」というしっかりとした意識を持って、○と×と考える場面を観察し、写真におさめ、文章化することで再認識させる。この一連の過程で、環境保全について考えるとともに自らの生き方を振り返り、未来への明るい展望を持って欲しいと願っている。
長泉町は静岡県東部に位置し、富士山、箱根、伊豆のやまなみを一望できる風光明媚、気候温暖な場所にある。学区は長泉町の行政、商業、交通の中心となっている。「夢高く 富士となれ」を学校目標とし、校訓である自主・創造・友愛の精神をもった生徒の育成をめざし、日々教育活動を行っている。生徒の学習意欲は旺盛で、部活動やボランティア、地域活動への参加など熱心に取り組む生徒の姿が数多く見られる。
理科の夏休みの課題として、昨年度(08年度)より全校生徒に紹介し、選択課題の一つとして取り組みました。環境教育という視点はもちろんのこと、子どもの感性を育むための課題として位置づけています。写真は自分の思いをダイレクトに表現できる優れたツールであり、テーマ決定、シーンの選択、構図の工夫等ファインダーを通して子どもの感性が鮮やかに表現されます。子どもたちの中には、長い時間をかけて身の回りの環境を見つめ直し、コンクールに応募している生徒も多くなってきました。今回の賞を励みとし、より主体的に身の回りの自然に目を向けられるような生徒が増えていくことを期待します。
本校は1学年160名の6年一貫コースです。「進学」「文武両道」「自分を深める学習」を指導方針とし、「創造性と自律」を学習・生活のテーマとしています。これらの方針やテーマにもとづいた教育プログラムを通して、生徒個々の特性の発見と伸張に取り組んでいます。現実の社会のなかで、いきいきと輝いていける人物を育てていくことが本校の目標です。
私どもの学校では6年間を、「1・2年」、「3・4年」、「5・6年」の3つに分けて教育プログラムを組んでいます。「1・2年」では基本的生活習慣の確立だけではなく、校外学習などを通して様々な角度からの学びにより興味の芽を育てています。なかでも長野県戸隠高原における野外実習では標高1000mを超える地域でキャンプや登山をすることで自然に触れ、ナイトプログラム(夜の森林散策)などを通して昼間には気づかない様々な発見をさせています。また自分深め学習では様々な視点を持つことの重要性を強調しております。このフォト・コンテストは生徒の持つ視点や発見する力を表現できる絶好の機会と考え参加させていただきました。