#03

広報部
吉井貴美子
KIMIKO YOSHII
次世代のエネルギーは、
子供たちだ。
社会のデジタル化が急激に進んだことで、子供たちの多くは今までにない職業に就くと言われています。これからの子供たちには、自身で道を切り拓く力がますます必要となります。そこで私たちは、次世代を担う若者にチャレンジの場を提供する取り組みを始めました。そのひとつが音楽コンサート。地域の小中学生がプロミュージシャンの演奏のもと、観客1000人の大舞台で合奏するプログラムです。ここでの経験を糧に、音楽だけでなくさまざまなことにチャレンジしていってほしい。そう願って、子供たちを応援する活動を続けていきます。

みらいを奏でる
指揮者。
広報部の吉井はモータースポーツ支援や地域のイベントなど、さまざまなCSR活動に取り組んでいる。その中でも2006年からつづいているコンサート活動※は、地域の方々にとって年に一度の恒例行事となっている。「音楽経験は赤バイエル※を終えたくらいで、わからないこともたくさんあって大変ですよ。日々試行錯誤しながら、プロジェクトを進めています」プライベートでコンサートに行く際も、つい運営サイドが気になってしまうと吉井はいう。
※2017年より、出光興産コンサート〜みらいを奏でる音楽会〜と題して活動している。
※赤バイエル…ピアノの初心者が使用する教材。
プロジェクトの
成功は、
準備で決まる。
コンサートでは、地元の小中学生がプロの音楽家と舞台上で一緒に演奏する。また、コンサート前日から学校でミニコンサートを開催するなどのワークショップも行う。「毎回新しいことにチャレンジするため、コンサートの準備が実は1年以上前から始まるんです」地元の教育委員会や小中学校と密に連絡を取り合いながら、イベントの企画を詰めていく。毎年来られる方々も楽しめるコンサートにしたい、その思いが吉井を突き動かしている。
成長は、
顔に表れる。
リハーサルの際には、子供たちはプロの音楽家から技術指導を受けることができる。「プロのアドバイスを直接もらえる機会はなかなかないので、とても楽しみにしてくれています」限られた練習時間の中でも、子供たちの演奏はどんどん上達していく。そしてその特訓の成果を披露するのが、本番のコンサートだ。観客1000人規模の大舞台。緊張してしまう子は多いが、いざ演奏が始まれば堂々として見えるのだから不思議だ。演奏を終え達成感に満ちた子供たちの顔を見ると、吉井の疲れは吹き飛ぶという。
子供たちにこそ、
エネルギーを。
出光はさまざまな活動を通じて、次世代を担う若者の成長を支援している。現在はこのコンサート活動を事業所のある地域で開催するほか、全国の小学校へ出張して音の体験ワークショップを実施している。「ここで経験したことを糧に新しいことにたくさんチャレンジしていってほしい」と吉井はやさしく微笑んだ。
